(夫です。)


介護のお仕事 5回目


夕方 出勤した私に、

施設長が開口一番

「今日、一人ですから、、、。」 と、

ほんの少しだけ申し訳なさそうに一言、、、


げっ!! 目

マジかよ、、、ショック! と、

思いっきりリアクションしたいところでしたが、

いい歳こいて、騒ぐのもカッコ悪いし、

「あっ、そうですか、、、。」 と、

平然と受け流しておきました、、、。


まぁ、自分でも、

出来ない事は無いだろうと思ってましたし、

私が2回目の勤務の時に同伴だった先輩スタッフも、

一応、キャリア7ケ月の方でしたが、

この施設での夜勤勤務は初めてだったので、

その時も施設長は夜勤の手順などを

かなり細かく教えてましたから、

私が初めて一人の勤務にデビューするとなれば、

最低でも同じ程度には教えてもらえると思ってましたので、

施設長が帰宅するまでに、分らない事を質問しておけばよいと、

高を括っておりました、、、。



夜勤者の最初の仕事は、

日勤の看護師さんからの引き継ぎなのですが、

今日の注意事項として早速、 二点、、、。


一点は、今日、入所したS木で、

この方は、一年間で脳梗塞を3回も発症した方なので、

かなり注意が必要である事、、、。

そしてS木さんに限らず、

入所したての入居者さんというのは、

環境の変化に合わせられないので、

いろいろと不穏な行動をとる傾向があるので、

介護者としては注意が必要な事もあります、、。

(不穏という言葉は個人的には好きでないのですが、

介護用語なのであしからず、、、)


よりによって、

最初の一人夜勤の時に限って、、、汗

いきなりの難関です、、、、ガーン


そして、もう一人、

入居して半年以上のS夫さんが、

ここ2~3日、よく眠れていないそうで、

かなりナーバスになっており、

夜中でもナースコールを頻繁に押すらしいと、、、。


施設長曰 く、

「寂しいから手を握って欲しい、、、。」 とか、

「心細いから一緒に部屋に居て欲しい、、、。」とか言うけど、

忙しいから無理ですと、断れば良いからね。 と、、、。


いや、でも、

私が知ってるS夫さんって、

すごくしっかりとした感じの方で、

かくしゃくとした、頑固爺さんみたいな方でしたから、

ほんとに、そんな事を言うのかな、、、?

まぁ、少し気弱になっところで、

女性職員に甘えてるだけだろうから、

男の私には、そこまでは言わないだろうな、、、。と、

正直、あまり気にしていませんでした、、、。



夜勤者は、18:00から、

各部屋を挨拶がてらに、ひと回りし、

カーテンを閉めたり、

照明やエアコンを調節したり、

自力でトイレに行けない方の

オムツやパットを交換したり、

必要な方には就寝介助といって、

寝る前にトイレに誘導したり、、

更衣介助といって、

パジャマへの着替えを行います。


そうやって、2~3人の方の介助を

施設長と二人で行った後、

私が別の方のコール対応に行っている間に、

施設長が気を利かせて

夜勤者が行う雑用を

いくつか片付けておいてくれました、、、。


いや、、、

折角、して頂いたのに、

ほんと、申し訳ないのですが、

雑用と言っても、

私が実際に自分でやらないと覚えられませんし、

極端な話、雑用なんて、

朝までに やっておけばいい作業ですし、

それより、分らない事を、

いくつか質問したかったんですけどね、、、汗


施設長は、

「これだけは やっておきましたから、

後は大丈夫ですよね、、、ニコニコ 」って、

私は、そろそろ、、、 と、

帰ろうとするので、

慌てて分からない事だけ、確認しましたが、

施設長は、

「明日の朝も早出しますから、、、。」 と、

かなり、あっさりと帰って行かれました、、、、汗汗汗


私は、介護の仕事は未経験者で、

はっきり言って、ど素人です!

まだ4回しか勤務していないのに、

そんな私を一人ぼっちにして

心配じゃぁないのかしら、、、、、?


ともあれ、

仕事なんて、こんなもんです。


施設長が帰宅すると、

早速、例のS夫さんからコールが鳴りました。

部屋に伺うと、案の定、引き継ぎの通り、

特に用も無く、

「はぁ、、、、。 眠れないんだけど、、、、。」

ってな調子、、、、。

その後も数分おきにコールが鳴り、

その度に

「眠れないんだ、、、、。困ったな、、、、。」とか、

ひどい時には、

「ちょっと押してみちゃった、、、。」

なんていう始末、、、、ショック!


「今度は、0時に皆さんのお部屋を

順番に巡回しますから、大丈夫ですよ、、。」 と、

ご本人を納得させて1階の詰所に戻り、

椅子に座った瞬間に、またコールが鳴り、、、。

って感じのパターンが3回もありました、、、、あせる


もちろん、その間にも、

他の入居者さんのコール対応もある訳で、

仮眠は、おろか、まともに休憩も取れないまま、

朝の4時が過ぎていました、、、、、ショック!



4:30を過ぎると、

翌朝の朝食などの準備があるのですが、

S夫さんのコールは、収まりません、、、、汗

仕方なく、

「S夫さん、、。 今、朝の準備をしてますから、

下に戻って仕事をしないといけないんですよ、、、。」

と言って、部屋を出ようとした時、、、、

なんと、S夫が私の手をつかみ、

「もう帰っちゃうの、、、? もっと居てよ、、、、。」

って、今まででは考えられない様な表情と声色で

おねだりをしてきました、、、、ショック!汗


時間が許せば、

少しぐらい話し相手になる事も構わないのですが、

一人で勤務している時には無理な相談です、、、。

「S夫さん。 6時の巡回で また来ますから。」 と、

私はS夫さんの部屋を後にしました。


その後、

1階のキッチンでお茶を沸かしたり、

味噌汁を作り始めても

2階のS夫さんからコールは続いていました、、、。

そうやって、1階のキッチンと2階のS夫さんの部屋を

行ったり来たりしている時、

聞き慣れない警報音が鳴っていました。


えっビックリマーク!?はてなマーク


なんではてなマークはてなマークはてなマーク


私が見上げた視線の先には、

本来ならベッドに居るはずの

S木さんが廊下に立っていました、、、。

S「夫」さんではなく、今日、入所したばかりの

S「木」さんです!!!


この人、ベッドから降りられないはずなのに、、、、汗




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