王様の耳はロバの耳

ゆがんだかがくしゃのたのしいにっきだよ


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土日の京王線は本当にやる気があるのか。
帰れなくなるじゃん!!
と毎週ながら思う。
深夜マクドで図面引いたり、執筆したりしながらいろいろ思う。


最近は本当に本当に昼間の仕事が忙しく、
6時間ぶっ通し企画会議とかザラな上に、そういうのが2・3件掛け持ちだった
りする。
(略略略・自主規制)
…コンセプトワークは終わりがないのです。無限に時間かかる。


あーでも俺、役に立ってるんだろうか?
不安多いです。
でもこの辺の仕事がスイスイ進むってのもあり得ない気もするし。

「プレジデントファミリー」に同僚のIさんが載ってる。正直カコイイ。
どこに向かっているのかはともかくとして、
今、誰もやったことがないところに向かおうとしているんだろうな。

そんな不安や葛藤を、仕事することで克己してたりする。
編集長の秋山さんはそんな私に連載記事依頼したりする。
わかってやってるんだろうな、この人なりの優しさというか。
角井さんの追悼映画、見に行きたいな。
YouTubeとかに公開されるのもどうかと思うし(そういう追悼もあるかもしれな
いが)。

■"使える"ヴァーチャルリアリティ
Vol.01 ガラパゴス諸島に生きる日本の映像業界
http://www.pronews.jp/column/akihiko-shirai/001.html
Vol.02 学生の起爆力を活かそう
http://www.pronews.jp/column/akihiko-shirai/vol02-1.html

これぐらいのサイズのまとまった文章を書くのは、ちょっとしたリハビリにはな
るです。
ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます。

いちおう連載なので扱って欲しいネタとかあれば、こっそりメールください。
というかいきなりインタビュー依頼することもあり得るです。

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今日も演習講義をしながらプログラムを書き、地球の裏で起きている問題を解決した
り、目の前で起きている学生にひらめきを与えたりしながら忙しくすごしてました。

しかし明日の午前のTGVで出発だというのに、人生の岐路を浮き彫りにするような大
きな事件が起きてしまいました。

詳しくは書けないけど、テーマパーク関係。
詳しく書けないけど、フランス残留かどうか、とか。
しかもハッピーなニュースのあとに、実は…というタイプのもの。

本当に腹が立つこと、疲れることばかりでキツい。

実は告白ついでに、嫁に2人目ができました。
聡明な読者さんはとっくに気がついていたと思いますけど。
生理と同じでつわりというのは周囲にウツる(のはうちだけか?)。
嫁はもちろんのこと息子も私も調子悪い。
昨日から急激に冷えたこともあって、ヒザの調子もすこぶる悪い。
こんな状態でキツい仕事を、仕事に見合わない給料で延々とこなさなければならない
状況と言うのは、正直どうにかしないとまずい。

家族どうこうではなく、まず自分がハッピーではない。

かなり関係ありそうでなさそうだけど、Wiiが今日発売。
マイミクのもりたぽさんがこんなトピを作ってくれたおかげで、なかなか良い供給台
数であるという様子がわかって良いんだけど。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=12946174&comm_id=720282&page=all


あまり書けない事ばかりなので手短に書くけど「Wiiの革命」は成功してもらわない
と困る。この先1-2年で、成功したあとに広がる世界でどう活躍するか、を考えない
といけない。

そして「Wii革命」の後、いままでのインタラクションとかヒューマンインタフェー
スとかVRとかCGとかの研究者が、細々とやってきた世界が「あたりまえ」のコンソー
ルにやってくる時代がすぐに来る。
その時に、どっかりとどこかの大学の先生のポストで腰を据えて教授をやっている自
分というのがいまいち想像つかない。先生をやるのが向いてないとか、大学が嫌いと
いうわけじゃない、今でも感じるこの業界の「学際と実際」の差が、どんどん広がっ
てしまう恐怖を感じているのだ。

少なくとも常に時代の5年以上先をやっている側としては、単なる「先」を狙うので
はなく、実力で勝負したい人間は「どこで」を考えるべき時期にきている…というこ
と。

…。


このBlogを読んでいる人はたくさんいるようなので、今日は正直、打ち明けてみま
す。

「私といっしょに働きたい人」
もしくは
「私に同じ職場で働いてもらいたい人」、いませんか?

遠慮せずに、早めに連絡ください。

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本日発売の週刊アスキー12/12号(11/27発売)に先日IVRCのフランス人学生の訪日記事
が掲載されました。
http://www.ascii.co.jp/books/magazines/wascii.shtml



「フランス人学生の日本訪問紀、日本は夢の国!」
…だそうです。っておーWebにも載ってるよ!!

取材していただいたデスクの鹿毛さん、それからお忙しいところご訪問させていただ
いたフロムソフトウェアのみなさん、ありがとうございました!



そういえば「訪問記」って「訪問紀」とも書くんですねえ。
紀行文の「紀」ですね。日本語って難しい。

アスキーは店頭で見つけたらすぐ買わないといけない雑誌なので、よろしくご購入お
願いします!

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うぉわたー!
例の国際研究交流プロジェクト、投稿終わりました。
総量28ページ。

日仏研究文化の違いについて、以下幾つか気になった点を。

【日本がいいなーと思うところ】

・研究派閥が少ない
 ないことは無いけど「東大限定」とか「COE・科研費採択済みのみ」なんていう予算の出し方はしないと思う。実際にそういう差別・派閥がないことは無かったとしても。フランス人の社会ではこういうところに平等意識は働かない。

・署名が不要
 電子メールで提出に加えて、紙にサイン必要、郵便局で消印押して…という署名文化がないのは、ぎりぎりまでクオリティ追求作業ができて楽(単にぎりぎり文化を助長しているという指摘も)。

・教授の権限が強くてお金持ち
 フランスの研究所は基本的にお金もちではないし、お金持ち研究所に見えても管理コストが非常に高かったりする(日本でもそういうことはよくある)。また教授といっても管理側のディレクターには頭が上がらないことがある。さらに予算の計算方式も日本と違って、エフォート率の算出に加えて教授のクラスが細かく設定されているので、コストは1Euro単位で算出される。日本でもエフォート率の導入は増えてきているけど、合計すると実際の労働時間が長すぎてエフォート率120%になってしまったり、年収あたりの金額とは一致してなかったりする。そういう意味では、日本の教授は大きな権限と、自分で価値を決められる自由な時間を持っているということ(自分の給与分働いたか、働こうが働くまいが、を自分で決められる)。実際にはその所属に依存する要素も多いのだけど。


【フランスがいいなーと思うところ】

・固い科学が評価される
 どういうわけか、日本で高い評価をもらうのが難しい「固めの科学」テーマが非常に高く評価される傾向がある。逆言うと、日本でよく注目されるようなインタラクティブ・ユビキタス・エンタテイメントといった課題はなかなか提案しづらい雰囲気がある。

・やわらかい科学を開拓する可能性
 その分、今回のようにコンビネーションで、固め・折衷・やわらかめの3本の軸を設定できたのは良い戦略だと我ながら思う。インタラクティブとかエンタテイメントとか言うと、「やわらか系」に聞こえるけど、実際には技術的には高度なものが必要だし、ファインサイエンスにフィードバックできる要素は多分にあることが、曇りなく説明できたし、それは私自身の研究課題ど真ん中なので。

・学生のスタージュ先の開拓
 スタージュ(インターンシップ)先の企業や海外の優秀な研究室を開拓できることは、フランスにとっての大きな貢献として評価できる。名文化はされていないが、おそらく研究者からすると、特許1本とるよりも意味があることだと思う。日本側にはただでさえ、そういったインターンシップを学位認定の必須用件にするような風習が無いし、学期も4月からで、就職活動の暗黙の縛りが強いから、インターンシップの位置づけはかなり低いものなのだけど、実際には学者の道に進む学生が、職業意識や広い世界を数ヶ月でも体験できる重要な機会だと思う。つまり、日本の研究室相手に学生交換の約束を取り付けられる研究者にはチャンスがある(米国にもインターンシップ文化はあることもあり、比例して日本のパートナーは少ない)。こういったチャンスを日仏共に開拓できるのは、単なる国際間の論文の共著よりも重要な活動だと思う。
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JAPAのMLに書いた投稿の再編。


それにしてもこの「大学1年生」さんですが、
駐在さんを親に持つ
帰国子女さんだったんですね、
ここ10年ぐらいの生々しい海外での現状を感じます。

「たまごっち禁止令」というのは
日本でもNHKスペシャルなどで報道されたことがありますから
けっこう有名ですよね、
フランスでも教会が「たまごっちのお葬式」などをやったりしたという
話が(都市伝説として?)残ってます。

でもこの前、日本に帰ったら、日本人の小学生女子は
ほぼ100%の布教率で首からたまごっちを下げていたので、
キャラクターマーチャンダイジング教に日本人である私のほうが、
若干違和感を感じつつ…という感じでした。


かくいう私の息子(3歳)も、この年末年始に2ヶ月ほど
日本で暮していたら、見事に電車オタクになっていました。
特に新幹線に異常に興味を持っていて、数字も数えられないのに、
「500系!」とか「こまち!」とか言っております。怖いです。
あまりに怖いのでフランスに帰ってきてから
「青い電車・train bleu」とか「白い電車・train blanc」とかに言い換えてますが…
一度身に着けた知識は抜けませんね。恐ろしい。

そんな電車が大好きな息子はどういうわけか、
女の子にやたらともてています。
3歳にして、年上のガールフレンド4人からラブレターをもらい、
フィアンセが2人もいるという有様です。
まあ罪のない子供たちのamourですからほっておきますが、
私には何故、息子がこんなにもてるのか、いまいちよくわかりません。

今日のオリンピック中継でも、フランス人男性アナウンサーには、
日本人女性選手ははげしくもてていました。
手足がすらりと長くて、色白で、照れのある笑いが、もしかしたら
琴線をつかんでいるのかも、とおもいますが…どうでしょう。


あんなに小さい島国で、単一人民国家で、人口が多くて、裕福であるというのも
大きな理由かもしれません。
日本人しか喋らない「日本語」もかなり、謎めいた妄想をふくらます鍵になっています。


フランスから日本への留学生、
最近では日本からフランスへの留学生やその指導などしていると、
日本という国の特異性が、じわじわと理解できるようになってきました。
また、日本を離れた欧州で子供を育てることに、
ちょっとした安堵を感じたりもします。


私の研究寄りの話でも、日本では大はやりのメディアアートや
サイバーアート、エンタテイメントVRやガジェット、ユビキタスなど
単純に輸出して受けるarts(作品/コンテンツ/システム)と、
全く理解されないばかりかアレルギー反応まで出るようなartsまであります。

最近の私の講演では、
「日本のエンジニアリングのクレイジー性について」というあたりが
一番学生の興味を引くようです。
日本のマンガにインスパイアされて、へんちくりんなものを作り、
周囲に理解されずに微妙な位置にいる学生などもけっこういたりします。
また「日本では何でも自動化されている」と本気で信じていたりします。
『そんなのはトイレだけだよ、むしろアナログに愛を感じる人も多い』
…と説明したりもします。

また、これだけ技術力と経済力がある国なのに、
「どうして新しいチャレンジをしないのか」という質問もよく受けます。
『それはもう既に一番だからだよ』と答えるようにしています。
これは電機メーカーに勤めていたときの経験によるものですが、
「新しい挑戦」というのは二番か三番の者がやる行為みたいです。


時々「この日本のデジタルコンテンツを輸出したい」とか、
「この作品は欧州で受けるだろうか」とかいった質問ももらうことがあります。
ユーロで統合はされていますが、欧州全般をざっくり語れるほど、
簡単なことはさほど多くないと思います。

ドイツ、オーストリア、オランダ、ベルギー、
フランス、イタリア、スペイン…といった各々の国で、少しづつ事情が違います。
例えば法律ひとつとっても、ドイツには車の制限速度はないですし、
(この国では、車のレースゲームが持つ意味が若干違う)
オーストリアの青年にはいまだに徴兵制度があります
(この国ではFPSが持つ意味は、軍事訓練とあまりかわらない)
ちなみにアルスの地元に住む友人はウチの息子に負けないぐらいの車オタクで、
どんな車も1秒以下で車種を見切ります。
しかし彼の「嫌いな車」はベンツであり、「最高の車」はヒュンダイだったりします。
はっきりいって普通の日本人の逆ですね。
こういう国で売れる車ゲームを作ろうと思ったら、
「同じシステムでも、コンテンツを少しだけ作り直す必要がある」
ということが必要です。

これは多くのartsに対していえることで、
特に西欧、フランスなど「殺さない・戦わない」を極度に否定する教育体制を引いている国では
日本の「ゲームコンテンツの直輸入」はかなり判断が難しいと思います。
簡単に言えば、『売れる=成功』ではないということです。
市民理解が得られないものは、長期的には売れないですし、
大手の量販店は、まず扱ってくれないでしょう。
(町の小さなゲームショップ、日本マンガ店などでは売るでしょうが)

逆に、日本のゲームクリエイタが本気になって「殺さない・戦わない」をテーマに作品を作り続ければ、
第二第三の「世界の宮崎」を生み出すこともできる予感がありますが、
現在のほとんどのゲームプロダクトの刺激要素が、
「戦闘」「競争」「購入(マーチャンダイジング)」によって成立しているので、
親の目の届かないところで、町のゲームショップで中古を買ったり、違法なダウンロードをして、
薄暗い部屋で目の下にクマを作って日本製ゲームを遊び続ける子供と、
そういったものを完全否定している家庭の子供では遊びや文化に
なんだかとっても距離があり「本当によいもの・おもしろいもの」を共有しづらい環境にあるようにも感じます。
例えば新世紀株式会社の身体性玩具はかなり「よいもの・おもしろいもの」に入りますし、
「ゲームシステムはそのままに、ゲームデザインだけ変えれば」
大きな市場があるのになあ、と感じますが、日本の玩具会社はこういうものに限って
欧州市場に売り込んだりしないのが謎でもあります。
いちいち買っては、研究室の学生相手に試しているのですが、
パーティゲームが大好きなので、市場性は大きいですね。
(カラオケが世界的に普及しているのもひとつの証拠でしょう)


ところでナムコがはじめてファミコンソフトを出したときのCFのキャッチコピーに
『重いカルチャーを、オモチャーという』
というコピーがありましたが、玩具やゲームは、子供の将来への影響を考えると
やはり「重いカルチャー」かもしれないなあ、とつくづく感じます。


今日は金メダルのおかげで酔ってしまい、
こんな腑抜けた比較文化論しか語れませんが、
こういう話に興味を持ってくれる出版社でもあれば、
まとめて書いてみようか、というぐらいのネタはあつまりつつあります。


以上、「大学1年生」さんにささげる雑言でした。


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