2005-07-18 23:03:52

惨事郎 (3) ~墓標篇~

テーマ:童貞力学特論

さっきのミクシイ日記書いてたらメールきました。
差し支えないところだけ適当に書くと、



・お手紙ありがとう
・すごいビツクリしたけど素直に嬉しかったです
・実は彼がいるので、そういう意味でお気持ちに応えることは多分できないと思います
・でも同じ建築を勉強してるので、色々また教えて下さい
・またメールしますね



そうですか。

でも何か文面も素直で柔らかく、傷つけまいと気を使ってくれてるのが分かりました。



何が嬉しくてこんなに私生活晒してるんすかねえ、僕。
まあ、みんなのためにピエロになったよ!っつー感じですね。


まあメールには
「不倫は文化」(※)
って送り返しますわ。嘘やけど。




・・・いやあ、もう夏も終わりっすね。

コンペがんばろっと。


(※)世界のジュンイチ・イシダ(石田純一)の名言

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2005-07-18 22:45:06

惨事郎 (2) ~黎明篇~

テーマ:童貞力学特論

本日はついにZou-K大SA(スクーリングアシスタント)のヤルバイト最終日でした。

社会人の皆さん、モツカレでした。

先生も乙カレー様でした。
(ちなみに、後から知ったのですが、講義をしていたのは「建築少年」創設メンバーのう○なみって人でした。)


やっぱ三日間も10時間近くぶっ通しでCAD教えると若干病みますね。将来は絶対CADオペなんぞやりたくないぞな。
講義内容はデ・スティルとかロシア構成主義の時代の作家の平面作品を立体化するみたいな感じでした。
普通。


とはいえ、自分にとってはやや特別な三日間なのでした。

そう、例のエイドリアーノさんです。

今日は彼女の御話の続きをしましょう。

・・・


実は初日に学生に自己紹介アンケートみたいなのを書いてもらってました。その紙は自分が回収して管理していたのですが、露骨に見ちゃうと覗き見してる気分になるので、普段自分はあまりそういうのを見ないようにしています。

しかし、今日は朝ちょっと仕事に余裕があったので、気になるアノ子(エイドリアソ)の秘密のアンケートをちらりと見てしまいました。



出身地:広島
現住所:香川
職業:販売・サービス業
趣味:製菓
この講義を履修した理由:CADを使えるようになって将来は転職したい!ので、CADがスムースに使えるようにこの講義で練習したいです。



ほー、そんな遠い所から、、、スゴイモチベーションだなあ。
しかも出身地と現住所のズレ具合が結構謎ダナア。

とか思いましたが、今日こそは声をかけようと腹をくくっていた自分としては、この時点で若干嫌な予感がしました。


さて、講義も始まり、自分はSAの仕事につきました。
といっても、基本は教室の一番後ろに座って、質問があれば指導するだけなので、楽天です。イーグルス。

ちなみにエイドリアソの席は一番後ろなので、自分の席は彼女の真後ろです。

椅子に座って、何気なくエイドリアソの横の椅子に目をやると、いつもとは違った大き目のカバンが鎮座しています。




この瞬間、自分は今日の運命の哀しさをを悟りました。
嫌な予感が的中したのです。




そう、恐らく彼女はこの講義が終わると同時に、香川に帰ってしまうのです。




バカー!カスー!ショウシンモノー!だから昨日声かければ良かったのに!
と、昨日の自分を三角木馬に乗せてムチでしばき倒したくなると同時に、時間の不可逆性について思考しました。

何とかタイムマシンを発明できないものか?(今から)

2秒後に無理と悟った後は、もう後悔の渦の中をひたすら漂うのみでした。


まあでも帰るの夜かもしんないじゃん。
せめてお茶くらい一緒に行けるかも。


そんな甘い妄想を抱きつつ、もし今日声かけて上手くいった時のために、必死でデートプランニングをしてみました。
あの店でお茶をして、そしてアノ店でご飯を食べて、最後は京都駅まで送ってあげよう。

こんな打算的な考え(妄想)に突き動かされた自分は、ニヤつきながら、短い昼休みを利用して家に車をとりに帰りました。車の中を掃除して、かける音楽まで構想を練りました。
いやあ、夢は広がるなあ。


しかし。午後の二回目の休憩時間にはもう、打算で積み上げられた壁はベルリンの壁の如くガラガラと崩れ去りました。


講義の休憩時間になった時、エイドリアソはおもむろにカバンの中からCD-Rを取り出しました。
「あの、作った作品のデータを家に持って帰りたいんですけど。。」
「ああ、いいですよ。」

CDバーナーが使えるパソコンは教室に一台しかないので、自分はそこにデータを運び、早速データCDを作り始めました。

横で画面を見つめていたエイドリアソはつぶやきました。

「今日、電車が間に合わないんで、講義が終わるよりちょっと早く帰らないといけないんです。先生はあんまり良いとは言ってなかったんですけど。今日まで、ありがとうございました。」


ドゥーン!!!(心の音)



「そ、そうですか。残念ですね。。」

自分はこの時、余程いっその事今日一緒にお茶したかった旨を言ってしまおうかと思いましたが、周りに生徒(オバハン)がいたため、無愛想な挨拶をするだけになってしまいました。



そして、講義が再開され、しばらくエイドリアソの後ろ姿を眺めていた自分は、焦りとともにペンを走らせました。


手紙て。中学生かいな、アンタ。しかも生まれてこの方、御婦人に手紙なんぞ渡した事ないやろうが、畜生め。

と、自分に突っ込みを入れながらも、ここは一つ、恥ずかしさを忘れて無心に思うままを書きました。

爽やかな文章書いて、エイドリアソの事ほめて、自分が怪しくない事を遠まわしに書いて、最後にしっかりと自分のメルアドも書いて、さあ、駄文は完成です。
アアー、いと恥ずかし。


自分は渡すタイミングをはかりました。
理想としては、早めに教室を出て行くエイドリアソに、忘れ物を届けるふりをして、軽いメッセージとともに外で渡すのがベストです。


講義(というか講評会)も終盤に差し掛かり、心なしか彼女もそわそわしています。
時間、大丈夫ですか?と聞くと、六時前まで大丈夫です。と答えました。講義は一応六時十分に終わる事になってます。

しかし、予定より若干早く、講義は5時45分に終了しました。あとは、授業アンケートのみです。
皆が黙々とアンケートを書く中、エイドリアソは2分くらいでさっとアンケートを済ませました。
見守っていた自分は、じゃあ渡しておきます、と言って最大限善人ぶり、エイドリアソからアンケートを受け取りました。

エイドリアソはかなり急いでいる様子です。
そのまま荷物を整理し、カバンに筆記用具を詰め込むと、小さい声で
「じゃあ、お疲れ様でした。」
と前にいる先生と自分に挨拶し、教室を飛び出していきました。

焦る自分。

たまらなくなって、自分もトイレに行くフリをして教室を出ました。教室は三階なのですが、自分が教室を出て下を見ると、もう一階を駆けて行くエイドリアソが見えます。


早っ!


もう無理かな、と思った瞬間、
自分の心の中にいる変な人(多分偉い人)が、女々しい自分に囁きました。



追え。



それを聞いた自分は、メロスより早く走りだしました。
なんじゃこの状況は。三流青春ドラマじゃんね!
という自分の鋭い突っ込みをかわしつつ、無心に走ります。
ポケットにはさっきの手紙。


100メートルくらい走ったところで追いついて、声をかけました。
「エイドリアソさん。」

彼女は止まりましたが、明らかに急いでいてテンパった顔をしています。

「これ、さっき渡すの忘れてたんですけど。」

自分は例の恥ブツを差し出しました。

「あっ、ありがとうございます。」

恐らく、講義の書類かと思ったのでしょう。
彼女はそう言うと、挨拶をしてまた全力ダッシュで駆けていきました。



終わった。何か知らんがやり遂げた。




自分は気恥ずかしい感情も忘れ、妙にスガスガしい気分になり、教室に戻りました。
で、無事SAの残りの仕事もこなし、帰途についたという訳です。


さみしいのぅー、切ないのぅー。
23にもなって何してんだかのぅー。
女の尻を追っかけるとはこの事かのぅー。


と思いつつも、
メールくるかな、
と若干の期待を隠せないのが今の状況です。



PS.この日記に関する苦情は一切受け付けません。悪しからず。

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2005-07-16 23:41:38

惨事郎(※) (1) ~邂逅篇~

テーマ:童貞力学特論
本日は祇園祭りの宵山ですが、ダルがりの皆様方はいかがお過ごしでしょうか。
家でもんもん派でしょうか。それとも浴衣美女やチャラ男とぶいぶい言わせる派でしょうか。


ぶっちゃけどっちでもいいけど聞いてみました。



さて、小生はといえば、周りが浮かれる中ストイックにアルバイツに勤しんでました。
そう、今日から3日に渡り、京都zou-K大で行われる社会人向けCAD講座のSA(CADオペレーターみたいなもん)として朝から晩まで酷使されてしまうのです。

とはいえ、今日一日やってみて意外と楽珍イーグルスな仕事だったので拍子抜けしました。


祇園祭真っ只中のこの日程で来る社会人の生徒達のモチベーションもすごいですね。ストイックカソリックそのものです。

ところで、事前にマコンくんに聞かされていたのですが、やはり受講する生徒達の年齢層は幅広い。
恐らく自分と年齢が殆ど変わらないであろうオニイチャンや、リストラ目前の窓際族のハゲ課長みたいな人、そして普段はクーラー効いた部屋でアイス喰いながらワイドショー見てそうな有閑マダムまで・・。

自分は普段から女性運については恵まれたためしがないので、いくら事前にマコンくんに「結構若いお姉さんも来るよ」と言われても行くまでは全く期待してませんでした。


しかし。

いたのです。

エイドリアン(※2)が。


中谷美紀と深津絵里を足して3で割って若干解像度を下げたようなその風貌は、自分の琴線に触れるばかりか、きゃなり自分の壺太郎でした。キャベツ太郎。
そう、あの壺はいいものだったのです(マ・クベ)。


彼女は講義中の課題作品が思うように作れなかったのか、6時までの講義が終わって生徒が続々と帰っていく中、残って黙々と手直しをしていました。

自分は一応SAなので、学生が全員帰るまで終われません。


カチコチ、カチコチ・・・時計の秒針は時を刻み続けてます。


しばらくして気がつくと、教室にいるのは、自分と、エイドリアンと、もう一人の若者だけになっていました。



若者よ、はよ帰れ。



是非エイドリアンとお話したい自分は願いました。


できる事なら自然に仲良くなりたい自分としては今って実は結構チャンスぢゃんね!
などと妄想に耽っていると、若者が質問があると言ってきました。自分は簡単に教える風をして、今何の作業してんすか?と軽くプレッシャーをかけてみました。勿論、こんな遅くまで何してんじゃはよ帰れや、という意味です。

が、若者は極めて楽天的に、明日の予習をしていると答えました。



せんで良い。



要らんことせずに早く帰れやと思いつつも、結構熱心に教えてしまう自分にイラつきました。
エイドリアンに絡むなら今の内だ。何せ7時までしか教室が開放されてない。

焦った自分は、若者の質問に答えた後、質問ムードに便乗してエイドリアンにも早速話しかけました。

とはいえ、操作方法とかの事務的な会話では、間がもたず、二言三言のやり取りは即時に断たれてしまいました。
やたらと絡むのも不自然なので、自分はとりあえずその場を離れ、機材などの整理をしているフリをして期が熟すのを待ちました。
そして、ようやく若者は気が済んだらしく、イソイソと帰り支度を始めました。

若者:「では、お疲れ様でした。」

自分:「お疲れ様っすぁ!」

自分は思わずガススタでバイトするヤカラの如く満面の笑みで若者の帰りを見送りました。

期は熟した!
サア、エイドリアンと話して仲良くなろう!

自分はいざ出陣、いざ鎌倉と席を立ちました。御恩と奉公。


しかし、その時歴史は動いたのです。


悲しいかな、先生が最後の見回りに戻ってきてしまったのです!そして分かったようなツラをしてどうでも良くてロクでもない建築話をおっぱじめやがったのです!

へえ、へえ、と相槌を打ってパンク野郎ばりにヘッドバンギングしている内に、ついに7時を向かえてしまいました。

時計をちらりと見たエイドリアンは無情にも席を立ち、
「お疲れ様でした。」
とドアの向こうへと消えて行ってしまいましたとさ。



・・・


まあ明日、明後日とまた同じクラスでSAなのですが、これはどうしたものでしょうか。
自発的に女の子に声かけた事なんぞありませんが、今後のためにここはやはり奮起すべき局面なのでしょうか。


まあ最後の日の帰り際にダメもとでお茶誘ってみるとかも良いかもしれませんな。玉砕したらしたでもう二度と会う事はないやろし。





(※)タイトル原題:「三四郎」夏目漱石
(※2)映画「ロッキー」 見ろや。
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