ラッセン展示会情報はこちら

KO KO RO

感じるままに書きたい、感じたままに撮りたい、ただそれだけ・・・


テーマ:

先日私自身が免許更新をした記事を書きました


優良運転者の講習のためのビデオを見ていて

どうしても目を背けてしまうシーンがありました

それは…


ダンナ様が遭ってしまった交通事故と

同じ状況で起きる交通事故のシーン


加害者の顔と

ダンナ様の顔

そして

実際には見ていないのに

私の心に深く刻まれている事故のシーンが甦りました



ダンナ様は交通事故の被害者となり

『高次脳機能障がい』という後遺症を抱えてしまったことにより

沢山の大切なものを失いました


その中の一つが運転免許証でした


一言で『高次脳機能障がい』と言っても

100人100色の症状があると言われている障がいです


運転免許証の更新をどうするべきかどうかは

『高次脳機能障がい』の当事者の方の症状

そしてご家族の考え方などで大きく変わってくると思います


ダンナ様は事故に遭った3ヶ月後に

免許更新を控えていました


失効後6ヶ月超~3年以内


「 やむを得ない理由で失効後6ヶ月以内に手続きができなかった方で、その事情が止んで1ヶ月以内、かつ失効後3年以内 」


・学科試験・・・「免除

・技能試験・・・「免除

・所定の講習・・・「受講する


上記の手続きを取り

事故から3年経ってから

運転免許証を取り戻しました


しかしながら

この場合

今までの運転免許証の履歴が失われてしまいます


つまりダンナ様の場合

16歳で原動機付自転車免許を取得してから

事故に遭う時までの全ての履歴が消えてしまったわけです


20年以上運転してきたダンナ様が

運転免許初心者となりました



運転免許証の更新をどうするべきか
私はリハビリセンターの担当医や

耳鼻咽喉科の担当医

作業療法士

理学療法士

ソーシャルワーカー

相談出来ると考えた全ての方と相談しました


ある方は…

「運転しなければいいのだから、そのまま免許更新してしまえばいい」と言い

またある方は…

「運転免許センターに電話して、事情を説明してどのように対応するか決めた方がいい」と

アドバイスして下さいました


ダンナ様自身は

自分で判断することなんて出来ない状態でした


私は全ての方の意見を何度も何度も頭の中で繰り返し

これから先に考えられるありとあらゆることを考えて

『運転免許センターに電話する』道を選びました


ダンナ様の事故の経緯

当時のダンナ様の症状を説明して

担当医に『診断書』を書いていただき運転免許センターに送り

判断をゆだねることにしたのです


答えは想像していた通り

「今回は、免許更新は見送った方がよさそうですね」というものでした


ダンナ様が3度の食事よりも

どんなことよりも大好きだった

バイクの免許証が無くなってしまう…


『高次脳機能障がい』は

当事者が好きだと思うことをさせてあげることが

何よりも早い回復に繋がります


ダンナ様にとっては

それがバイクでした…


何よりも大好きなバイクに乗っていて

沢山の大切だったモノを失ってしまったダンナ様


記憶がないから

今でも毎日バイクに乗りたいと

楽しそうに私に話すダンナ様…


きっと…

何もかも投げ捨てて

今ダンナ様の目の前に

大好きなバイクを用意してあげることが出来たなら…


私が大好きだった

事故以前のダンナ様の笑顔を

見ることが出来るのかもしれません


それでも私が免許証を失効させる道を選んだのは

病識がないダンナ様が

万が一にも車を運転してしまったら…

万が一にも友達のバイクを借りて運転してしまったら…


新たな交通事故を

決して招きたくなかったからです



運転免許証は取り戻しましたが

もちろん今でも運転することはありません


これから先何年かかるか分かりませんが

また社会生活に復帰出来る時が来るならば

その時には

必ず運転免許証が必要になると考えたから

取り戻しただけです


運転免許証を手にした時の

ダンナ様の嬉しそうな表情が忘れられません


そして

一緒に喜びながらも

心から喜んであげることが出来なかった

私自身のことも忘れることはないでしょう



『高次脳機能障がい』の当事者のみなさま

そしてそのご家族のみなさま

今一度

運転免許証について

考えていただけるきっかけとなることを

私は願っています



いいね!した人