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食欲と読書の秋 Class10月号掲載分

Fri, October 14, 2011 テーマ:ブログ

あの猛暑から一転、窓を開けたままだと、朝夕は寒いくらいの気候になりましたね。昔はもっと時間をかけて季節が変わっていた気がするのですが…。



 さて、秋と言えばやはり食欲と読書の季節です。温かい鍋をつつきながら、冷たいビールをごくり。このゴールデンコンビに勝るものはありません。鍋の後は、ゆっくりと入浴し、そしてベッドでサイドランプを点けて本を読む。私にとって至福の時です。いえいえ、至福の時でした、息子が生まれるまでは。


今では、自分は超高速で食事をしながら、息子の口へも同時に食べ物を運び、お風呂なんてカラスの行水。眠りたくない息子をなんとかベッドに連れて行き、寝かしつけをしている間に自分も夢の中へ。そして夜中「ちゃちゃ、ちゃちゃ(=お茶が欲しい)」という息子の声で何度か起こされ、気が付くと日が昇っているという毎日です。結婚してから10年間の、あのまったりとした自分だけの時間は今、存在しません。そのかわり、今まで味わったことのない充実感を得ている気がします。



 私の日常はさておき、みなさん本を読んでお腹を抱えて笑ったことはありますか?テレビを見て爆笑することはあると思うのですが「本の活字で人を笑わせる事が出来る作家はすごい!!」と私は思うのです。今日ご紹介する本は私がベッドの上で読みながら、お腹を抱えて爆笑したものばかりです。隣で、まじめそうな本を読む主人に白い目で見られた事は言うまでもありませんが。


左にご紹介する本は私が大爆笑したお薦めの3冊です。



1.「寺内貫太郎一家」向田邦子

向田邦子作品はほぼ全て読破したというくらい、私は彼女の大ファンです。この人ほど、家族や庶民の生活をリアルに、そしてユーモアを交えて書ける人はいないと思います。



2.「イン・ザ・プール」奥田英郎

主人公の精神科医、伊良部先生は色白で小太りで注射マニア。悩み事がある人はこの本を読めば解決する?かも。



3.「中島らものたまらん人々」中島ら

躁鬱状態やドラッグ中毒に苦しんでいた作者ですが、「天才」という以外、言葉が見つからない人です。

 

どれを読んでも元気が出るはずです。ぜひ読んでみてください。


この性格誰に似てる? Class9月号掲載分

Thu, October 13, 2011 テーマ:ブログ

震災後のドタバタドイツ帰国から日本へ戻り、すでに3ヶ月が経とうとしています。「りんさんは今どこに?」と心配して下さった読者の方がいらしゃるようで、ご心配をおかけしました。


主人の会社から帰国のゴーサインが出て、無事に東京へ戻りました。以前と何も変わらないように見える日本ですが、連日の報道のように土壌や食物などから放射性物質が検出されている様で残念でなりません。どうかこの国が、これからも子供達にとって住みやすい国でありますようにと祈るばかりです。



さて、我が息子も早いもので1歳半になりました。男の子のパワーはすごいと聞いていましたが本当ですね。先月このちびっこギャングを連れグアム旅行に行って来たのですがまるで水泳の強化合宿でした。毎朝6時にはサンダルと水着を持ち、海に行こうと私達のベッドへ催促に。それでも私達が起きないと、退屈しのぎに自分の鼻の穴と私達の鼻の穴に人差し指をぶすり。そしてにっこりして引き抜いた指を「あ~ん」といいながら、私達の口の中へ押し込んでくるのです。毎朝すばらしい朝食が頂けました。



朝食後、息子をビーチに連れて行くと、日焼け止めを塗る暇もなく一直線に波打ち際へ。「待って!」と手を引くと、すごい剣幕で邪魔をするなと怒るのです。仕方なく彼の後ろで様子を見ていると、大きな波を被り転ぼうが何のその、突進あるのみです。この性格誰に似たんでしょう?



浮き輪を付けてやると、教えてもないのにバタ足をして私達の手を払いのけ、どんどん一人で沖へと進んで行きます。それに慣れてくると今度は浮き輪を外せと怒り出すので仕方なく、手を持ってバタ足をさせていると、手を離せと再度怒り出す始末です。「ママが手を放すと君は沈むんだよ。」と教えても一歳児に伝わるはずがありません。それを見ていた主人が、「手を放して彼に両親の助けがないと溺れるという事を身をもって体験してもらおう。」と言うのです。もちろん手を放すと、息子は水の中へブクブク。すぐに体を持ち上げてやると、一瞬びっくりした顔をしていたので「ほら、ママとパパが言ったでしょう、溺れるって!!」と言うと次の瞬間「ひゃあ~!!」という歓喜の雄叫びが。なんと、面白かったのでもう一度やれと言うのです。


本当に誰に似たのかこの性格?と思いながら日本へ帰国し、両親にこの話をすると、「あら、誰かさんにそっくり。初めて海へ連れて行ったとき同じ事をしたわ。」えっ、誰かさんってもしかして…。主人にもそれとなく「誰に似たんだろうこの性格?」と尋ねてみました。間髪入れずに「君だよ。」との返答が。


あははっ、やっぱり。実は私も薄々感じてたんですよね。この性格がもう一人家族に仲間入り・・・大変な子育てになりそうです。

オリーブの恩返し Class8月号掲載分

Thu, October 13, 2011 テーマ:ブログ

 今回はゴシップネタで。2年ほど前までお隣に芸能人のYさんが住んでいました。彼女は超売れっ子タレントでテレビで見ない日がないほどです。誰だか分かりますか?なぜ隣が芸能人だと分かったかというと、この家の賃貸契約をする際にご親切に不動産会社の方が「内緒ですよ」という言葉と共に教えて下さったのです。こうやって個人情報は漏えいするんですね、怖い怖い。



当時、よくエントランスに止められた黒塗りのワゴン車の横で、マネージャー風の女性が携帯電話を片手に「とにかく早く出て来て下さい」と怒鳴っているのを耳にしました。偶然出くわした際も、芸能人のお隣さんはいつも帽子を深く被り下を向き、同じ場所に住んでいる私達にさえ、自分が誰なのか知られたくない様子で挨拶もそこそこに退散していました。それでもテレビで見る愛くるしい笑顔の彼女にそれなりに好感を持っていました。



 ところが、ペット禁止のこの住宅の彼女の部屋からは、ダックスフンドが夜中まで帰って来ない飼い主を待ちきれず、ワンワン、ワ、ワ~ン。そりゃあ、夜中までほおっておかれたらお腹もすきますよね。あの何時間も毎夜続く悲しい遠吠えに、こっちまで軽いノイローゼ。そんな彼女が引越しをする事になったと聞いた日、やっとあの鳴き声からも解放されると胸をなでおろしていました。



 ところが彼女が引越して数日経ったころ、裏庭を掃除しようと外に出ると、今度はなんとお隣の裏庭に何本もの観葉植物が鉢つきでなぎ倒されているのです。どうやら彼女、いらない観葉植物を全部裏庭に捨てていったようです。うちの裏庭はお隣と境がないため、そこまで歩いていくと、すでにほぼ全ての植物が夏という季節が災いし、手遅れでした。しかしオリーブの木だけはかろうじて緑の葉を保っていたので、なんだかかわいそうになり、その木をうちの庭へ持ち帰りました。言う間でもなく、私の中の彼女の好感度は急降下、そして上昇する事は今後なさそうです。



 さて、そのオリーブの木ですが、我が家ですくすくと成長し、なんと毎年少しずつ実を付けてくれるようになりました。主人はこれを「オリーブの恩返し」と呼んでいます。

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