みなさんは気付いているでしょうか?ここまでの積み重ねは「広くて深い根」になっています。見た目にはわからないかもしれませんが,あなた自身を支える強い力が,みなさんには備わっているのです。その根は,保護者の方からの深い愛情や,学校や塾の先生方からの熱い指導を吸収し,そして何よりも自分自身が「成長したい」と学習に取り組むことによって,強い風にも激しい雨にも負けない「広くて深い根」になっているのです。
そして,いよいよ「開花」のときを迎えました。自分の力を信じて,安心して自分らしい花を咲かせてください。時には,自分に自信がもてなくなり,不安に感じることがあるかもしれません。そんな時は「不安は,頑張っている証拠」であることを思い出してください。努力してきた人にとっては誰もが感じることだということを忘れないでください。
試験場に入ったら,準備をしてきた最後の確認をしましょう。試験時間が始まったら,ひとつひとつ確実に問題を解き,最後まであきらめない気持ちを大切にしてください。あたりまえのことを一つずつ積み重ねていくことで「自分らしい最高の花」を咲かせることができるのです。
合格はゴールではなく,次へのスタートです。それがみなさんの「開花」です。〇〇中学校は、みなさんの「開花」に向けて,一人ひとりの素晴らしい可能性を有するつぼみを最大限に見つけていきます。そして「開花」へ,さらに大きな花へと伸ばしていきます。いつでもみなさんを応援しています。
受験生の保護者のみなさまへ
「中学受験」を決意した日のことを覚えていらっしゃいますか。公立中学校に誰もが入学できる世の中,決して「しなければならないもの」ではなく,それでもお子様の可能性を広げるために中学受験を目指し始めたことは,かなり勇気のいる選択だったと思います。
そして,予想されていたとはいえ,その道のりは決して平坦なものではなく,何度もつらく苦しい思いをされたのではないでしょうか。
小さな背中に夜遅くまでの塾・学習を強いることへの親としての戸惑い。思うように成績が伸びない状況なのにエンジンがかからない子どもたち。自分のこれだけの苦労を理解してくれない周囲に対して孤独を感じたられた日々があったかもしれません。
それでも,ここまでお子様の中学受験を支えてきた保護者の方々に我々は敬意を表します。中学受験は学力だけにとどまらず,小学校6年生なりに「成長しよう」という克己心を育てることを,我々私立中高の教員は肌で感じています。中学受験はこの時期にしかできない非常に貴重な経験だと強く思います。
いよいよ2018年1月,中学入試本番のスタート台に立ちました。試験会場の入り口をくぐれば,あとは本人が精いっぱい戦うのみです。親としては十分に力を発揮できるよう信じるのみです。受験生たちは多かれ少なかれ不安を抱いて試験会場から出てきます。「頑張ったね」の言葉とともに暖かく迎えてあげてください。
中学校・高校と進むにつれて,子どもたちは親の力を必要とせず(本当は必要なのですが,ひとりで育ったような顔をして)自分の力で壁を乗り越えていきます。もしかしたら中学受験は保護者が全力で関わることができる,そしてその全力を子どもたちが真正面から応える最後の取り組みかもしれません。どうぞこの機会を大切にしてください。この先も試験が続くご家庭が多いかと思います。保護者の方も体調を崩されずに最後まで乗り越えていただけることを心より願っています。』
もらった直後に人知れず号泣したのを思い出しちゃって…
今、また涙出そう。
いい結果が出ますように。