2016年4月 高知県 四万十町十川の石鎚神社 | 旅する石鎚信仰者

旅する石鎚信仰者

やはり石鎚山は素晴らしい。

高知県高岡郡四万十町十川に石鎚神社がある

ここの事は「鎮守の森は今 追補版」という本にこのように示されているエリザベス

「四万十町 十川の町の裏山々頂に祀られている ! !」

何とすばらしい情報だ、毎回これ以上言葉も無い(^_^)。

そして町の周辺をアースで見てみるも何も無い ! ! 見えるはずも無く調べたとこで

何も情報が無いのは分かっている、こんな時はいつものように ! !

「どうなってもいい車」&「どうなってもいい格好」で現地へ乗り込んでみよう。

この四万十町の十川は古城の石鎚大権現 の入口で先月も来たとこでだいたい

感じは分かっている。

そして十川の町の裏山も天然雑木林で標高も300m以上あり地図で見るより複雑

支尾根がある山で小さなピークがいくつもある ! !

さすがにどこにあるかも分からないまま適当に登っていけるはずも無く、まずは

小さな町の中心にある十川町役場へ乗り込んでみる事に。

何よりも町の規模を遥かに超えた立派な庁舎である、観光案内所があるはずも

無いが本のコピーを見せ「この石鎚神社へ行きたいんですけど?(^_^)。」いつ

ものように超笑顔で、そして半分は諦めて問いかけてみた ! !

そして奥の方で職員全員が集まって見てくれるも誰も知らないと言っているのが

伝わってくる、「これだけの情報では・・・」とも聞こえてくる。

しかし地元人として意地になるのか諦めようとせず周辺の住民電話をしてくれ

ているようであるエリザベス

そして1人の石鎚神社を知っていると言う人に当ったようである ! ! 何とこの庁舎

真上の山にあると言っている、そして今は石鎚神社まで林道があり車で行ける

らしく入口を丁寧に教えてくれた。

そして安全に行ってくださいと言う事でまるで嵐が通り過ぎたかのように庁舎は

元の静まりに戻った、この場を借りて厚く御礼申し上げますm( _ _ )m

林道の入り口はすぐ近くの白皇神社の横であり、石鎚神社の道は細く険しいと

いう事であった、自分的予測で歩いても片道1時間以内、どうなってもいいように

歩いて行ってみよう(^_^)。

何より今日は不思議な感覚があった ! ! 林道入口に小さな祠があるのだがなぜ

この祠を見たとたん「これは石鎚さんだ ! !」と確信したのであるエリザベス

これには自分でもびっくりしたのだが石鎚さんと断定できるもの物は何も無い ! !

すぐ横には登山道が谷筋へ続いている、山頂の石鎚神社へ行けない人の為の

石鎚さんの祠だと思う、しかしこれは僕の推測でしかないがなぜか「間違いない」

といい切れるのである ! !








ここに十川の石鎚山がある ! !
町に近い山ではいちばん高い位置である

林道入口の白皇神社から石鎚神社までのログ
右側の谷筋が林道入口である

ここは十川の役場

すぐ裏山のあの先に石鎚神社があるのだ ! !

役場から東へ700m程
ここを左へ入ると白皇神社がある

左正面が石鎚神社への林道入口


左側にある白皇神社
神額には「白皇神社・厳島神社」とある

この道を2.4キロ進むと石鎚神社がある

林道入口左側にある小さな祠
境内を注連縄で囲い祠の中は空っぽ
しかしこの前に立ったとたん ! !
「これは石鎚さんだ ! !」と思ったのである ! !

すぐ横には登山道が谷筋へ続いている
石鎚神社へ続いているのだろうか?
目標とする山頂へ続く尾根筋へ続いているが
こればかりは行って見ないと分からない

何も石鎚さんと分かるものは無い ! !
しかし石鎚さんと分かるのだ
これは何の根拠も無い僕の勝手な推測であり
要するに「天の囁き ! !」である


思ったほど荒れても無く四駆じゃないとだめって道じゃない


尾根に出ると交差点である
ここは四差路だが左の尾根道へ進む

交差点から南に向かって進む
舗装はされてない林道だが十分車で来れる

交差点から歩いて15分
左右に分かれるが石鎚山は右である ! !
左にも進んだが道は十川の町のほうに下っていた

ここからは高低差のない林道を進む

林道の折り返しから後をみると ! !

本の写真と同じ光景だ~


入口には変わった形の手水舎
「大正二年三月」とある


建物の右端に石鎚神社はあった
注連縄が張られ御幣も新しい


神額も「石鎚神社」とある


小さな社の中は大きな石があり枯葉だらけ
そして掃除をするとエリザベス
一寸の玉持ちの神・鏡持ちの神
一寸半の玉持ちの神・鏡持ちの神
一寸の「石鎚神社」と彫られた鉄柱
2寸の割れた剣持ちの上半身と玉持ちの下半身
そして鏡持ちの神は1人無事だった
各サイズとも3神そろわなかった(>_<) ! !


境内に転がる一升瓶はお祭りがあった証

この石鎚神社は普通ありえない西向きである
なぜかはさっぱり分からない

境内の南端に埋もれるように建つ石碑
今一意味が分からない
「明治十六年九月」に何かあって
「大正十一年四月」にこの石碑が建った
と考えるが普通かな?

入口の手水舎から右奥に小さな社が見える
石鎚神社の奥之院か山の神と考えるのが普通だろう

手前に手水舎がある


この手水舎には「明治廿二丑三月」
明治22年牛年3月である


鳥居は無く注連縄で境内を囲っている

祠は参道から斜め向きエリザベス
誰が見てもおかしい
あの方向に絶対何かがある ! !

おぉぉぉ~~っ ! !
この石組の台座はかなり古そう


この祠には両側面に「石」の印
これは石鎚神社の祠だ ! !

石鎚蔵王大権現 ! !
台座の裏に「明治十七申三月」とあるエリザベス
何とすばらしい作りだ ! !
他に3寸の剣持ちと鏡持ちの神が居た
玉持ちの神はどこへ行ったのか?


これは飛んできた木の枝ではない ! !
間違いなく玉串である


この祠の上は松の木しか無いからだ

ここにも一升ビンがある


そして気になる祠の向く方向だが

微妙にずれた南西である

地図を拡大してみると宮崎県の方を向いているエリザベス
ように見えるが ! ! そうではなく


祠の向く反対方向に真っ直ぐ線を引くと ! !
本物の石鎚山がぴったしあるエリザベス
この祠は遥拝所である、拝む先に石鎚山を
遥拝するように鎮座しているのである
これを解読するのに5分悩んだわぃ(^_^)。


実際にこの後に石鎚山が見えるのかどうかは分からない
僕の計算では手前の山で見えないと思うのだが
しかし見えなくても石鎚山の方を遥拝するという事である
この小さな祠がそもそもこの地の石鎚山であり
手前の石鎚神社は後に立てられたものであろう

あれが十川の石鎚山である ! !
十川の町は四万十川に削られた急傾斜地の
山間でほとんど平地のない所である
その中で一番高い地より石鎚山の方向を拝むように
あの祠は鎮座している ! !
こういった先人の隠された石鎚山への思いを
考えると「やはり石鎚山はすばらしい~」と思う限りである
「やはり石鎚山はすばらしい」


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