May 03, 2012
タイの洪水で絶滅危機、SONY 業務用ヘッドホン MDR-7506
テーマ:max/msp
SONYのMDR-7506を導入しました。
なんでもタイの洪水で壊滅的な被害をうけている機種で、洪水以降は入荷されていません。
国内に出回っている在庫を掘らなければ今は入手できませんし、今後廃盤になる可能性もあるそうです。
アメリカではMDR-7506のほうがCD900STよりも広くスタジオで使用されているそうです。
レコーディングスタジオで定番のヘッドフォンと言えばSONYのCD900STだと思います。
これは周波数レンジが広く、とにかく解像度が高く、演奏の粗やノイズの混入に徹底的に注意を払いながらレコーディングをすすめていくことができます。
フィールドレコーディングした自然素材も豊富なスペクトルを含むため、こういった解像度の高いヘッドフォンでの音作りが必要な場面が出てくると思います。
これまで様々なヘッドフォンを試してきましたが、CD900ST以外にも一つ必要となり、MDR-7506を導入しました。
このヘッドフォンはしばしば低音などが不自然で脚色されており、原音に忠実ではないと批判されたりしますが、いちがいにそうとも言えない良品です。
SONYらしいエッジのきいたきらめくようなハイが出ていて、低音も豊富です。
再生帯域はCD900STほど高くは無いのですが解像度は非常に高いです。
CD900STと同じくSONYっぽい音なのですが、ドンシャリでオーディオっぽい高級感のある音です。
Max/MSPなんかを使って既存のシンセサイザーとは別のアプローチで音作りをしていると、強烈な低音が発生することもしばしばあって、それを忠実にスピーカーからモニタリングするのはなかなか厳しいので、カナル型のイヤフォンなんかで確認したりヘッドフォンで確認することになるのですが
カナル型はまだまだ音質的に限界があり、ヘッドフォンスタイルには遠く及ばない解像度だと思います。
そして、CD900は音量を出さなければあまり低音が出てきません。
機材の特性だけでなく、人間の耳の仕組みとしてラウドネス曲線というものがあります。
小さい音で聴く場合は大きい音で聴くよりも低音は少なく聴こえてしまうのです。
しかし、ヘッドフォンで出す音量にも限度があるので、小音量でもきっちりハイやローが出るものが必要となり、MDR-7506を選択しました。
MDR-7506、制作環境として、とても良いです。
密閉度合いも抜群で集中できます。
気がつけばCD900よりヘビーユースになっています。
CD900STは個人的にはリスニング用途に使う場合、低音の少なさが気になるのですがMDR-7506はそんなことはありません。
ハイも若干CD900よりは持ち上がっている感じで、ボーカリストの破擦音などでは息づかいまで聴こえてくるほどです。
MDR-7506はあらゆるタイプの音楽鑑賞に向いていますし、カールコードとステレオミニプラグが標準なので、iPhoneなどにもそのまま繋げます。音楽家でなくても観賞用としてもこういった高解像度なヘッドフォンは面白いと思います。
今まで聴こえなかった音が聴こえるようになるので。
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