2012-05-30 05:41:00
デフレは止められるのか
テーマ:ブログ
昨日はデフレーションがどのようなものかを調べました。
需要が少なくなって供給が多くなり、商品の価格が下がってしまう現象は、大きく分けて二つの原因があるように思います。
一つはリーマンショックや震災、原発事故、年金破綻の可能性、失業者の増加などの社会的な不安感が高まって、消費者の「将来起こるかもしれない災いに対して自分の身を自分で守ろうとする本能」が働いていること。
ある程度収入に余裕のある人も「いざという時に余力がないと何もできない」と消費を控え、物を買わなくなっていると思います。
この点は政治の世界が現在のように混沌としたままではなかなか厳しいですね。
それ故に橋下さんの人気が高くなっているのでしょう。
(・o・)
もう一つは、自然の流れでデフレが起こっているということ。
以前にこのブログで触れましたが、20年ほど前のダイエー絶頂期に既にデフレは始まっていたと思います。
ダイエー以前は品物を安く売るのは特売セール期間でそれが小売店の目玉になっていましたか、ダイエーは「Everyday Low Price」というショッキングなキャッチフレーズを掲げて通常の価格を他店より安くすることで競争力を上げました。
日本の流通業界は生産者と小売店の間に問屋さんが入り、多い時は3社も4社も入るケースもありました。
これは国土も資源も少ない日本の中でできるだけ沢山の人の手を経ることで利益を分け合おうとするもので、小売価格は上がるものの沢山の人が食いっぱぐれが無くなります。
僕が以前営業をしていた時、ある自治体の競争入札に参加したことがありました。
50万円ほどの小規模のものだったと記憶していますが、入札は見事に僕の社が落札して新人だった僕は意気揚々と帰社しようとすると、市役所の玄関前で後ろから声をかけてくる人がいます。
何事かと思い話を聞いてみるとその市内で物流を手広く手掛けている問屋さんで、「ご相談したいことがあります」と小声で言われてすぐに上司に話を回しました。
結局僕の社の商品をその人の会社に納入したことにして伝票だけ送り、その会社から市役所に商品が納められたことにして中間マージンを地元の企業に落とすという仕組みでした。
これは市役所としては市の発展のために市内の業者を優先する建前があり、その市内の業者さんとしては市役所に納めるものはうちを通してもらうのが通例だからねという意識があります。
こういった「物を動かして利益を分け合う」仕組みは昔からずっと続いてきたものでしょう。
さてダイエーが毎日特売のような価格を実現するためにとった策は、一つはこの流通の見直しでした。
メーカーから小売業に商品を直接納めることでマージンを無くし、価格を下げます。
更にメーカーが仕入れている原材料を安い業者から仕入れさせ、人件費を削るために海外に仕事を発注するというようにメーカーを指導しました。
その結果小売価格は下がって他のスーパーも価格競争に参加して、現在ではどこの店に行ってもほとんど変わらない安さになりました。
同時にそれまで日本の中で回っていた流通マージンや原材料費、人件費などのお金は海外に出ていくことになります。
一方商品が安くなればお客さんは沢山買えるようになり、沢山買えば今度は余るようになります。
新しい商品はちょっと時間が経てばすぐ古いものになり、消費意欲を刺激するためにまた新しい商品を開発する。
それもまたすぐ古くなり、あまりの回転の早さにメーカーの開発は追いつかなくなっていきました。
内容を少し変えただけで「新発売!」と謳った商品が増えて商品の魅力は低下しました。
そんな「消費疲れ」のような時にバブル崩壊が起き、その後も次々と経済を悪化させるようなことがたたみかけるように起きてデフレに拍車をかけました。
こうやって見るとデフレは政治や災害などの外からの影響と、流通業界自身の中からの影響と両方があるように思うのです。
この状況を踏まえた上で、ようやく何をするかという話に入っていきたいと思います。
(^_^;)
Android携帯からの投稿
需要が少なくなって供給が多くなり、商品の価格が下がってしまう現象は、大きく分けて二つの原因があるように思います。
一つはリーマンショックや震災、原発事故、年金破綻の可能性、失業者の増加などの社会的な不安感が高まって、消費者の「将来起こるかもしれない災いに対して自分の身を自分で守ろうとする本能」が働いていること。
ある程度収入に余裕のある人も「いざという時に余力がないと何もできない」と消費を控え、物を買わなくなっていると思います。
この点は政治の世界が現在のように混沌としたままではなかなか厳しいですね。
それ故に橋下さんの人気が高くなっているのでしょう。
(・o・)
もう一つは、自然の流れでデフレが起こっているということ。
以前にこのブログで触れましたが、20年ほど前のダイエー絶頂期に既にデフレは始まっていたと思います。
ダイエー以前は品物を安く売るのは特売セール期間でそれが小売店の目玉になっていましたか、ダイエーは「Everyday Low Price」というショッキングなキャッチフレーズを掲げて通常の価格を他店より安くすることで競争力を上げました。
日本の流通業界は生産者と小売店の間に問屋さんが入り、多い時は3社も4社も入るケースもありました。
これは国土も資源も少ない日本の中でできるだけ沢山の人の手を経ることで利益を分け合おうとするもので、小売価格は上がるものの沢山の人が食いっぱぐれが無くなります。
僕が以前営業をしていた時、ある自治体の競争入札に参加したことがありました。
50万円ほどの小規模のものだったと記憶していますが、入札は見事に僕の社が落札して新人だった僕は意気揚々と帰社しようとすると、市役所の玄関前で後ろから声をかけてくる人がいます。
何事かと思い話を聞いてみるとその市内で物流を手広く手掛けている問屋さんで、「ご相談したいことがあります」と小声で言われてすぐに上司に話を回しました。
結局僕の社の商品をその人の会社に納入したことにして伝票だけ送り、その会社から市役所に商品が納められたことにして中間マージンを地元の企業に落とすという仕組みでした。
これは市役所としては市の発展のために市内の業者を優先する建前があり、その市内の業者さんとしては市役所に納めるものはうちを通してもらうのが通例だからねという意識があります。
こういった「物を動かして利益を分け合う」仕組みは昔からずっと続いてきたものでしょう。
さてダイエーが毎日特売のような価格を実現するためにとった策は、一つはこの流通の見直しでした。
メーカーから小売業に商品を直接納めることでマージンを無くし、価格を下げます。
更にメーカーが仕入れている原材料を安い業者から仕入れさせ、人件費を削るために海外に仕事を発注するというようにメーカーを指導しました。
その結果小売価格は下がって他のスーパーも価格競争に参加して、現在ではどこの店に行ってもほとんど変わらない安さになりました。
同時にそれまで日本の中で回っていた流通マージンや原材料費、人件費などのお金は海外に出ていくことになります。
一方商品が安くなればお客さんは沢山買えるようになり、沢山買えば今度は余るようになります。
新しい商品はちょっと時間が経てばすぐ古いものになり、消費意欲を刺激するためにまた新しい商品を開発する。
それもまたすぐ古くなり、あまりの回転の早さにメーカーの開発は追いつかなくなっていきました。
内容を少し変えただけで「新発売!」と謳った商品が増えて商品の魅力は低下しました。
そんな「消費疲れ」のような時にバブル崩壊が起き、その後も次々と経済を悪化させるようなことがたたみかけるように起きてデフレに拍車をかけました。
こうやって見るとデフレは政治や災害などの外からの影響と、流通業界自身の中からの影響と両方があるように思うのです。
この状況を踏まえた上で、ようやく何をするかという話に入っていきたいと思います。
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