【夕顔77-2】「主強くなる」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔77-2】「主強くなる」とは?

源氏物語イラスト解釈ですラブラブ

 

では今日も行ってみましょう~♪

ヽ(○・▽・○)ノ゙

 

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今回の源氏物語

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いま一方は、主強くなるとも、変らずうちとけぬべく見えしさまなるを頼みて、とかく聞きたまへど、御心も動かずぞありける。

   上矢印

訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔77のイラスト訳はこちら

 

 

 

これまでのあらすじ

 

天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏

ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母の見舞いに行ったところ、夕顔の咲く隣家の女性と和歌のやり取りをします。

一方、同じく身分のさほど高くない空蝉のことも心に残っており、また、空蝉の身代わりに抱いた軒端荻のことも引っかかっています。空蝉の気持ちを見定めてから…と思っている間に、夫である伊予介が帰国してきました。娘の軒端荻を結婚させ、空蝉を任国へ連れて帰るということでした。

 

「夕顔」の巻 をはじめから読む⇒

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 ☆ 私大対応:古文解釈問題 ☆

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いま一方は、主強くなるとも、変らずうちとけぬべく見えしさまなるを頼みて、とかく聞きたまへど、御心も動かずぞありける。

 

問)傍線部の解釈として最も適当なものを選べ。

 

1.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、伊予介の威光が強く、外に出ることさえかなわない。

 

2.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、光源氏への想いが相当強くなってきていた。

 

3.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、夫への思いが強くなり光源氏のことを忘れてしまった。

 

4.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、光源氏恋しさのあまり、空蝉への嫉妬心が強くなった。

 

5.光源氏が愛したもう一方の女性軒端荻は、夫が決まって身持ちがしっかりとしてきた。

 

 

設問に、「解釈」「説明」と書かれていたら、

単なる現代語訳ではないので、

 

助動詞敬語などにあまりこだわることなく、

状況内容をよく考えて吟味していかなければなりません。

キョロキョロ

 

 

 

 

【主(ぬし)】

【名詞】

①主人。あるじ

②お人。お方

③所有者。持ち主

④夫。恋人

⑤山・川・池などに住む怪物

⑥本人。当人

⑦あなた

 

【強し(つよし)】

【形容詞:ク活用】

①丈夫だ。強い

②気丈だ。意志が強い

③堅固だ。すきまがない

④はげしい。きびしい

 

 *学研全訳古語辞典(Weblio古語辞典)より

   

 

ここでの「主(ぬし)」とは、

軒端荻の夫をさします。

 

 

その「主」「強くなる」とは…

夫ができたことで、身持ちがしっかりしてきた

ということです。

 

 

 

…ここまで分からなくても、

マーク式の場合は、

絶対に違う選択肢をしぼっていきましょう。

(o^-')b

 

 

 

1.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、伊予介(×)の威光が強く、外に出ることさえかなわない(△スギ)

 

2.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、光源氏への想い(△)が相当強くなってきていた。

 

3.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、夫への思い(△ズレ)が強くなり光源氏のことを忘れてしまった(△ズレ)

 

4.光源氏が愛したもう一人の女性軒端荻は、光源氏恋しさのあまり、空蝉への嫉妬心が強くなった(△ズレ)

 

5.光源氏が愛したもう一方の女性軒端荻は、夫が決まって身持ちがしっかりとしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解…

 

 

 

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