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大分工・田中、魔球17K&148キロ速球で1安打完封…大分大会

2010年07月21日
テーマ:ブログ




 ◆第92回全国高校野球選手権 ▽大分大会・2回戦 別府羽室台0―4大分工(20日・新大分) 大分工のドラフト候補右腕・田中太一(3年)が、今夏初マウンドの別府羽室台戦で1安打完封勝利。10球団のスカウトの前で、MAX148キロの速球と魔球「太一ボール」のコンビネーションで17三振を奪った。東東京ではセンバツ8強の帝京が、国士舘に14点を奪われ、夏では10年ぶりのコールド負け。ノーシードからの甲子園出場は幻と消えた。

 快挙まで、あと3人だった。9回の先頭打者に投じた田中の114球目が右前で弾んだ。この試合、29人目の打者に許した初安打。「甘く入ってしまった。悔しい。また同じだ、と思った」と唇をかんだ。昨秋の県大会3回戦(対中津工・中津東)に続き、9回にノーヒットノーランを逃してしまった。だが、ネット裏に詰めかけた10球団で20人以上のスカウトをうならせるには、十分な快投だ。

 先発全員から毎回の17奪三振。MAX148キロの直球と切れ味のある変化球で簡単に空振りを奪い、外野まで打球を運ばせなかった。「真っすぐはいいし、これだけの変化球を投げる高校生はまずいない。伸びしろもある。高校生ではトップクラス」と巨人・山下スカウト部長は絶賛した。

 それでも本人は不満げだ。縦に落ちる高速カーブ「太一ボール」の精度が、いまいちだったという。「リリースポイントが定まらなかった。40点ぐらい」。“魔球”の名付け親、塔鼻充(とうはな・みつる)監督(54)も「本当いいときなら、ちょっと打てないと思う」と100%ではないとした。横に鋭く曲がる高速スライダーも披露したが、「全体でも65点」とプロを目指す右腕は、まだまだこんなもんじゃないと言いたげだ。

 「普段は、まるでお公家様のようにおっとりしている」というエースを塔鼻監督は、鼓舞し続けてきた。この日も、8回途中に右ふくらはぎのけいれんを起こしたが、ライバルの名を挙げて“挑発”。6月に20奪三振を記録したこちらもプロ注目左腕、多久(佐賀)の宮島勇二の名を出し「あいつに負けるな」と尻をたたいた。

 塔鼻監督は、すでにこの夏の甲子園で育成功労賞の表彰があることが決まっている。しかし、1人で行かせるわけにはいかない。17年ぶり2度目の聖地には、チーム全員で乗り込みたい。

 ◆田中 太一(たなか・たいち)1993年2月27日、大分市生まれ。17歳。三重県四日市市の保々(ほぼ)ジュニアーズで軟式を始める。4年時に大分へ戻り、桃園小スポーツ少年団で投手となる。明野中時代は大分シニアのエースで3年時に春夏連続で全国大会出場。大分工では1年夏から登板。179センチ、77キロ。右投右打。

 

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