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2010-03-14 00:30:10

河内長野・高野街道周辺 巡礼者の面影追う=大阪

テーマ:河内長野市 akatsuki21の投稿


おおさか筋・通・人]河内長野・高野街道周辺 巡礼者の面影追う=大阪

2009.03.15 大阪朝刊 35頁 写表有 (全1,877字) 













 空海が真言宗総本山・高野山を開山以来、京や大坂、堺と聖地を結ぶ巡礼の道として歩まれ続けた。起点が異なる4本の街道筋。1本に“集結”する河内長野市本町周辺では古くから、旅人や巡礼者らが行き交う宿場町として栄えた。堺から始まる西高野街道沿いには今も、13の石の道標が残る。本町から高野山まで九里(約36キロ)の地で、国道310号から入った路地裏には、「高野山女人堂九里」と刻まれた道標がある。



 南海高野線・河内長野駅前の長野商店街近くに、東西の街道の合流地を示す記念碑が立つ。道標にならい、地元ロータリークラブが3年前に設け、「京都・八幡へ北東約57キロ」「高野山・女人堂へ南約35キロ」と記した。



 街道はここで1本になり、紀見峠(和歌山県橋本市)へと向かう。南下すると、市指定天然記念物のクスノキ(高さ約20メートル)が見えてくる。樹齢300年以上とされ、ボランティアガイドの大嶋和夫さん(68)は「ずっと昔から様々な人たちを見守ってきたんです」と目を細める。



 1300年の歴史遺産を街おこしにつなげようと、商店主らでつくるNPO法人「にぎわい河内長野21」は2年前から毎秋、街道を歩くイベント「高野街道まつり」を開いている。理事長の塔本勝さん(66)は「街道沿いのあちこちに『高野山詣で』の面影を残す石仏や建物が残り、貴重な財産。いにしえの情景に思いをはせてほしい」と語る。



 〈あらうんど〉



 ◇イタリア料理 zucca



 ◆こだわり地元野菜



 木目調の店内の大きな窓から光が差し込む。シェフの西平浩次さん(35)が12年前に開いたイタリア料理店。新鮮な食材にこだわり、「立ち寄った朝市で天王寺蕪(かぶら)を知り、大阪の野菜に興味を持った」と、地元農家から届く野菜をもとにメニューを考える。店名はイタリア語でカボチャ。頑固者の意味もあり、「おいしさに頑固でいたいですね」。(河内長野市西代町11の21 (電)0721・56・8787)



 ◇ダイニングバー シュクレべべ



 ◆柔らか光酔い心地よく



 ロウソクと間接照明の柔らかい光が心地いいダイニングバー。店名はフランス語で「かわいい赤ちゃん」。「お客さんと一緒に店を育てたい、との思いを込めて」とオーナーの向井洋子さん(46)。元競輪選手の夫、賢一さん(47)ら家族で営み、アットホームな雰囲気で女性客も多い。創作カクテルなどドリンクメニューは100種以上で、ピザやパスタは約30種。店の“誕生日”は2007年12月。「今は1歳3か月。これからも末永くかわいがってほしい」(河内長野市本町10の18 (電)0721・21・8280)



 ◇西條合資会社



 ◆戦国の味「天野酒」



 創醸は享保3年(1718年)で、軒先には、日本酒の仕上がり具合の目安となる杉玉が風に揺れる。街道沿いに建つ酒蔵の前に立つと、タイムスリップしたよう。旧店舗は2004年に国登録文化財に指定された。1991年、近くの天野山金剛寺で造られ、豊臣秀吉ら戦国武将らが愛飲した地酒「天野酒」を当時の文献をもとに復元。4月中旬からは新酒を売り出し、社長で10代目蔵主の西條陽三さん(44)は「糖度が高いのが特徴。ぜひ味わって、まったりした気分に」。(河内長野市長野町12の18 (電)0721・55・1101)



 ◇日本料理 喜一



 ◆九里弁当を限定販売



 京都・南禅寺の老舗料亭「瓢亭(ひょうてい)」で10年間修業を積んだ北野博一さん(53)が父が営んでいた瀬戸物店を改装し、1990年に開店。長男の博稔さん(25)ら5人の板前が、茶懐石などを振る舞う。高野街道まつりでは高野山までの距離「九里」にちなみ、クリごはんや地場野菜の「九里弁当」を限定販売する。「街道を歩いた際に気軽に立ち寄って」(河内長野市本町11の30 (電)0721・56・3065)



 〈探訪後記〉



 初任地の徳島支局時代、四国各地で「お接待」の風習を知った。約1400キロに及ぶ四国八十八か所巡りの途中、様々な悩みを抱えて旅するお遍路さんを無償でもてなす。祈りの道には要所を結ぶだけでなく、人と人をつなぐ役割があることを知った。今回取材した道標も一例といえ、南河内で宿場町が栄えた、その歴史の重さを体感した。これまで、街道を交通網としてしか見てなかったことを反省。もう一度、じっくり歩いてみよう。


2010-03-10 23:18:15

河内長野駅かいわい 河内長野市(週刊まちぶら 第36号)/大阪

テーマ:河内長野市 akatsuki21の投稿
河内長野駅かいわい 河内長野市(週刊まちぶら 第36号)/大阪

2005.03.07 大阪地方版/大阪 29頁 大阪2 写図有 (全2,391字) 













 旧高野街道、面影今も 商店街活気復活へ模索続く



 河内長野市は、東と西の旧高野街道が合流する要所だった。室町時代に建った重要文化財の本殿をもつ長野神社。樹齢700年の吉年邸のクスノキ。旧高野街道沿いは、歴史の重みを感じさせる雰囲気が残る。河内長野駅は、大阪市内で働く人たちのニュータウンの玄関。バブル崩壊で失われたにぎわいを取り戻そうと、地元商店街は模索を続けている。



 長野商店街のアーケードには本屋、八百屋、金物屋など約30店が軒を連ねる。農繁期を終えた農家、休日のサラリーマン家庭が買い物に訪れ、昭和30~40年代は人通りが途切れなかった。



 バブル崩壊後、郊外店の進出や後継者の不足で、空き店舗が目につき始めた。その一つをまちづくり組織「にぎわい河内長野21」が借り、03年12月に開店。スダレやツマヨウジといった地元産品を販売し、起業意欲のある人に格安でスペースを貸している。



 「街づくりに即効薬はないですよ。漢方薬のようにじわりじわり効くアイデアを練らないと」。同会長の塔本(とのもと)勝さん(62)は、創業81年の本屋の3代目。今春は観光ボランティアガイドの養成、フリーマーケットの開催に力を入れるという。



 昨年10月には商店街や旧高野街道沿いに出店し、地元産品をアピールする「にぎわいの里復活事業」を実施。かつての人込みが戻ってきた。



 鋳造業で知られる吉年家25代当主の正守さん(52)は、庭のクスノキで隠れんぼをし、長野神社の境内でキャッチボールをして育った。「ビルも立ち並んできたが、まだまだ静かないい街。神木は街を見守っています。過去も、これからも」



 そのクスノキ。天然記念物になった70年時の幹回りは4.7メートル。2月中旬に測ったら、根本で7.5メートルにも成長していた。



 (市原研吾)



 ○6時間抽出、水出しコーヒー



 精神障害者が働く「こころッと」の店先からコーヒーの香りが漂う。1階の喫茶と2階の工房で20人ほどが働く。ホット150円、カフェオレ180円と格安。店名は、こころがホッとするスペースにとの思いを込めた。オープンは03年9月。常連さんも増えてきた。施設長の田中啓夫(ひろお)さん(29)=写真右端=は「6時間かけて抽出する『水出しコーヒー』はお勧め。180円ですよ」。



 ○応接間を改造し学習拠点



 門に「スペースわん」の木札がかかる。府立高校で現代文や古文を教えていた永田仁美さん(45)が95年、自宅の応接間を改造した学習拠点だ。約30人の利用者は幼児からお年寄りまで。不登校の子もいる。能力に合わせ算数や数学を中心に自発的に学ぶ。「わたしはただ寄り添う存在、だれか見守っていると思うと違うでしょう」。市内で月1回開く「不登校の子をもつ親の会」では連絡役を務める。



 ○塩で味わうもりそば人気



 福井・大野産のそば粉、奈良・洞川の名水。「芦生(あしう)」は、混じりっけなしのそばにこだわる。中本裕造さん(47)は、脱サラして01年に開店。「喜ぶ表情がじかに見える仕事をしたかった」。ガラス越しにそば打ちが見える店にした。一番人気は800円のもりそば。つゆのほか、4種類の海塩や岩塩をブレンドした塩もついてくる。1口目は塩で。塩で食べる方がそばの味がよく分かる。



 ○焼き鳥で語るグルジア文化



 炭火焼き鳥を味わう客でにぎわう「一徹」は、グルジア文化を語る「文化サロン」でもある。店主の吉田徹さん(45)=写真右=らが呼びかけ、常連客のグルジア人チェリスト、ギア・ケオシヴィリさん(43)=同左を支える「めごばり会」を01年に結成。グルジア語で「心の友」を意味する。夜が更けるとワインや音楽、国民性をめぐり、グルジアと日本の愛国者が持論をぶつけ合うことも。



 ○ギャラリー、希望者絶えず



 カフェギャラリー「ほたる」は、ガラスの内側に並ぶススキが目を引く。壁面には絵画、入り口には小物類が飾られている。南美鈴さん(57)は「芽を伸ばしたいのに、舞台がないという作家に無料で使ってもらおうと思って」。希望者は絶え間ない。半月から1カ月ごとに作品を切り替える。3カ月に1回、ススキを下からライトで照らすなか、講師が語る催し「灯(あか)りと語り」を開く。



 ○ソーラーカーレース夢中



 どこか懐かしい家族写真が並ぶ「児島写真館」の店主、児島由晃さん(52)=写真右=の趣味はソーラーカーだ。テレビ番組で海外のレースを見て、「こんなんで車が動くんや」と驚いた。エンジン、配線、パソコン--。93年に得意分野の違う人を集め、チーム「SOLAR GIGA」を結成、代表に就いた。重量300キロあった1号車に比べ、3号車は180キロ。鈴鹿での最高成績は3位だ。



 ○衣料品の店、障害者いきいき



 「良かったらどうぞ」。障害者9人が店番やチラシづくりをする「かすみ荘」には、府内外の家庭から不要になった服が次々届く。高いお金を出したのに、新品のままサイズや年齢が合わなくなった品が多い。障害者が給料をもらう職場をつくろうと、パン屋を改修して開店した。7年目。作業所代表の田中伸建さん(26)=写真右下=は「最近は着物に力を入れています。ご協力ください」。



 ○鳥の巣コレクター歴40年



 府の鳥獣保護員の小海途銀次郎さん(60)は、40年来の鳥の巣コレクターだ。野鳥研究会の催しで初めて展示して以来、鳥の観察中に古巣を見つけて持ち帰り、ニスをかけて保存する。北は網走、南は奄美大島のものまで。タカ類の巣は地上20メートルほどの高さ。「昔は木登りが得意だったけど、今は高所恐怖症だからね」。ポリ袋が巣に混じることも多く、環境悪化を心配する。2冊目の鳥の巣図鑑と展覧会を準備中だ。



 ◇次号(3月21日)は「豊中駅かいわい」(豊中市)です。



 【写真説明】



 旧高野街道のにぎわいを取り戻したい。昨年10月17日、地元の商店主らがイベントを催し、約1万2千人が訪れた=河内長野市長野町で


2010-03-10 23:04:24

(週刊まちぶら 第181号)千代田駅かいわい 河内長野市 治水語る池/大阪府

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(週刊まちぶら 第181号)千代田駅かいわい 河内長野市 治水語る池/大阪府

2009.01.25 大阪地方版/大阪 27頁 大阪府 写図有 (全2,378字) 













 南海高野線千代田駅は河内長野市の北端に位置する。周辺は今ではベッドタウンだが、昭和40年代ごろまではのどかな田園地帯だった。その水田を潤したのは、今も市民に憩いの場として親しまれている寺ケ池だ。



 約350年前。水利が悪かったこの地域での新田開発を目的に、ため池を大幅に拡充する工事がスタート。約8キロ南に離れた石川上流の滝畑から水路をひく難工事は、16年かかった。その功績をたたえる記念碑が、今も池のほとりに立つ。



 駅東から国立病院機構大阪南医療センターまでは、周辺より幅の広い道路が続く。同センターがある通称「千代田台」には1940年から敗戦まで、大阪陸軍幼年学校があった。開校に合わせて開業した千代田駅から正門まで、両脇に桜を植えた幅5間(約9メートル)の並木道が整備された。この道路は当時の名残だ。



 現在は駅東西の幹線道路沿いに商店が立ち並ぶが、表通りから一歩奥に入るとかつてのメーンストリート、西高野街道が通る。弘法大師ゆかりの盛松寺は毎年12月にユズみそを振る舞う寺として知られ、境内には四季折々の花が咲く。(白木琢歩)



 ■米や野菜の菓子も



 08年6月にオープンした「パティスリー リゼット」は、同じ洋菓子店で修業した荒木かおりさん(33)=写真右=と辻有希子さん(32)=同左=の2人で切り盛りする。河南町で採れた米粉を使った「米ロール」は、小麦粉アレルギーでも安心して食べられると好評だ。旬の野菜を使った菓子にも力を入れており、昨夏はトマトのゼリーやトウモロコシのティラミスも店頭に並んだ。2人は「日夜努力している生産者の思いまで感じられるようなお菓子を作りたい」と笑顔をみせる。



    *



 〈1〉パティスリー リゼット 午前10時~午後7時。木曜定休。米ロールは900~1450円。併設のカフェコーナーでケーキを食べることもできる。0721・56・8218



 ■コーヒーは名曲と



 奈良県出身の中東清一さん(61)が72年、大学在学中にオープンさせた「プレイバッハ」は朝から常連客でにぎわう。妻の史希代さん(57)=写真=は「開店以来、おいしいコーヒーを味わってもらおうと常に真剣勝負です」。店内にはピアノカウンターが置かれ、「コーヒーに合うから」と終日落ち着いたクラシック音楽が流れる。コーヒーは4、5種類の豆を店独自の割合でブレンドし、ネルドリップ式で丁寧にいれる。ケーキやみつ豆、パフェなど甘味も充実している。



    *



 〈2〉プレイバッハ 午前7時~午後7時(日曜は午後6時)。月曜定休。コーヒーとサラダが付いた自家製カレーライス(880円)も人気。0721・55・7350



 ■ボタンなら任せて



 「珍品堂」は骨董(こっとう)品店のような名前だが、実は千代田で45年続く手芸用品の専門店。圧巻は2階の壁一面に天井まで積み上げられたボタンの数々。「昔数えたら20万個やったけど、今はもう何個あるか分からない。品ぞろえは都心の店にも負けてない」と初代店主の山脇繁樹さん(76)=写真手前。ボタンを探して遠方からも来客がある。6年前に長男和仁さん(45)=同奥=にバトンタッチしたが、今でも店先に立つ。「珍品堂の看板を上げ続けるのが使命やと思ってます」



    *



 〈3〉珍品堂 午前10時~午後6時半。日曜定休。結婚式用の「ウェディングベア」などオリジナル編みぐるみの注文生産や、材料の販売もしている。0721・52・5969



 ■カウンターも手製



 20~30歳代の男性4人が切り盛りするカフェバー「カッパ」。「非日常的な空間」を意識したという木製カウンターなどの内装は多くが手作りだ。スタッフの岡田義人さん(26)は「学割サービスもあります」とPRする。飲み物ではキャラメルマキアート(490円)やバニララテ(430円)が人気。食パンにアイスクリームとメープルシロップ、チョコレートをかけたハニートースト(550円~)も看板メニューの一つだ。ランチは日替わりメニューとパスタ(いずれも880円)のセットが選べる。



    *



 〈4〉カッパ 午前11時~午後5時。日曜定休、祝日は不定休。アルコール類も置いている。近くクレープの販売(テークアウト可)を開始予定。0721・55・0141



 ■そばブーム仕掛人



 大阪でのそばブームのきっかけの一つとなった「麺坊(めんぼう) 蕎麦博(そばひろ)」。そばや野菜をだしにくぐらせるそばしゃぶ膳(1400円)や、カタクリなど野の花をイメージしたそば(750円~)など、山梨県出身の望月興博さん(60)の確かな技術に裏打ちされたアイデアメニューを味わいに多くの人がのれんをくぐる。「せっかく来てもらったお客さんにサプライズを感じてほしい」と望月さん。河内長野市内で「七望流そば道場」を開き門下生7人が開業するなど、後進の指導にも尽力している。



    *



 〈5〉麺坊 蕎麦博 午前11時~午後9時半。原則として木曜定休。オリジナルの鴨(かも)せいろ(1400円)も人気が高い。生そばの地方発送もしている。0721・54・1139



 ■水辺と緑、調和の美



 市民に親しまれている寺ケ池公園。公園を管理する市公園緑化協会の黒川正健さん(36)は「一番のおすすめは、広い水辺と木々の緑のコントラスト。その向こうに岩湧山や金剛山などが広がり、景色を眺めるとすがすがしい気分になれます」。池を囲むように配置された1周約2キロの遊歩道は、ウオーキングや犬の散歩などに利用する人が絶えない。遊歩道沿いにはソメイヨシノが植えられ、春には花見客でにぎわう。年末のイルミネーションも来園者を集めた。



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 〈6〉寺ケ池公園 入園自由。駐車場は夜間閉鎖される。毎年4月には植木市を開催し、季節の草花の即売なども実施する。公園管理事務所(0721・56・2111)。


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