「非常識すぎる」ペット飼い主が急増!屋内で他人に大声で吠えても知らんぷり、ノーリードで糞放置 | トピックス

トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2016年08月21日 06時12分 ビジネスジャーナル

1970年代に端を発するといわれている
ペットブーム。一般社団法人
ペットフード協会が2016年1月29日に
発表したデータによると、犬や猫の
飼い主は近年やや減少をしているものの、
日本全国で犬は約991万頭、
猫は約987万頭と犬猫合わせて約2000万頭
近く飼育されているという。


「Thinkstock」より

 同協会のアンケートによると、
犬猫の両方で飼う理由の1位として
「生活に癒し・安らぎが欲しかったから」
というものが挙げられており、
ペットが飼い主のストレス緩和の
一助を担っていることは間違いないだろう。

 しかし、ペットが飼い主に
「癒し・安らぎ」を与えていても、
周囲の人間にはストレスを与えている
可能性があることを飼い主は決して
忘れてはならない。これを忘れてしまうと
モンスターペアレンツならぬ
「モンスター飼い主」になってしまう
からだ。

 実際に多くの人々から、
モンスター飼い主による被害の声が
寄せられた。今回はその一部を
紹介したい。

●迷惑かけても知らんぷり

「マンションの駐車場を出て
エントランスのほうに向かって
歩いていたら、突然大きな黒い
ドーベルマンのような凶暴そうな犬を
2匹連れた人が入り口から入ってきて、
その犬が私に向かって、ものすごい
勢いで吠えてきたのです。その声は
とても大きく、エントランス内に
響き渡り、私は心臓が止まるかと
思うくらい怯えたのですが、飼い主は
謝る素振りもまったく見せず、
そのまま通りすぎて、しかもなんと
その犬を連れたままエレベーターに
乗り込んだのです。それ以降、
エレベーターを乗り降りする際や
エントランスを歩く際は、常に
ビクビクしてしまいます。本当に
非常識きわまりないと思います」
(30代女性)

「朝、出勤のためにマンションの
エントランスに向かっていたところ、
ドアが開いた瞬間に大きな犬が2匹、
私に向かって猛スピードで走って
きました。私は一瞬何か起こったのか
わからず、パニック状態になって
カバンを落としてしまうほど混乱して
しまいましたが、結局その犬は
私の横を通りすぎていきました。
マンションの住人が犬と一緒に
ジョギングをした帰りだったようで、
犬のすぐ後からその人が走って
きましたが、まったく謝ることなく
通りすぎていきました。頭が
おかしいのではないでしょうか?」
(40代女性)

「通勤時間帯に公園のすぐ側の
道路を車で出勤するのですが、
大型犬を3頭ほどノーリードで散歩
させている人がいて、非常に迷惑して
います。リードがないので犬が道路に
飛び出してきたり、道路で寝そべって
いたり、車に対して吠えかけてくるので、
いつも神経を使って車を走らせています。
また、ノーリードで自由に動きまわって
いるので犬の糞尿も片付けていない
ようです。私も犬を飼っていますが、
こういったマナーの悪い飼い主が
多いために、ほかの常識あるペットの
飼い主まで非難されることになるの
です。うんざりですよ」(20代女性)

 今回アンケートを取った結果、
大型犬の飼い主に関する苦情が一番
多いようだ。こうした「迷惑な飼い主」
たちは、「自分の愛犬はきちんと躾を
しているからノーリードでも大丈夫」
といった過信や、「公共の場所は
みんなが使う場所だから自分も好きに
使ってよい」といったマインドを
持っている様子がうかがえる。

 ちなみにノーリードでの散歩は、
動物愛護法の第7条「動物の所有者又は
占有者は、命あるものである動物の
所有者又は占有者として動物の
愛護及び管理に関する責任を十分に
自覚して、その動物をその種類、
習性等に応じて適正に飼養し、又は
保管することにより、動物の健康及び
安全を保持するように努めるとともに、
動物が人の生命、身体若しくは財産に
害を加え、生活環境の保全上の支障を
生じさせ、又は人に迷惑を及ぼすことの
ないように努めなければならない」
という部分に抵触し、東京都などの場合、
拘留または20万円以下の科料に
処せられる可能性もある。

●他人の家の庭で鳴き続ける

 このほかにも被害の声は多い。

「スーパーやコンビニエンスストアに
買い物に行くと、飼い犬のリードを
ガードレールなどに結んで放置している
飼い主がいますよね。以前、リードに
結ばれた落ち着きのない小型犬が
歩道を動き回っていて、そのリードが
足に引っかかり転んでしまったことが
あります。私も買い物帰りだったので、
買ったばかりの玉子がグチャグチャに。
怒りをぶつけようにも飼い主が不在で
やるせなかったです。それ以来、
そんな犬を見かけたら避けて歩くように
しています」(50代女性)

「最近、電車内でよく見かけて迷惑だと
感じるのが、ケージにも入れずバッグの
中に小型犬を連れて歩いている飼い主。
たぶんぬいぐるみ感覚で犬を連れまわして
いるのでしょうが、朝の通勤時間帯に、
しかもキャンキャン吠える小型犬を
電車内に連れ込むのは神経を疑います。
盲導犬などきちんと躾をしているなら
納得できますけど、吠える犬を電車に
連れ込むのはどうかしていますよね」
(20代男性)

「家の近所に猫を6~7匹飼っている家が
あるのですが、その家の猫は避妊手術を
していないようで、発情期を迎えると
その鳴き声がうるさくってたまりません。
その家の住人もうるさいと感じているのか、
猫を夜中に家の外に出すのですが、
私の家の庭で何時間も鳴き続けるもの
ですから、発情期を迎えるのが憂鬱。
一度、抗議をしましたが『うちは猫を
自然のまま飼ってあげたいんです』と
言っていて、開いた口が塞がりませんでした。
多頭飼いをするくらい猫が好きならば、
しっかりと責任を持って飼ってほしい
ものです」(50代男性)

 犬ほど飼育の手間がかからなく、
近年のブームもあって飼い主が微増し
つつある猫にもモンスター飼い主がいる。
避妊手術は確かに飼い主の判断する
ところではあるが、それで迷惑をかけて
いてはどうしようもない。動物愛護法の
第7条には「動物の所有者は、その所有
する動物がみだりに繁殖して適正に
飼養することが困難とならないよう、
繁殖に関する適切な措置を講ずるよう
努めなければならない」という項目も
あり、この部分に抵触している可能性も
考えられる。

「住んでいる家のすぐ近くに近隣では
有名な鳥の愛好家の住居があって、
かなり迷惑しています。家の中で
飼っているのですが、かなりの数を
飼っているようで朝方になると鳥の
鳴き声が騒音レベル。また、
どういうわけか余った餌を庭に撒いて、
野鳥に餌付けをしているようで、
餌と糞の臭いは窓を開けられないほど。
洗濯物も鳥の糞が怖くて外に干せません。
正直、引越しも考えています」
(30代男性)

 飼い主がペットに愛情を注ぎ
すぎるあまり、結果として常識や
マナーの範疇を超えてしまうと、
近隣の住民との裁判沙汰に発展する
こともある。今後ペットを飼うこと
を考えている人は、自分が
モンスター飼い主にならないように
気をつける必要があるといえよう。
(文=編集部)