高田GMで「横浜DeNAベイスターズ」船出へ
スポーツ報知 11月5日(土)11時19分配信
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| 下田コミッショナー事務局長(左)に球界参入申請書を提出するDeNA・春田会長 |
春田会長が午後3時過ぎにNPBに加盟申請をし、「横浜DeNAベイスターズ」は第一歩を踏み出した。新オーナーは所信表明の中で、GMの選定を最優先事項として進める意向を明かした。
「私を含め、負けず嫌いな社員が多い。勝ってくれる球団になってほしい。チームのあり方や、中期的にどうやって強くしていくかを考えたときに、骨格から考えないとダメ。骨格から考えられるGMをお迎えして、いろいろ考えを聞いていきたい。順序として最初はそこから。イメージはある」。急成長を遂げてきたD社も、球団経営は素人。関係者の話を総合すると、骨格どころか心臓部を任せられる人物として絞り込んだのが高田氏だ。
D社が挙げるGMの条件には〈1〉チームを大局的な視点で見られる〈2〉実際に球団経営に関わった経験がある〈3〉監督に直言ができる〈4〉フロント同士で意見調整ができる―などとしている。D社は新監督には若さ、フレッシュさを求めてアラフォー世代を軸に人選を進めている。この日、守安(もりやす)功社長も「(監督は)若い力で変えていけるような、元気のある方に引っ張ってもらいたい」と休養中の尾花高夫監督を解任する方向性を示した。GMには監督より上の年代を据え、スムーズな組織運営を図る構えだ。
高田氏は05年から07年まで日本ハムのGMを務め、06年には日本一、07年には球団初のリーグ連覇に導いた。フロント間で会議を重ね、当時導入した「選手評価システム」を効果的に運用するなどして、成績アップにつなげた。日本ではまだなじみの薄いGM制度の中で、最も成功した人物だ。昨年5月には成績不振の責任を取り、ヤクルトの監督を辞任した。今年は野球評論家として活動していたが、球界復帰を望む声は後を絶たなかった。
4年連続最下位のジリ貧球団には、フロントも含めた改革が急務。D社は“大手術”を任せられる高田氏を最有力候補として、調整を進める。
◆GMとは 映画「マネーボール」で知られるアスレチックスのビリー・ビーンGMに代表されるように、米大リーグでは、監督以上にGMがチーム作りを任されている。
9月3日にワイルドカード争いで2位に9ゲーム差をつけながら歴史的失速でポストシーズン進出を逃した名門Rソックスは、レギュラーシーズン終了直後にT・フランコーナ監督を実質的な解任に追いやった。その後、T・エプスタインGMがカブスの球団社長として移籍すると、新監督を決める前にB・チェリントンGM補佐のGM昇格を発表。新GMが、監督候補者と面談して次期監督を選定している。
ヤンキースでは、B・キャッシュマンGMと総額900万ドル(約7億円)で3年の延長契約を結んだ。有能なGMは監督以上に必要とされ、言動に注目を集めるのが米大リーグだ。
◆高田 繁(たかだ・しげる)1945年7月24日、鹿児島県生まれ。66歳。浪商高(現・大体大浪商)から明大に進み、67年ドラフト1位で巨人入団。68年に新人王。69年から4年連続ベストナイン、ゴールデングラブ賞を外野手で4度、三塁手で2度獲得。80年引退。通算1512試合出場、打率2割7分3厘、139本塁打、499打点。85年から4年間、日本ハム監督。巨人の1軍コーチ、2軍監督、日本ハムGMを歴任し、08年から10年途中までヤクルト監督。


