セーホフセージュキュー
こう書くと、ロシア人みたいですね。
生活保護不正受給が、ようやく世間を賑わしていますね。
色々と思うところはありますが、今日は体験談を。
ケアマネをしていたときの話しです。
担当していたおばあちゃんが亡くなりました。
彼女は息子さんと2人暮らしで、もう一人の娘さんは結婚して家を離れていました。
息子さんは病気のため仕事はできず、自宅で母親の身の回りの世話をしていました。
そのおばあちゃんが入院したと、息子さんから連絡が有り、ではまた詳しいことが分かったら連絡くださいと伝えてから2ヶ月後、娘さんから1ヶ月前に母が亡くなったと電話連絡が有りました。
在宅介護では悲しいかな、亡くなってもすぐに連絡を頂けないことも有ります。
家族と一緒に住んでおられ、家族とも何度も顔を合わせたり相談を受けていたりしている場合は、そんなことも少ないのですが。
その娘さんとも何度かケアのことについて、話し合いをしたことが有るので面識は有ります。
突然の訃報に驚き、事情を聞きたかったのですが、
「母のことはもう亡くなっているので…あいさんには他に相談したいことが有るのですが」
と言われ、私の出来ることであればと応えました。
「兄のことなんですが、1人になり仕事もできないので生活保護を受けたいのですが」
「それなら、区役所に相談窓口が有りますよ。色々と他に受けられる支援も教えてもらえますよ」
「生活保護は、自宅を所有していると受けられないんですよね」
「それも相談で決められると思います。家を売ってもあまり資産にならなくて、賃貸を借りるより、自宅にそのまま住む方が好いと判断される場合もあります」
「貯金も有ってはいけませんよね」
「そうですね、何万以下という決りが有って、それ以上の貯金や現金が有れば受けられません。
でも、それがなくなればすぐに申請に行けますし、申請すればすぐに生活費が振り込まれます」
「それって調べられるのですか?」
「そうですね…色々と家族の状況やらは聞かれると思います」
「ハハが残した遺産が有るのですけれど、それを現金にして置いておけばどうなんでしょう」
「それも資産ですから、申告が必要ですよ。でもそれが無くなればすぐに申請できます」
「あいさんの担当の方にも、生活保護受けている方居ますか?」
「そうですね、何人か」
「そういった現金を持っている方居ませんか?」
「さあ分かりませんが、居ないと思いますよ…」
すると少し押さえた口調になり
「あいさんなら、申請時の抜け道とか隠す方法を知ってらっしゃるかと思ったのですけれど…」
「いいえ、知りません。申請方法なら知っていますが。もし知っていたとしても、私は違法なことはしません」
「あ、わかりました」 ブチ…言ったと同時に電話が切れました。
あっけない最後。
上司に全て報告し、自宅に手を合わせに行きたいのだけど…と相談しましたが、行く必要は無いし、行っても受け入れてもらえないだろうと言われ、私も同意しました。
息子さんはとても好い人でした。
きっと今後、生活に困る時が来れば申請すれば通るでしょう。
息子さんのおかれている状況を考えれば、それは十分適応されるはずです。
とても寂しいお別れでした。
なれぬ背に持とうと言うとかたくなに 重くないよと膨れる卯月








