今年十月にエヌ・アイ・エフ ベンチャーズとSMBCキャピタルが合併し、エヌ・アイ・エフSMBCベンチャーズとなった。また同日に、三菱東京グループとUFJグループの合併に伴い、ダイヤモンドキャピタルとUFJキャピタルが合併して三菱UFJキャピタルとなった。
これらのニュースを受け、先日日刊工業新聞に大手ベンチャーキャピタルの合併に関する記事があった。
私なりの所感を述べる。
大手ベンチャーキャピタルがさらに巨大化していくということは、資本の規模も大きくなる。IRR(Internal Rate of Return、内部収益率)を一定水準に保つため、大企業が成長率を一定に保つため小さな市場を無視せざるを得ないのと同様に、大きな額のリターンが得られるビジネスへの投資が中心にならざるを得ないだろう。並びに小額でもすぐにリターンが得られるレイターステージの投資が中心ということもあり得る。
そこで、ある分野に特化して投資するベンチャーキャピタルが取りこぼす分野(つまりIT、バイオ等以外)の比較的小さな額を出口戦略に掲げるアーリーステージのベンチャー企業に対する投資が空白地帯になるのではないかと考える。特にエンジェルが提供するには少し大きい額、数千万円規模のファイナンスが難しくなっていくのではないだろうか。