前回に引き続き松屋フーズを取り上げます。今回は貸借対照表(BS)について見ていくことにします。(データリンク先
)
P12・P13目にあります。(単位:千円)
貸借対照表とは左側(今回はP12)と右側(P13)が一致することからバランスシートとも呼ばれます。
大きく見ると
資産の部=負債の部+純資産の部
の関係になっています。
右側(負債の部+純資産の部)はその会社が集めた資金の合計であり、左側(資産の部)はそのお金がどのように投資されているかを表しています。
負債の部は基本的に返済するお金であり、純資産の部は返済義務のないお金です。つまり、株主の視点で見ると『返済義務のないお金が多いほど財務安定性が高い』ともいえます。
さらに細かく見ていくと、純資産の部の中の株主資本は
株主資本=資本金+資本余剰金+利益余剰金+(自己株式)
で構成されています。資本金+資本余剰金は増資でもしない限り変わらない項目です。(通常は株式公開時に資金を調達して終わることが多いようです)そして、時間が経過するとともに順調に業績を伸ばしている会社は利益余剰金が貯まっていきます。
利益余剰金が資本金に対して何倍あるかを見るだけで、どの程度その会社がキャッシュを貯め込んでいるのかを判断することが出来ます。(中にはこの比率が100倍以上ある会社があり、どう考えても増資なんてありえない状態です。と言うよりも毎年儲かりすぎてお金を使い切れない会社がこのようになる傾向にあります)
では、具体的に見ていきましょう。
財務安定性:純資産の部÷負債純資産の合計=60.5%
キャッシュの余裕度:利益余剰金÷資本金=2.28倍
レバレッジ:負債純資産の合計÷純資産の部=1.65倍
この会社の場合は余剰金はあまり余裕がないもののレバレッジは1.65倍と低めに抑えています。現金商売と言うこともありますが、店舗展開を資金繰りの範囲内で行っていることが読めてきます。(負債を増やして店舗展開を早くすると利益もでますが、景気が悪くなって不採算店舗が急増すると目も当てられません)
左側は業種ごとにチェックポイントが異なるため、当ブログでは敢えて取り上げません。ヒントを1つだけ紹介すると、不動産業種の場合は不良在庫をいち早く見つける意味でも流動資産の部は詳細をチェックする必要があります。できれば、5期分のBSを並べると異常値に気づくこともあります。
基本的に在庫が急増した場合は、売れ残りの可能性がありますから、次の期あたりに在庫処分を行うことで、赤字転落とか利益急減などのお知らせを聞くことが多いようです。
決算を粉飾していない限りにおいては、手の内は開示している訳ですから、少なくとも自分の保有株の決算書くらいは読んだほうがいいでしょう。








