軍師官兵衛 あらすじネタバレ 23話「 半兵衛の遺言」 | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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軍師官兵衛 あらすじネタバレ 23話「 半兵衛の遺言」


天正七(1579)年11月、有岡城は落城した。
土牢から救い出された官兵衛(岡田准一)は、善助たちが拠点にしていた城下の店で
二日間眠り続けたあと、そのことを知らされた。


早馬にて官兵衛救出の一報は、姫路で待つ黒田家にも伝えられた。
職隆>「光!光!」
光>「如何なされましたか?!」
職隆>「官兵衛が救い出された!無事じゃ。今は善助たちの手の内にある。」
朗報に光の顔が輝き、そして侍女達共々、歓喜の涙に包まれた。



一方、有岡城内、南蛮寺。
織田方の兵がだし(桐谷美玲)と荒木の身内を捕らえに来る。
この時点でも村重は尼崎城に籠ったまま。
だし達、荒木の身内は、信長の命により京都へ送られる事になった。
だしはクロスを握り締めると信徒の女性達に「お別れです。達者で暮らすのですよ。
きっとデウス様がお守り下さいます。」と言い残し連れて行かれた。


尼崎城で、だし達が織田方に捕えられたと聞いた村重は、竹を削っていた刃物を
滑らせて指を切り、その血が白い半紙の上に滴る。


秀吉は官兵衛と再会を果たす。
官兵衛は、一年間に及ぶ幽閉生活で、歩く事も出来なくなって弱り果てた姿であった。
そんな官兵衛の手を握り締め、その忠義の心に秀吉は感涙した。
秀吉から、半兵衛の訃報を聞き、
ましてや最後まで自分の事を気にかけてくれていたと聞かされ、胸が潰れる思いの官兵衛。



その後、官兵衛は戸板に乗せられて信長と再会した。
それは半兵衛が秀吉に授けた最後の策。

流石の信長も、官兵衛の変わり果てた姿を見せられて裏切りはなかった事を認め、
更には官兵衛に《ある事》を詫びようとまでした。
それはたぶん成敗してしてしまったと思っていた松寿丸の事であったのだろうが、
その時に、その松寿丸が入って来て、
父子は感動の再会を遂げると共に、信長はたいそう驚いた。
信長は、それが半兵衛の仕業と秀吉から知らされ
「半兵衛め…。わしをたばかったか。さすがは希代の軍師…。死してなおこの信長を手玉に取ったか。」と亡き半兵衛を賞賛すると、
官兵衛に一言だけ「許せ。」と詫び「猿。官兵衛を手厚く介抱してやれ。」
と言い残し去った。
「捕らわれの身で一年の痛々しい姿もまだ癒えぬうちに上様にお目通りを願い出て許しを請う」
これが半兵衛の残した最後の策であった。

信長の去った後「父上!」と官兵衛に寄る松寿丸に
善助と太兵がそれぞれ「若…。」と声を掛けて
「よくぞご無事で…。本当にようございました。」と喜びを口にすると、
松寿丸は「全て竹中様のおかげだ。」と感謝を込めて言い、
「半兵衛殿…。」と呟いた官兵衛の目には、亡き半兵衛を思い涙が滲む。



長浜城。
秀吉が「おね!おね、おね!」と大声で呼びながら帰って来た。
「はい!お帰りなさいませ!ご首尾は?」と飛び出して来たおねに、
秀吉は豪快に笑い、「全て、うまくいった!」と告げた。
それを聞いて大喜びの後、おねは「官兵衛殿は大事ありませぬか?1年も牢に入れられて…。」と、
官兵衛の消息を尋ねる。
「まるで化け物じゃ。元に戻るまで暫く時がかかるであろう。されど、あやつには頼もしい家来がついておる。
心配ご無用じゃ!あっはははははははは!」おねは、その秀吉の言葉を何度も頷きながら聞くと
「あぁ、全ては半兵衛殿のおかげですね。」と涙声で言った。
秀吉は半兵衛を「己が死んだあとの事まで全て見通しておった。あっぱれな男よ!」と褒め称え、
何度も頷いたおねは「なれどお前様にはまだ官兵衛殿がおります。
二度と官兵衛殿を手放してはなりませぬぞ!」と秀吉の手を取り力強く念を押した。


その後、官兵衛は秀吉の勧めで、湯治場として名高い有馬温泉の池坊に二週間滞在し、傷を癒す。
だが、その湯治の間も、官兵衛は眠りに落ちると土牢に幽閉されていた時の夢を見て
心を苛まれ魘されて叫び声を上げて目を覚ますという事が続いた。
官兵衛が心身に負った傷はそれほどに深かったのである。


一方、京、妙顕寺。
こちらの牢に三十余人の荒木の親族の女達と捕えられていた
だしの元を右近が訪れていた。
「だし様…。だし様!」
右近は寺の庭からだしを呼ぶ。
「右近様…。」窓越しに中にいただしが姿を見せた。

右近は、村重様を裏切っておいて今更あなたに合わせる顔もないが、
それでもお会いしたかったと述べる。
だが、だしにとっては、それは今となってはどうでもよい事で、
それよりもと村重の安否を気にかけて右近に問う。
「尼崎城に籠もったままで…。」と知らせた後で右近が
「村重様の事恨んでおいででしょうな。」と聞くと、だしは微笑みを浮かべ
「いいえ。これも定めでございます。殿には私の代わりにいつまでも生き続けて頂きとう存じます。」
と、なんとも健気な事を言ってのけ、そして更に官兵衛の安否を問う。
そして右近から、家来衆に助け出されたと聞いて、安堵の溜息を洩らし笑顔になると
「それはよかった。ずっと気になっておりました。死ぬのは…ここにいる荒木の一族だけで十分。」と言う。
中には身重の女や幼い子供達もいるというのに…。

右近はだしを「女、子供には罪はありませぬ。
上様に助命をお願いしております。決して諦めてはなりませぬ。」と励ました。



有馬へは、少し遅れて官兵衛の生存を知らされた光も駆け付けて来た。
ほどなく松寿丸もまたやってきて、
しばしの間、官兵衛、光、松寿丸は、感動の対面を果たす。


思うように回復しない足に官兵衛はやけになっていたが、
九郎右衛門は
「殿の足が戻らんのなら、わしらが生涯をかけ殿の足になればよい。」と善助に言う。



天正7年(1579年)12月13日。
信長はわざわざ、村重の目に触れるように、
尼崎城外で主だった者122名を磔とし、
残った500人余りを家4軒に押し込め火を放ち焼き殺した。
その事を右近が妙顕寺のだしに伝えに訪れ
「上様のお怒りは尋常ではございませぬ!もはやなすすべがございませぬ。」と告げる。


尼崎での仕置きの後、明智光秀もまた信長に
「これで村重への見せしめは十分でございます。
京へ連れてまいった荒木の一族はほとんどが女、子供。恐れながらこの上の殺生はおとどまりを!」と信長に懇願する。
信忠もまた「中には孕み女もいるとの事。それがしの妻も身篭っております。
それがしに免じて何とぞ女、子供だけでもお許し下さいますよう…。」と口添えした。
しかし、これは城を捨てて逃げた村重に対する罰だと言う信長は、
けっして聞く耳を持たなかった。


そして…だし達も、右近の助命叶わず、12月16日、
京都市中を引き回された後、六条河原にて斬首されようとしていた。
京の町の人々は、だしの美しさに感嘆すると共に、あまりの不憫さに涙した。
ただ、だしにとって唯一の救いは、乳母に預け難から逃れた幼い我子が助かった事であった。

だしをはじめ荒木村重の一族36人。
だしは恐ろしさに震えて泣く幼い子供達に
「何も怖くありませんよ。すぐに終わります。」と優しく声を掛けると、
讃美歌を歌いだした。
やがて処刑される者達がみんな、そのだしの歌声に声を合せる。
だしは胸元で十字を切ると刀を抜いた兵の前に頭を垂れて手を合せ
「イエズスマリア…イエズスマリア…イエズスマリア」と3度繰り返し、
最後に慈しむような声で「殿…」と呟くと果てた。

※史実では処刑前に、だしは「きゆる身はおしむべきにも無き物を 母のおもひぞさわりとはなる
残しおくそのみどり子の心こそ おもいやられて悲しかりけり」という辞世の句を残したと
いう資料が残っています。


この時、だしが歌った讃美歌。



村次から、だしの死を知らせる書状を受け取った村重は震えながら涙を流すと立ち上がり
「わしは信長には負けぬ…。断じて負けぬ!」と呟きながら、
次の間に収集していた茶器を「アーッー」と喚いてひっくり返し床に叩きつけて砕き割った。
そして落雷の響く外へ出て行くと空に向かって「信長ぁーーー!アーッー!」と叫び、
降りしきる雨にぬかるんだ地面につっぷすと泣き崩れもがき倒し「わしは負けぬ!」と叫んだ。

その後荒木村重は城を捨て逃亡した。
その行方はようとして知れなかった。



有馬で歩行練習をしていた官兵衛の元にも高山右近から
「だし様、京の六条河原にてご成敗」の知らせが届いた。

「殿はさぞかしご心痛であろう。」と言う善助に、
「殿の足はどんどんよくなっておる。
元のようにとはいかぬだろうがいずれご自身で歩けるようになろう。」
と太兵衛が予測した。
毎日朝から晩まで肩を貸している太兵衛には、
ほんの僅かずつの官兵衛の機能の回復もわかるらしい。
後は官兵衛の気力次第なのだが、官兵衛は、いくら湯に浸かっても、思うように動かない足に、
すっかり自信を無くしていた。


「眠るとわしは…あの土牢におる…。じめじめとし…虫が這い回り…わしは一生そこから出る事は叶わぬ。
心を土牢の中に置いてきたかのようだ。」自暴自棄になる官兵衛であったが、
姫路へ戻る前の松寿が「父上にと預かった」と言って差し出した竹中半兵衛様の軍配を見て、
半兵衛から託された深い心を悟り、再び意欲を取り戻す。

官兵衛は軍配を手に、なんとか自力で立ち上がると
「光…。養生は終わりだ。姫路へ戻るぞ!」と明朗な声で告げた。



年が明けた天正8年(1580年)正月。
官兵衛たちは揃って姫路城に戻った。
官兵衛の無事帰館に、父と叔父の休夢も感激している。

官兵衛の不自由になった足をカバーする気概は家臣達の間に漲っていた。
史実と違い全く禿げる事もなく、更に渋みを増して男っぷりも一段と上がった官兵衛を、
喜びのうちに迎えた家臣達は、ここにまた熱い心で結束を一段と固くしたのである。


そしてもちろん、秀吉の陣営でも、帰って来た官兵衛を秀吉はじめ、蜂須賀小六(ピエール瀧)、羽柴小一郎(嘉島典俊)らが
肩を貸して歓声を上げて迎えた。


[軍師官兵衛 あらすじネタバレ 23話「 半兵衛の遺言」 終わり]


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