結婚当初、男性が女性に「おふくろからみそ汁の作り方を教わってくれ!」と言い、妻激怒とまではいかなくとも不機嫌になる話はよくある話である。
妻達は「このマザコン男め!」と思うであろうが、そうでもないと私は思う。
むしろ当然の事だろうと思う。生まれて結婚するまで何回母のおみそ汁を飲んで育ったのだろうか?
美味しいとか美味しくないとかの問題ではなく、”食べ物は母である”と近所の心理学者さんも言ってたっけ?
長年母のおみそ汁を飲み続け、慣れ親しんだ。
しかもみそ汁はほっと一息つく、日本人にとっては代表作とも言える。
ま、それが気に入らなければ、指摘されてもされても無視し続け、自分のみそ汁を作り続け、食べさせ続けると、だんだん慣れてきてくれるのも間違いない。
要は慣れ親しむ事が大事なのだから...
例えて言うなら、家庭のおみそ汁だけではない。
レストランで...このお店に来たら、一回他のものを注文してみよう!といつも思うのだけど、ついついビーフシチューを頼んでしまう。あ~このお店のビーフシチューの味は今も健在だ~やっぱり美味しいな~とほっとする。
こういう思いは、誰しもが経験されているのではないだろうか?
長年飲み続けてきた母のおみそ汁を恋しいと思って当然なのは、こういう事からも推測される。
さてさて、長い前置きはここまで。本題に入ります。(今から本題かいっ!!)
私は母にはまだまだ死んでもらってはいけない理由があった。
(ぴんぴんしてるのですがね)
それは、母のいなり寿司がどこで食べるよりも美味しく感じるので(もちろん慣れ親しんだ味だから)、母からいなり寿司の作り方を聞くまでは...という理由から。
いやいや、もちろんあの手のかかる父を残して、先に死んでもらっては困るのが一番の理由なのだが...
子供達も「ばあばのいなり寿司は最高!ママ作れる?」と聞くので
「いなり寿司だけ、まだ教わってないねん~」と言うと
「早く教えてもらってよ~!」と口うるさかった。
聞きました!そして作りました!完璧に母の味に出来ました!
ちょっと紹介しますね(^^)
油揚げ 20枚を半分に切り、間を裂く行為。
なんとも面倒だったけど、こんな面倒な思いをして、いつも作ってくれていたのか?という事がわかって良かったです。
”さく”というのは、わかりますよね?袋にするのです。
そしたら、熱湯を上からジャー!とかけて油抜きをします。
味醂大3+薄口醤油大5+水C2+砂糖C1
を鍋に入れ(私は油揚げ10枚で作ったので、全て半量に)、弱火でコトコト汁気がなくなるまで、しんみり炊きます。
出来たら3時間ほど、味をふくませるのがポイントだそうです。
次の日にすし飯を作って、仕上げても良い位。(前日に油揚げだけ仕上げておくという段取り)
すし飯は、結構濃いめの味付けでびっくりしました。
手巻き寿司やちらし寿司の合わせ酢とは違った。
米C6は、洗ってざるにあげておく。同量のお水(そのうち50ccほどは酒にして)と昆布を入れてご飯を炊きます。
炊けたら、15分ほど蒸らしてから、すし桶に移動!
うちわで扇ぎながら(扇風機の前で作業しても良い)合わせ酢を助助に加えてお米をかえします。最後にいりごまを加える事も忘れずに...
肝心の合わせ酢は、米C6に対して、酢C1+砂糖C1+塩大1(すりきり)です。
私の場合は全て半量で作って、油揚げ10枚分=いなり寿司20ヶ出来ましたが、あっという間になくなってしまい、次からはもう少し作るべきか?悩みどころです。
そうそう!もちろん油揚げそのものも美味しいものを。
我が家は(実家もですが)京都嵯峨豆腐で有名な森カ(モリカ)さん(TEL:075-861-0219)のお揚げさんを使ってます。
男前豆腐も美味しいですが、油揚げは森カさんに限る!と思ってしまうのは、これまた習慣性のものか?
いずれにせよ、二人の母達に限らず、年上の方は、色んな知識をお持ちです。
(もちろん年下の方に教わる事も一杯ですが)
どんどんコミュニケーションをとって、どんどん聞き出して、どんどん吸収しないともったいないですね。
そして、それを子達に伝える。継承していくわけです(^^)
今夜は、祖母から母に、そして私に受け継がれてきたビーフコロッケです。
しまった!げそを買い忘れてるゾ!