グラフィックデザイナー・雑貨デザイン 江崎愛子

フリーランスのグラフィックデザイナー江崎愛子のブログ。女性向けファッション誌などのデザイン、オリジナル雑貨のデザイン制作をしています。


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私にとって、この先
“グラフィックデザイン”はデザインの中のひとつ
というふうにどんどんなっていくと思います。


ある物や経験を活用して、新しくパッケージしていくことが、
私にとってのデザインになりつつあります。


例えば、コーヒー屋さんがコーヒーに合う本を置いていることがあります。
そこから今度は自分の店のコーヒー豆でデザートを作ってみたり
コーヒーに合うカップを作ったり、というように。


過去に、内装デザインの仕事が舞い込んだように、
グラフィックからいろんなものが連結していくイメージです。

だから、マウスを動かす時間以外に、ハサミを持つ時間、鉛筆を持つ時間、
カメラを持つ時間、コーディネートする時間、
いろんな時間が増えています。





ネットやSNSで顔の知らない相手に写真を見てもらえて、物を届けたりできる時代。
個人が活動し、個性や技を発信したり、受け取ったりすることが簡単にできます。


これは新しいことというより、
昔からある“物々交換”の進化のようなものだと思っています。

ブームのようでいて、かなり原点。






私の祖父母の家は、海の近くの田舎にあります。

いつも日が出ないうちから漁に出て、昼間は畑や田んぼで仕事をしていました。
さらに夏には、自宅の2階を民宿として貸し出していました。

家にいるときの光景といえば、祖母は魚をさばいたりしてご飯を作り、
祖父は漁で使う網の手入れをしているところでした。

自分たちが着るものは編んだり、裁縫して作っていたようだし、
買うものと言えば、作れないもの、交換できないものだけというような感じだったのだと思います。



日々、あらゆるものを作っていたんだなと改めて思います。
大人になってから考えると、彼らはかなりのハイパーマルチ自営業。
それが当たり前の彼らからすれば、私はほとんどを作っていない人、と言えるレベルです。


これまでいろんなものを作ってきたと思っていたけど、まだまだ全然。
デザインの第1章をすぎたあたりなのかもしれません。

 

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どんな匠でも生みの苦しみがあるように、
プロというのは、簡単に作れる人というわけではありません。


仕事の規模などに関わらず、
デザインがバシッとキマるまで、時間がかかることは多々あります。




デザインは、○か×か、良いか悪いか、どちらかはっきりしているわけではありません。


マンガやドラマにでてくる小説家のように、
紙をくしゃくしゃにして捨て、頭を掻きむしるようなこともありません。


現実は、大抵こうです。




「悪くないけど、それほどでもないかもしれない」





そんなとき脳内で審判が審議をしているのですが、判定がなかなかでません。

 

「これはこれであり」
「悪くないと思うよ」

そんな言葉に身を任せるか、受け入れ拒否するかをまたさらに審議……みたいな。





ところが、ここ1年くらい、こういった状態のときに
一瞬で良し悪しを判定できる能力を得たよう感じています。


(この先かなりどうでもいい話です)



より改善できるもの、気持ち良くキマッていないデザインに対して
こんな言葉が聞こえるようになったのです。




「だからなんだ?」



というフレーズです。



シビアですがとてもストレートです。
良いとか悪いとかじゃない。「だからなんだ?」です。



逆に、うまくキマッたものにはこんな音が聞こえます。



「シャキーン」






なんだかやばい人みたいですが。。
まぁ幻聴はないので、私の感覚なんだと思います。


「だからなんだ」と言われたらやり直すしかないわけで、
直すと本当に仕上がりがよくなるので、瞬時に従うようにしています。


私の頭の中の鬼監督、ありがとう。

 

 

 

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修正の内容について電話で担当編集者さんと話していたとき、話の中で

 

「そこを汲んでデザインしてくれたんだなっていうのが伝わります」

 

と何度か言ってくれました。



例えば、10ページ以上にわたる企画だったので、
飽きずに新鮮味を持ってもらえるような展開ごとの見せ方をしたところや、
その“雑誌らしい”定番デザインの中に、流行もほんのり織り交ぜているところだったり。



ざっくり言うと、わざと小さな違和感を入れているのです。


違和感というと良くないもののように聞こえますが、
例えば、テレビをながら見しているときのCM。

流れていることすら気づかないCM、無意識に手を止めて見るCM、
「なんだ!?」と注目して見るCM、いろいろあります。

小さな違和感は、2番目のようなことに近くて、
注目させられたことを感じず、心地よく届くひっかかりのようなものだと思っています。




そういう仕掛けって、そこの一点だけをクローズアップして見ると違和感になりますが、
雑誌として通してみると無意識に届く変化となります。


だからチェックのとき、もしそこがただの違和感として片付けられてしまったら
「違和感があるので直してください」と言われてしまいます。

その修正指示が出る可能性も踏まえたうえで入れた仕掛けをわかってくれて、
わざわざそのことを言ってくれた担当者さん。

そして、理解しているうえで、ちゃんと気になる箇所も指摘してくれるから
私の一方通行にならずに済むので助かります。





違和感を指摘される可能性を考えれば、
ごく無難に仕上げる方法もありなのかもしれませんが、
私は、良いデザインにリスクはつきものだと思っています。

良い=無難、ではないから当然そうなります。
個性の強い雑誌は得に。


読者から見ればいつもの誌面なのですが、
どんな長寿雑誌にも、デザイナーの小さな仕掛けがちりばめてあります。
“いつもの誌面”だけど古びないのはそのせい。


もう10年のお付き合いになる仕事もありますが、
今度の仕掛けはどうしようかと考えるから、マンネリ化とは無縁の10年です。

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「女なのに一人でやっててすごいね」


年上の男性からこんなことを言われたことがあります。

言う人によってはかなり微妙な言葉ですが、、
本人の人となりを知っているので、悪気なく褒めているようでした。

このときの「女なのに」というのは
差別的な意味ではなく、男社会の苦労を経験した上での
「その少数である女なのに」というニュアンスなんだと思います。




なにかが偏るということは、多数=それが平均、普通、常識、というふうになりがちで、
男女は脳の構造が違うなんて言われますが、
そうだとすると、男社会ということは、
女にとって、社会は大半が脳の構造が違うものが相手となります。



そんな中での個人事業主。
なのですが、むしろフリーランスはとてもやりやすいスタイルです。


組織に属しておらず、
必要なときに各組織に、ドアをノックしてお邪魔しに行くようなイメージです。


男社会や縦社会とは一歩距離を置いた位置で、役職もない個人。
いろいろなややこしいことから距離を置いて、
自分の作業場で自分の仕事に集中できる。
とてもシンプルに労働力を発揮しやすい環境です。


それでもやっぱり、男社会を痛感することは多々ありますから
ど真ん中にいたらどれだけ大変か……。




もし将来を考えている女性に「フリーランスってどうですか」と聞かれたら、
私は迷わず「めちゃめちゃいいですよ」と答えます。
勧めたいからでなく、本心です。いや、本心だから勧めたい。



多分、似た様なことを何度も書いている気がしますが……
合う環境を見つけることで運命が変わることを、
それが必要な人がいるなら伝えたいし、
そして、世の中にもっと多様性を!という気持ちがときどき溢れるんだと思います。。
とくに深夜は。


 

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デザイナーというのは結構奉仕する仕事だなと思います。

たくさん調べて、考えて、練って、まとめて、提出し、
そこから作業しては考え、修正し、出来上がる1枚のデザイン。



少しでも、もっといいものをあげたいという気持ちからきていて、
それはだれかに教わったわけではなく、
元々持っている気質が生かされ、仕事になり、さらに大きくなる、みたいな感じ。


でも、その差し出したものを
全員が100%理解して、重さや厚みも含めて受け取るわけではありません。


何年かやっているとぶつかる壁かなと思います。


そこに絶望したり、ひねくれたりせずに、
むしろもっと奉仕して、もっと活かせることがあると
この本を読んで確信しました。


デザイナーに向けている内容というわけではないけれど、
仕事で身を粉にしすぎてしまいがちな人に特におすすめです。


大事な友達が薦めてくれた本。
教えてくれてありがとう。

 

 


(写真のはカバーを取った状態です。実際のカバーは白地に赤文字。

 持ち歩く本はカバーを取っちゃう派です)

 

 

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