【帚木138-3】古文単語「例(ためし)」とは | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木138-3】古文単語「例(ためし)」とは

【今日の古文単語】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■繋がぬ舟の浮きたる例…岸に繋がない舟が漂っている譬え引用

※【ぬ】…打消の助動詞「ず」の連体形

※【の】…~が主格の格助詞

※【浮く】…漂う、浮遊する

※【たる】…存続の助動詞「たり」の連体形

※【例(ためし)】…たとえ、引用

■【も】…~も強調の係助詞

■【げに】…本当に、なるほど

■【あやなし】…つまらない、面白くない

■【さは】…そうでは、そうは

※【さ】…それ指示語

■【はべり】…~ます丁寧の補助動詞

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」の連体形

■【か】…~か疑問の係助詞文末用法

■【已然形+ば】…~と、~ので順接

■【中将】…ここでは頭中将のこと

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

※上の意味は、今回の文脈での意味です。

助動詞の文法的説明を繰り返し声に出して、慣れていってください♪


今日の古語詳解は、「ためし(例)」について☆

では行ってみよ~♪

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「例」という古語は、「ためし」と読む場合と、「れい」と読む場合とあるのですが、

中古の古典文学の中では、

「ためし」と平仮名で書かれていることが多いです。


 

「繋がぬ舟の浮きたるも、げにあやなし」

 

岸辺に繋がれていない舟が、

ふわふわ漂っているのと同様、

 

人の心というものは、

まるで糸の切れた凧のように、

不安定なものだ…

 

そんな故事が、漢詩や漢籍の中に、

いくつか見られます。

 

それを受け、日本の平安時代でも、

仏教的無常観といった観念が、広く受け入れられてきました。


 

そのような【たとえ・故事】にもあるように、

男が妻の束縛なく、浮気をするというのは、

なんだか…


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道理や理屈では、縛りのないほうが、

自由奔放に浮気をエンジョイできそうですが^^;


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実際は、こうしてリードをつけられてるほうが、

浮気のスリルや、楽しみが味わえるってね;;

(;゚;∀;゚;)


 

ちなみに、先日、首輪が取れて逃げ出したうちの犬が、

いつもは言うこと聞かないのに、

呼んだらすぐに戻ってきました♪

 

リードがなくて、心細かったんでしょうかねぇ…


 

話は逸れましたが(;゚;∀;゚;)

ためし(例)】というのは、こんなふうに、

例、前例」のほか、「たとえ、引用」といった意味も含まれると思っておいてくださいね♪

 

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木138(原文)

「…繋がぬ舟の浮きたる例も、げにあやなし。さははべらぬか」
と言へば、中将うなづく。
     アップ

自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

【帚木138-①】イラスト訳

【帚木138-②】イラスト解釈

 

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

ぬ(識別)

たり(助動詞)  たり②

げに

あやなし

さ(指示語)

はべり

疑問・反語の識別

(※その他重要古語一覧はこちら

 

 

あいでしたラブラブ