「福島の現実ー福岡百子の声」

このブログでは、福島の仮設住宅、借り上げ住宅、施設、幼稚園、小学校、中学校へ必要な支援品を送る活動を続ける福岡百子さんの声と共に、津波、震災に加え原発事故で被災された方々の声をお伝えします。


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【オバマ大統領の広島演説】

 

  5月27日の夕方、被爆地広島を訪れたオバマ米大統領は、原爆資料館で「実は折り鶴を持ってきました」。オバマ氏がそう切り出すと、随行スタッフがトレー に載せて運んできた。梅や桜の花が彩る和紙を丁寧に折り、「少し手伝ってもらったけれど、私が作りました」。白と淡いピンクの2羽を小中学生2人に1羽ず つ手渡した。(http://sharetube.jp/article/2733/ より)

5月28日21時にネットに記載された国民の声です。「オバマ大統領の折り鶴を見ただけで感動の涙が出る。平和って良いなあ。平和って素晴らしいなあ」。

 そして、原爆慰霊碑に献花された後、静かに目を閉じて黙祷されたオバマ大統領。そして17分の演説。

 

「71 年前、死が空から降り、世界が変わってしまいました。・・・彼らの魂が私たちに語りかけます。私たちに内省し、私たちが何者なのか、これからどのような存 在になりえるのかをよく考えるように求めているのです。・・・ それぞれの時期に罪なき人たちが犠牲になり、その名は時がたつにつれて忘れられていきまし た。・・・戦争は、最も単純な部族間の紛争の原因となった、支配や征服をしたいという本能と同じ本能から生まれてきたのです。・・・私たちと何ら変わりの ない人たちが、撃たれ、殴られ、行進させられ、爆撃され、投獄され、飢えやガス室で死んだのです。・・・私たちは人間性の中にある根本的な矛盾を突きつけ られます。・・・私たちの考えや想像力、言語、道具をつくる能力、自然を自らと区別して自らの意思のために変化させる能力といったものこそが、とてつもな い破壊能力を私たち自身にもたらすのです。・・・原子の分裂を可能にした科学の革命には、道徳上の革命も求められます。だからこそ、私たちはこの場所を訪 れるのです。・・・私たちは、歴史を直視する責任を分かち合っています。そして、こうした苦しみの再発を防ぐためにどうやり方を変えるべきなのかを問わね ばなりません。・・・私たちの国家を、破壊能力によってではなく、何を築き上げるかで定義づけるのです。そして、おそらく何にもまして、私たちは一つの人 類の仲間として、互いの関係をつくり直さなければいけません。・・・私たちは学び、選ぶことができます。・・・『すべての人は等しくつくられ、生命、自 由、幸福追求を含む、奪われることのない権利を創造者から授けられた』。・・・すべての人の減らすことのできない価値。すべての命は尊いという主張。私た ちはたった一つの人類の一員なのだという根本的で欠かせない考え。これらが、私たち全員が伝えていかなければならない物語なのです。それが、私たちが広島 を訪れる理由です。私たちが愛する人のことを考えるためです。朝起きて最初に見る私たちの子どもたちの笑顔や、食卓越しの伴侶からの優しい触れあい、親か らの心安らぐ抱擁のことを考えるためです。・・・普通の人はもう戦争を望んでいません。科学の驚異は人の生活を奪うのでなく、向上させることを目的にして もらいたいと思っています。国家や指導者が選択をするにあたり、このシンプルな良識を反映させる時、広島の教訓は生かされるのです。・・・広島と長崎が 『核戦争の夜明け』ではなく、私たちが道徳的に目覚めることの始まりとして知られるような未来なのです。」(朝日新聞5月28日朝刊より抜粋 http://www.asahi.com/articles/DA3S12380530.html

 

  私はこの演説を聴いて“偉大な人生の師”が天から現れたような気がしました。心に受けとめ、実現していくことが私たちの責任であると思いました。私たちの 時間は限られています。1人でも多くの方と手をつなぎ、オバマ氏の言葉を私たちの共通の志とし、この世を幸せな国に変えなければならないと思いました。広 島、長崎の被爆者の死を決して無駄にしてはなりませんし、むしろ亡くなられた多くの方々の助けをいただいてオバマ大統領と共に世界を変える努力をしません か?と思いました。そして、被爆者の森重昭さんを抱き寄せるオバマ大統領の温かさと優しさは言葉以上に多くの日本人の心を揺さぶったと思います。“子は親 の背中を見て育つ”と言われますが、人柄から感じられる温かさ、優しさ、思いやり、誠実さこそが、現代最も必要なことではないでしょうか? この方のそば にいると、安心と安らぎ、幸せなエネルギーを感じる――そんな人になりたいものです。自分の人格づくりこそ、最も大切なことかもしれませんね。

 

 

【福島被災者の声】

 

〈葛尾村〉
6月12日に政府は葛尾村に解除宣言するという。

「村長が決めた、と新聞に書かれたけど、実際はそうではない。国が一方的に決めた。村への説明会があったというが、そうではなく、6月12日に帰還すると決まってから、報告会が1度あったのみ。質問したけど、時間がないと言われて打ち切られた。」

「3年間、正確な情報は村人には入ってこなかった。我々は新聞とラジオで個人的に知るのみです。パソコンで情報を見たけど、すぐ消され、見ることができなかった。」

「放射線量は未だ高い。国の発表の3倍の時もある。ごまかしている。」

「放 射線量3.5マイクロシーベルト以上のところがあり、放射能を浴びて帰った時はものすごく疲れる。異常な疲れで、土日休んだって疲れは取れない。風邪と同 じ状態となり、くしゃみ、鼻水、下痢、37度前後の熱、一時鼻血が出て、全身のうぶ毛が抜けた時期もあった。仲間と風呂に入りに行ったとき、湯船にぷかぷ か浮くので、何かと思ったら、うぶ毛でびっくりした。何でこんなに抜けるのかと思うほど。全身のうぶ毛が全部無くなった。仲間も同じでした。人によって白 斑が出た人もいる。」

「放射能の高い所に我々は帰りたくない。だけど国は我々の声はもう聞いてくれない。」

 

都路町〉
「4 月22日に東京電力に対する賠償金未払い訴訟の第2回目の裁判がありました。その時、裁判長は『未だ放射能が高い、という表現ではなくて、具体的に放射線 量を測定してそのデータを提出してください』と言われました。だから岩井沢部落の200戸の家屋敷、田畑、裏山等、1軒1軒の放射線量測定を弁護士と一緒 に一日中しています。役場は助けてくれません。仲間も仕事があって誰もできません。団長である私がしなければ、する人はいません。だから私は仕事を休ん で、弁護士(3~4人)の先生と一緒の16日間しています。日曜日は仲間に手伝ってもらっています。次回の裁判は7月1日です。2ヶ月後に裁判は続きま す。他の町の原発被災者も裁判をしていますが、2年かかって10回法廷が開かれた。しかしなかなか進展しない、と言ってきました。10年はかかるかも、と 言っています。裁判を起こすことは、こんなに大変なこととは思いませんでした。お金もかかるし、仕事も休まなければならないし、本当に大変なことです。こ んなに負担がかかることは誰もしたくないです。私もやめたいと思うことがある。だけど、村の皆を思うからこそ、やり始めたので、村のためを思うからこそ、 皆のために続けようと思う。」

 

 

【熊本地震において行政にお願いしたいこと】

 

――過去の被災者の苦しみを繰り返さないでください――(福島の被災者は体験しました)

罹 災証明作成方法として、職員を増員し、職員が被災者の避難所に出向き、順次、避難所・住まいを巡回訪問して証明書を作成していただきたく、心からお願い申 し上げます。民間の会社や職員にとって家庭訪問は特別なことではなく、日常的なことです。ですのに、どうして行政になると、それができないのでしょうか?  ましてや非常時には臨機応援に順応するのが国民と共にある行政の立場ではないでしょうか? 被災者は心身疲れ、病んでいます。考えられないほどの苦悩、 不安、悲しみ、恐怖、犠牲を強いられて、やっと今日という日を生きているのかもしれません。歳を取り、また身体が不自由となり、寝込んでいる方、交通費の ない方もおられることでしょう。弱り切った被災者をどうして出向かせるのでしょうか?何時間も炎天下に、固い椅子に座らせ、または立たせ。中には5分と 立っていられない人もいます。被災者は受け身ですので、辛くても、黙って順応しておられるでしょう。「被災者の立場に立って考え、行う」をお願いしたく存 じます。今後の書類申請、物資支援配布、説明会、鍵の引き渡し、選挙場(投票所)など、被災者に負担を与えないようにしていただきたくお願い申し上げま す。

支援金、補償金のあり方も、被災者の立場にたっていただきたく思います。全壊、半壊という線引きではなく、住めなくなってしまった現状、修理費の現状などに合わせた支援金を。

 

 

【福島被災者の今】

 

福 島の場合は、賠償に対する責任を国は東電に託し、国は責任を負わなかったために、放射能賠償を線量の高さではなく、福島原発から20キロ圏内としたため に、また津波や地震は関係ないとしたために、放射線量が高くて住むことができなくなった20キロ圏外の人、津波で流され何も無くなった方々は、いまだに住 まいを建てる資金もなく苦悩しておられます。国は東電任せではなく、国こそが災害被災者にこそ積極的に必要な資金を投じて、国民が安心して生活できるよう にしていただきたくお願い申し上げます。

仮 設住宅は耐久性2年というマニュアルで建てていると以前は聞きました。そこに6年目に入った今でも被災者は行き場無く住んでいます。当初から、すきま風が 入り、床も傷つき、湿気やカビで悩んでいました。復興住宅も、湿気の多い所、不便な所もあり、鍵をもらったら10日または20日以内に引っ越さなければな らず、カーテンや電灯、エアコン、ガスコンロは自腹なので60万円かかります。

福 島原発被災者は来年(2017年)3月末までに帰還するように促されています。津波にあった人のためには、被災地に復興住宅を入り、そこに入るように進め ているようです。仮設住宅は取り壊しが始まり、縮小されています。被災者の声は聞かれず、被曝を怖がる被災者を、未だに放射線量の高い被災地に来春までに 帰還するよう促しています。2018年3月で賠償金の支払いは終了。医療費も税金も、被災者扱いではなくなるようです。

皆様、日本はこれでよいのでしょうか? オバマ米大統領の演説の内容を再度じっくりと味わいませんか? 解決していない被災者の悲しみを私たちは忘れてはならないと思います。

 

 

【ご紹介いたします】

 

シンガーソングライター梅原司平ミニアルバムCDふくしま組曲「望郷-ふるさとからの手紙」

(頒布価格 ¥1500  発売:プラナミュージック電話03-5302-5666/制作協力:福島県楢葉町)

日野 行介著『原発棄民 フクシマ5年後の真実』(毎日新聞出版 ¥1400+税)

くさばよしみ編『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』(汐文社1200円+税)

 

 

〈お問い合わせ〉福岡百子 

携帯メールf.mom.1941@ezweb.ne.jp  
携帯電話
080-5547-8675  FAX 047-346-8675

(恐れ入りますが、これらの連絡につきましてはAM11:00PM5:30までの間に頂けますようお願いいたします。なお、すぐにご返事ができない時もありますので、申し訳ございませんが、再度ご連絡くださいますよう、お願い申し上げます。)

 

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