銀二貫 あらすじネタバレ 第1話(1回)「仇(あだ)討ち買い」③ | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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銀二貫 あらすじネタバレ 第1話(1回)「仇(あだ)討ち買い」②からの続き。

銀二貫 あらすじネタバレ 第1話(1回)「仇(あだ)討ち買い」③


鶴之輔が井川屋に来てから幾日かが経ったある日の夕飯の事。
皆の膳に寒天が出された。

善次郎「ゆうべ旦さんが伏見から持って帰ってくれはった初荷の寒天だす」

食後に和助に呼ばれた鶴之輔は、
丁稚の名前の決まりに従って、新しく松吉という名前を付けられる。
だが、鶴之輔はこれに反発した。
「鶴之輔という幼名は我が彦坂家代々名乗ってまいったもの。松吉などと」
前掛けを握り締めて悔しそうに、俯いたままで言う鶴之輔に
善次郎は
「あんさん自分の立場が分かってまんのか?」と注意する。
すると鶴之輔はムッとした顔で
「すき好んでこんな所へ来た訳ではない!あの時死んだ方がよかった!」と言い返す。

善次郎は苦々しい思いで「旦さんこの子に丁稚は無理だす。
美濃志摩屋の寒天場で修業でもさせんとどもならんのと違いまっか?」と吐き捨てる。

それを調理場から聞いたお里が慌てて飛んできて
「え!?番頭さんそれはあんまりだす!伏見の寒天場へ行かすてまだ10歳だっせ」と
仲裁に入ったが、それまで黙って聞いていた和助の
「そやな。石の上にも三年いうさかいな」の一言で、鶴之輔は、伏見の寒天場へ修業に出される事となる。

海で採った天草を丸一日煮込んで作る寒天は、
その煮込む時の匂いが鶴之輔には耐え難く臭く、また仕事はキツク辛い毎日の連続であった。
冷たい水に浸す手指は、常にあかぎれて、天草の入った重い水桶を担がねばならない。


連日の過酷な苦役にある時、鶴之輔は疲れ果てて倒れる。
そして夢を見ていた。
優しかった母の臨終の時の言葉。
目の前で斬り捨てられ死んで行った父の姿に、
「父上!父上!父上!」と叫び目を醒ますと、そこは作業場であった。

寒天職人の半兵衛(板尾創路)が倒れている鶴之輔を見つけ運んでくれたのだ。
「お前、飯も食うてへんのやろ。
まだ慣れてへんのか?天草の匂い。
いつまでも慣れへんのはいつまでも心開いてへんっちゅう事やぞ。
しゃあない本人次第や」そう言って立ち去ろうとする半兵衛の背に鶴之輔は問いかける。

「あの…!父は私に生きよと言い残して亡くなりました。
武士を捨て商人になってこんな目に遭ってそれでも生きなければならないんでしょうか!?」
すると半兵衛は微笑んで「生きて確かめてみたらどうや?」と言う。
「お前さんが何者なんか」その言葉と笑顔を残して半兵衛は去った。

それ以来、鶴之輔は
自分が何者なのかをずっと自分自身に問い続けてきたが、その答えはまだ出ない。
「武士なのか商人なのか…まだわかりません。しかし父上私は…今、生きております」



「へてからあの朝出来たての寒天しょって帰ってきよった。
3年たって一回り大きいなって帰ってきよった。
あの寒天場で自暴自棄になって逃げ出してたらあの銀二貫は死金やった」
そう言って和助は善次郎に茶を入れた。
善次郎「はっ、ありがとさんでございます。」

「生き金になるかどうかはわての目利きがこれから試されるところや。
なあ善次郎」
善次郎「まあそない言われたらわて何も言われへんがな」


一方、ここは丁稚部屋。
松七と竹吉が勝手に松吉の行李(荷物箱)を明けて、調べている。
「そんな事したら松吉怒りまっせ!」と梅吉が注意しても
「うるさい!お前も早う手伝え!もしあいつが侍やったら旦さんこの店を継がせるつもりなんかもしれへん」と
殺気立って言う事を聞かない。

「淀屋はんかて鴻池はんかて、大坂の大店はみんな元を正せば侍の出や」と松七。
とうとう行李をひっくり返したが何も出て来ない。
「クソ!」と…その時、カラスの鳴き声に驚いて上を見上げると、天井の梁に何かが引っ掛かっている。
力任せに竹吉がそれを引っ張り出すと、刀がスルッ~と落ちて、目の前に突き立った。
「うわー!」一同は大声を出して、後ろに飛びのいた。

「何事や?これは」和助が丁稚部屋へ入って来た。
「これ松吉の持ち物でっしゃろ!?」と松七。

「まだこんなもん後生大事に持ってたんか。どういう了見や!」と
善次郎が思わず声を荒げる。

松吉は刀を抜くと丁稚達の方を向いた。
「ど…どないするつもりや!?」と竹吉がビビッて聞くと
「鞘を」と言って左手を出し鞘を受け取ると刀を収めた。


「松吉はお侍の子だした。お前たちには隠しててすまんかった」と、和助は丁稚達に頭を下げた。
お里が「なにも旦さんが謝る事やおまへん」と言ったが、
「いやこれはけじめや」と言い、
「へてから松吉。その刀、わてに預けよか?」と松吉の顔を見て言う。
松吉が黙って刀を握り締めていると
「それともそれ持ってここを出ていくか。どないする?」と二択を突きつける。

黙って刀を握り締めたまま俯いてしまった松吉に
梅吉が心配して「松吉預けるやろ?預けるやんなあ」と言った。
それでも固まってしまったかのような松吉の袖を掴んで振りながら梅吉が、
「なあ、松吉預けよ。な?頼むし!」と泣きそうな声で願うので、
ようやく意を決して松吉は刀を和助へ差し出した。

そんな事があってから数日後の井川屋の店先を松吉が掃除していると、その目の前を、
ケンケンをしながら小さな女の子が通り過ぎる。

「あ!落ちましたよ」
女の子が落した桃の花の小枝を拾い上げて松吉がその子に渡すと
「おおきに」と受け取ったその子は、足を止めて
「あんたえらいんか?」と尋ねる。
松吉は意味がわからずに「え?」と言う。
少女は「えらそうやなあ…」と言うと、
「ちちんぷいぷい!」と松吉の目の前で桃の花の小枝をグルグルと回して
「これで、なんない、なんない。大事ない」と微笑んで、またケンケンをしながら行ってしまった。


柴犬のナレーション。
「かわいらしい、おさんさんでんなあ。
松吉どん、あんたわかってないやろ?
えらいんかっちゅうのは、しんどいんかっちゅう意味やでえ」

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