こんばんは、藍蘭堂のまりです。

先日ご紹介しました【切嵌レリーフ絡繰り箱「鶴の恩返し」】が入選しました、第45回伝統工芸日本金工展がついに始まりましたキラキラキラキラ
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前回の記事はこちら

今回のブログでは前回書ききれなかった部分を改めて説明していこうと思います。


先ずは日本の伝統工芸としての彫金についてざっくりと説明しておきたいと思います。
彫金は古墳時代が起源とされています。刀剣文化の中で発達し、刀の鍔(つば)や柄の装飾に用いられてきました。
その後、仏具や装身具としても発達していきました。
西洋の彫金とは違い石は使わず、その代わりに金属で多彩な色を表現する文化が発達しました。

今回の作品【切嵌レリーフ絡繰り箱「鶴の恩返し」】にも様々な金属が使われています。
先ずは鶴ですが、ベースは純銀で出来ています。
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顔や足や羽の黒い部分は赤銅と呼ばれる金が入った銅です。
これを色揚げと言って緑青と硫酸銅を使った専用の液で煮ると黒色になります。
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頭のお皿にある赤い色は緋銅と呼ばれる技法で、銅なのですが先程の色揚げによって赤い色が出ます。
この色揚げには昔から大根のすりおろしを使って作品を洗う作業が行われますひらめき電球
彫金に大根なんて驚きですよね目
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くちばしは四分一と呼ばれる銀が入った銅です。こちらは色揚げにより落ち着いたグレーになります。

この鶴の板は初めは唯の平らな板でした。
ここに切嵌象嵌を施し、鏨(タガネ)と呼ばれる鉄の道具を使って彫りを施し、更に鏨で凹凸をつけて出来上がっています。

この作品の写真ではないのですが参考写真を載せておきます。
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作業途中の銅板ですが、金属もきちんと工程を踏みながら加工すると、このように平らな板から様々な形を作ることができます。

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側面にある障子は緋銅と純銀で出来ています。
破けた部分は金箔です。

こうしてみていくと金属もカラフルですよね音譜音譜

このカラフルな金属表現を活かすのに不可欠なのが象嵌という技法です。
象嵌には今回使った切嵌象嵌以外にも、線象嵌、面象嵌、高肉象嵌、布目象嵌等表現方法により様々な象嵌があります。
この技法は刀などの装飾にも使われる技法で一度嵌め込めば、半永久的に取れなくなります。

こちらの作品は只今石洞美術館にて展示していますので、ご興味がある方はお越し頂けると嬉しいですアップアップ

【石洞美術館】
会期    4/29(金)~6/19(日)
時間    10~17時(入館4時半まで)
休館日 月曜日
入館料 一般500円  学生300円
アクセス 京成線「千住大橋」駅より徒歩3分
〒120-0038
東京都足立区千住橋戸町23番地
03-3888-7520


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