Eat Paradise
テーマ:書籍など紹介
- 榛野 なな恵
- Papa told me (12)
一人の栄養士さんがいる。とある学校に勤め、子供達の給食を作っている。
日々、美味しくて栄養があって低カロリーで、それでいて予算内におさまる献立を考えることに心をくだく。
休日に街を歩いても、つい食品売り場に立ち寄って、献立のヒントを探してしまう。
時には、いやむしろしょっちゅう好き嫌いを言われ、苦労して食べさせようとした野菜を残される(子供ってヤツは体にイイと言われる食べ物は大概嫌う)。
そんな彼女に、同僚の教師が言う。
あなたは学校生活の中で、子供たちにとって一番幸せな時間を担当しているのだ。
湯気のたったシチュー。こんがりと焼けたパンの匂い。
心や舌や嗅覚が覚えている、幸福な思い出。
あなたはその中にいられるのだと。
そして彼女はあらためて確認する、自分は子供達と、そしてその仕事を愛していると。
「幸福な思い出」とやらを
あの
かわいげのない子供たちに
作ってあげたくて
あげたくてしょうがないってことなのよ
(Papa told me 12 イート パラダイス)
~という素敵な栄養士さんのお話を紹介したところで、さて、北杜市の学校給食の話。
(ちなみにこの漫画 Papa told me、20巻を超えたあたりからすこーし、おハナシが説教くさくなってきたように感じられて、最近は読んでいない^_^;。)
わたしの職場は北杜市明野町の小中学校のすぐ近くだが、向かいには学校の給食センターがある。
夏場など窓を開けていると、そこから作っている料理の匂いがよく流れてきて、お昼時などひじょーにツラい。お腹が空いて困る。
でも、この距離から運ばれるあたたかな給食を食べられる、ってのは子供達にとってとてもイイことだと思う。まさに、スープの冷めない距離、ってヤツですな!(ちょっと違う)
ところが、職場で耳にした話によると、今度北杜市内で大規模給食センターを建設し、市内全ての小中学校の給食を1ヶ所(もしくは2ヶ所)でまかなう計画が進められているらしい。
ちなみに、平成の大合併とやらで誕生した北杜市だが、この市は広い。とんでもなく広い。
なんてったって市自体のウェブサイトで、県下最大の面積だってうたってるくらいだ。
(それに比べての人口はとんでもなく少ないが。)
そぉーんな広い市で、何故に給食センターを合同にする必要があるんだろうか??
だってねえ、料理ってのは食べ手の顔が見えてこそ、作り手のやりがいが生まれるってモンじゃないだろうか。あの子達が美味しい!って食べてくれるからこそ作りがいがある、そういうものでしょ?
合同の大規模センターに、そういう心遣いができるだろうか。
合理化だけを推し進めて、低コスト短時間で出来るような料理ばかりが作られるようになるのではないだろうか。
しかもそんな広い市内の各地に点在している小中学校の給食、1ヶ所で作って届けてたら冷めちゃうぞ。
子供達の顔を見ることもなく事務的に作られ、遠いセンターから冷たくなって運ばれる給食。
美味しいものを食べるというヨロコビとか、作ってくれた人に対する感謝の気持ちとかが、そこから生まれてくるとはとっても思えない。
まあしかし、その施設を作るという計画に必然性があって、情報がきちんと市民に開示され、了承を得ているのならよしとしよう。
んだが、その新たに給食センターを建設し全小中学校合同にする、という話は多くの父兄にとっても寝耳に水だったらしい。そのため先日開かれた説明会では議論が紛糾し、夜の11時まで長引く羽目になったという話だ。
しかも公開されている情報があまりにも少ないらしく、こんなブログが作られている。
北杜市学校給食センター問題のブログ (書き口が内部の人向けっぽくて、ちょーっと内容がわかりにくいのだが。)
というわけで、結局北杜市は処分場のほかにも情報開示に関する問題が山積みですよ、ってお話でした。
あれ、本の紹介のはずだったのにものすごく逸脱したよ。
しかしまったく何やってんだこの市は…。あたしだってこんなに自分の地元の悪口ばっかり書きたくないよ・・・(ノ_-。)。日照時間以外にウリはないのか、北杜市!





