1 | 2 | 3 |oldest Next >> ▼ /
2005-06-30 23:14:28

メーカー/マテリアル企業の事業性評価について

Theme: ブログ
久しぶりに母校に用事があって立ち寄ったところ、所属していた研究室と共同研究していたメーカーの方とばったり会って立ち話をした。印象的だったのでここに書いておく。

所属していた研究室とは共同研究予算の切れ目が縁の切れ目だったが、同じネタで他の研究室と共同研究しているそうで漸く量産化技術の開発成功まで辿り着いたとのこと。持ち歩いているプロトタイプを見せてもらったが、いい出来のように見えた。粘り強く研究することが成功する秘訣だと仰っていた。その一方でもう一つの秘訣は、マテリアルのポテンシャルを見抜くことであり駄目だと思ったら研究を止めてしまうことだそうだ。

私の研究はあるマテリアルを使ってデバイスを作ることであったが、何年か研究を続けた結果取り扱っていたマテリアルのポテンシャルや研究手法に疑問を感じ、今は研究から離れている。先日、恩師から研究室に戻って研究を続けるよう誘っていただいており、研究をまとめ博士号を取得するかどうかが迷っていたところ、ちょうどこの話を聞いて非常に共感した。使われない知見を見いだすよりは、やはり何かを創りだして人々の生活に貢献したい。研究室に戻る気持ちはなくなった。

今日は完全に日記になってしまったが、読者になっていただいている方には今日の話がメーカー/マテリアル企業の事業性を評価する上での目安として参考になれば幸いだ。
2005-06-29 19:49:38

創薬ベンチャーに関するニュースの読み方

Theme: ベンチャーキャピタル
 
exitして初めてリターンが得られる典型的なハイリスクハイリターンな分野なので、開発が次のフェイズに進んだことがexitに近づいたという意味で大きなニュースとして取り上げられる。次のフェイズではバイアウトを受ける可能性あり、それが典型的なexitの仕方だからだ。その際のリターンは非常に大きいため、研究開発途中の赤字は問題にならない。
2005-06-29 00:40:20

大学と地銀の連携による起業家支援事例

Theme: ベンチャー支援
関西学院大学と池田銀行が投融資制度を中心に連携教育・研究・金融の三者一体型による事業支援・地域活性化スキームが完成
http://www.ikedabank.co.jp/news04/news1214.html

上記の起業家支援に関連した記事が日刊工業新聞に載っていた。著作権の問題でここに詳しくは書かないが、第一号支援が決定したようだ。ビジネスコンテストの賞金よりは多いが助成金より少ない位の額を融資するそうだ。

起業家から利息でキャッシュを搾り取ったらテコが効かないことは明白なのだが。
2005-06-27 23:43:19

米国VCによる海外投資

Theme: ベンチャーキャピタル
米国のVCは今後5年間に海外への投資を増加する,投資対象の上位は中国とインド
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20050623/163255/

ウダヤングプタ著”アメリカを創ったベンチャーキャピタリスト”によるとアメリカのVCの中で海外に目を向けていると言及していたのはピーターブルック氏のアドヴェントインターナショナルだけであり、ブルック氏は日本を含めた問題処理には2-4年かかると述べており、機が熟したら本格(再)進出するような風であった。本が書かれた2002年から状況は大分変化したということだろう。シリコンバレーに集まっているVCようなモデルが主流であったが、コミュニケーション手段の発達によって距離が離れていようがハンズオンできることから他のVCも言及こそしていなかったが実は注目していたということか。それとも青田刈りし尽くしてあまりの競争の厳しさから仕方なく外へ目を向けているのだろうか。

今日初めて家のマックから書いてみたが、ウインドウズのときはあったリンクやフォントの指定などの機能が見当たらない。アメブロはマックをさほどサポートしていないのかな。
2005-06-24 19:24:39

ノウハウの保護

Theme: 知財
最近話題の当事者様よりのコメントを頂いており、身が引き締まる思いがします。このブログは諸事情により匿名で書かせていただいていますが、現実世界でお付き合いが既にあったり可能性があったりする皆様に読んで頂いていると言うことは無責任な発言はできない状況である、ということを実感しています。これからもよろしくお願いします。
 
さて今日の話題に移ります。
 
以前、雑誌でとある企業の研究開発に関するレポートを読んで初めて知ったのだが、特許として公にしたくないようなノウハウを守る方法として事実実験という方法があるそうだ。公証人を呼んで実験を見てもらい公正証書を書いてもらうことで事実を証明できるのだそうだ。しかし、事実を証明することと特許のような保護とは異なるので、どうやって使うのかその時点ではよくわからなかった。
 
 
内閣官房・知的財産戦略推進事務局長の荒井寿光氏によると、新しい制度ができるそうで不正競争防止法改正において営業秘密(ノウハウ等)の保護が強化されるのだそうだ。
 
と言うことは、事実実験に基づく公正証書がノウハウに関する特許のような役割を果たすのだろうか?米国特許の先発明主義に似た考え方なのだろうか?理解があやふやなので引き続き追っていきたい。
 
 
しかし、企業で研究開発や知財に携わっていれば事実実験については当然の知識なのだろう。現職になるまで大学から出たことがなかったためか、このような常識を知らないことは大きな問題だと考えている。大学の研究室に戻る可能性があるのだったら、ビジネススクールで日本企業のケーススタディをすることも一つのオプションではないかと思い始めている。
2005-06-23 19:23:45

DI

Theme: ベンチャーキャピタル
ドリームインキュベータ が好調なようだ。大企業向きコンサルがメインでVC業務はこれからというイメージがあったのだが、主力として育ってきたようだ。
 
DIと言えば先日堀さんの片腕の方が副社長になったニュースがあった。片腕のもう一方は代取。と言うことはいつでも堀さんが抜けてもいい体制であるのだが、もしや引退の準備をなさっているのだろうか。彼の著書を読み漁った一人としては、それは寂しい。どんな形でもいいからいつかは現役の彼から直接学びたく、頑張っていただきたいと勝手ながら思う。
2005-06-22 19:18:43

バイオベンチャーバブルは崩壊したか?(2)

Theme: ベンチャーキャピタル
そもそもベンチャーキャピタルにとってバイオベンチャーバブルの行く末を見極める必要がある理由は、バブル崩壊直前に新規投資を行わないようにするため、並びにバブル崩壊においてバイオベンチャーの株を保持していることを避けるためである。この議論では前者が主目的である。ここでバイオベンチャーバブル崩壊の定義は、個々のバイオベンチャーにネガティブな要素が無いにもかかわらず分野全体の株価が暴落すること、とする。(仕事合間の昼休みに書いているため、その流れでいつにもましてえらく堅い文章にてなってしまっています)
 
昨日示した公開株の傾向だが、その多くが安定しておりそのバブル崩壊の要素は見られない。注目すべきは暴落中の二社だ。他のバイオベンチャーは昨年以前に上場しているのに対して、二社共に今年上場している。また、それぞれ上場前後に問題を抱えていたと聞いており、それ故株価が暴落していると考える。つまり、この二社は異端であり、全体の傾向を表しているわけではない。二社のポテンシャルは誰も否定できないであろうし、他のバイオベンチャーの株価が上下した後に安定したように、問題が解決され次第その傾向に従うと考えられる。
 
但し、”今年から上場するバイオベンチャーは必ず暴落するのではないか”といった根拠がない不安からバイオベンチャーへの新規投資が見送られる可能性はあるかもしれない。推測に過ぎないが、昨日記載したバイオベンチャーの経営者の方は、こういった考え方をする投資家達を相手にすることによってファンディングが難しいという印象を受けたのではないだろうか。
 
また、二社が暴落しているのにかかわらず、多くのバイオベンチャーの株価が安定していることは、”いずれは他のバイオベンチャーも暴落するのではないか”といった風に考えている投資家は殆どいないと言える。ただこの点は今後も推移を見守るべきであると考える。
 
以上より、今後バイオベンチャーを新規投資先として考えるか?の答えはイエスであると結論づける。
2005-06-21 19:31:52

バイオベンチャーバブルは崩壊したか?

Theme: ベンチャーキャピタル
先週末の勉強会にて、ベンチャーキャピタリストから見たバイオベンチャーといった題目の大変印象的な講演を聞いた。
 
この分野には豊富に資金が投入されているが、投資コストが高いことや回収が大分先であることから投資家にとって難しい状況であり、バイオベンチャーの事業者にとっては有利であるというような趣旨の講演だった。
 
講演後の質疑応答において、バイオベンチャーの事業者の方から”先のエフェクター等バイオベンチャー株暴落を受けてファンディングが難しくなってきている点”が指摘された。
 
講演者の方の返答は、確かにバイオベンチャーのファンディングは難しくなっているが結果的に投資コストが下がるので投資側にとってチャンスとなってくるので、結果的に事業者側にも活路が見いだせると言うことだった。
 
ここで頭に浮かぶのはバイオベンチャーバブルは崩壊したかということだ。
 
この考察についてはまた明日。ここ数ヶ月の上場バイオベンチャー株の動向を示しておく。一緒に考えましょう。
 
上昇中:
総合医科学研究所

安定:
アンジェスMG
インテックW&G
プレシジョン・システム・サイエンス
メディネット
新日本科学
DNAチップ研究所
LTTバイオファーマ
タカラバイオ

やや下降気味:
メディビック
トランスジェニック
オンコセラピー・サイエンス
そーせい

下降中:
メディシノバ
エフェクター
(2005.6.22 太字部分が落ちていたので追記)
2005-06-20 19:38:47

equityで買うライセンス(2)九大発ベンチャー

Theme: ベンチャー支援

九大発ベンチャーであるアキュメンバイオファーマ(株) が九大TLOよりequityを対価にライセンスを受けるというニュースがあった。

こういったケースは以前こちらでも書いたように、徳島のベンチャーに続き二例目だ。このやり方は多くのベンチャーキャピタルと同じ考え方が基本にあって、TLOはロイヤルティ代わりに対価として得たequityをIPO時などにおいて売却することによって、通常ベンチャーからライセンスの対価として得られる売上からのロイヤルティより早く回収できる可能性が高い。単純に考えるとこのやり方で得するのはTLOだけのように感じられなくもないが、TLOがベンチャーにコミットしやすくなるのでwin-winとなる可能性がある。TLOへのロイヤルティと大学へのロイヤルティは別であることから、大学への収入源と期待される大学発ベンチャーには、TLOにとって他のベンチャーより元々コミットしやすいので今回のような例が増えるのではないだろうか。

2005-06-17 19:10:37

ブログのメンテナンス

Theme: ブログ
アメブロのメンテナンスのため今週末はお休み。返事も来週に。

Amebaおすすめキーワード

    1 | 2 | 3 |oldest Next >> ▼ /