歌舞伎は長年観てきたが、文楽は観たことがなかった。
最近、母が文楽の楽しさに目覚め、あれこれ話を聞いていて、
興味がわき、一度は観てみよう、と思い早速小屋へ出かけた。
国立劇場、小劇場。
第三部
菅原伝授手習鑑 寺入りの段、寺子屋の段
日本振袖始 大蛇退治の段
菅原伝授手習鑑のこの段は歌舞伎でもお馴染み。
その為、すんなり入り込めるし、理解もできるので、
人形の動きをじっくり見たり、太夫の語りをじっくり聴くことができた。
寺入りの段の最初の場面で寺子屋の子供達の人形がすごく可愛いのと、
ふざけている仕草も可愛い。
松王丸が登場し、子供達の顔を検分する場面も歌舞伎とほぼ同じ。
親やおじいちゃんが迎えに来て帰る場面も微笑ましく、可愛らしい。
兎に角、人形が可愛い

日本振袖始は猿之助の舞台を映像でしか観たことがない。
文楽では明治16年を最後に上演が途絶えていたのを一昨年復活させ、
東京では今回が初。
『物語の舞台は出雲。いけにえとなる稲田姫のもとに悪女の岩長姫が現れ、
大蛇となってのみ込もうとするが、酒を見つけて飲み干す。
実は岩長姫を退治するための毒酒。
毒が回った大蛇と素戔嗚尊が激しい戦いを繰り広げ、最後は稲田姫も助かる。』
Yomiuri Onlineより
岩長姫が途中、角を出て口が裂け眼の色が変わる演出は文楽ならではで、
観ていてドキッとしたが、お~~~~っ、これこれ

と感動した。
迫力満点の音に乗せって踊る岩長姫も圧巻

後半には八岐大蛇が登場して、
飽きること無く迫力ある舞台にのめり込んだ。
文楽の語りは歌舞伎の義太夫や時代物の台詞まわしより難しいと云う先入観が吹っ飛んだ

初めての文楽観劇が元々馴染みのある演目だった事も助けになったと思う。
馴染みの薄い演目でも、文楽には字幕スクリーンに太夫の台詞が出るので問題はない。
これは初心者に大変親切。
歌舞伎の場合、役者の容姿の好き嫌いがあるが、
文楽は人形なので、容姿の好き嫌いは生じないし、目を逸らさずに観ていられる。
(嫌いな役者だと目を逸らすのか!?はい、見ていられない役者もいますよ~)
太夫や人形の遣い手によって、人形の仕草や表情に違いが生まれると言われているので、
それが分かるようになりたいと思う。
そもそも、文楽があって、歌舞伎が生まれたのだから、
これからは文楽をもっと観よう、と心に決めたのでした。