ゴミ箱にキック!

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会社で昼ご飯のごみを捨てに行ったら、ごみ箱が一杯だった。
蓋を押してごみを中に入れるタイプのものだが、その蓋が奥のごみに引っかかってびくともしない。
蓋を取ってごみを放り込もうとしたが、ごみがこぼれ落ちそうになり、それもできない。
しょうがないので、蓋に足を突っ込んで、ごみを踏みつけて圧縮することにした。
ごみ袋から思わぬ汁などが飛び出ないように、慎重にかつ力強くぐいぐい下のほうへごみを圧縮した。
コンビニの弁当だろうと思われるプラスチックがバリバリいう音がした。
もう一押し、とどめを刺そうと、さらに足をゴミ箱の奥へと突っ込んでいると、他部署の女の子がごみを捨てにやって来た。
彼女は若くてかわいい人気者なのだった。
「あー、これは。。。ごみを回収してないみたいで、ごみ箱が一杯なんだよね」
彼女は怪訝な顔をしていたが、「そうなんですかー」と語尾を上げて言い、笑顔のままそこにとどまっていた。
どうやら、僕がごみを圧縮させるのを待って、自分もごみを捨てようという魂胆らしい。
僕は、彼女がごみを捨てるスペースも空けなければならなくなった。
しかし、どうせ乗りかかった船なので、ここは男らしくさらにごみ箱の奥に向かって足を突っ込んだ。
バキバキと勢いのよい音がして、十分にスペースは確保できたようだった。
幸いごみ袋から汁も出ていない。
僕はごみ箱から慎重に足を抜き去ったが、同時にごみ袋が反発して、せっかく空けたスペースが少し減ってしまったようだった。
僕はごみ箱の前へと彼女をエスコート。
ごみを捨てるのもレディーファーストなのは当然だ。
彼女は「ありがとう」と笑顔で、ごみ箱にごみを放り込み立ち去った。
その後、僕は自分のごみを捨てようとしたが、彼女のごみは意外に大きく、僕は自分のごみを奥へとねじ込まなければならなかった。

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