【桐壺171-②】古文常識~「源氏」の姓☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺171-②】古文常識~「源氏」の姓☆

おはようございますラブラブあいです。

 

【古文】

源氏になしたてまつるべくおぼしをきてたり。
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【これまでのあらすじ】

宮中に引き取られた光の宮の美貌、才能はすばらしく、帝は、この御子の将来を案じて、高麗の人相見に内密に鑑定してもらいました。鑑定の結果、帝はこの御子の才能を発揮するために、臣下にお下しになる決断をされたのでした。

今日は、「源氏」の姓についてです。

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ただ人」には「あたらし」いけれど、

「『源氏』になしたてまつるべく」…

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この文脈のつながりから、

私たちは、桐壺帝が、光の宮を臣下に降格させる決断をしたのだと分かります!


 

えっ?なぜ、「源氏」でそれが分かるの??


 

実は、直前の逆接などのつながりから、

ある程度、判断ができるのですが^^;

 

今回は、この「源氏」について、説明を加えますね♪

 

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「源氏」…『源氏物語』の書名ともなった、この言葉…☆


 

「源氏」を辞書で引くと、

源(みなもと)」の姓をもつ氏族」と書かれています。

 

歴史の中でも、「源氏・平氏の戦い」や、「源頼朝」などといった名前が出てきて、なじみの深い氏姓だと思います。

 

ここでポイントは、「源氏」臣下としての氏族であるということ!


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まだ、臣下降格の宣旨は下っていませんが、

帝がそうと決めたのだから、いずれ臣下として、

光源氏」と名乗ることになります!!


 

なぜ、「源氏」なのかは諸説ありますが、

以前、「寛平御遺誡」 のところで出てきた、宇多天皇

(※「源氏物語」では、結構この御代をモデルとしてるようで…^^;)

 

宇多天皇の子孫は、臣下降格の際には、みな「源氏」姓を賜ったんだとか…;

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特に必要のないミニ知識ですが、

宇多天皇の第四皇子・敦慶(あつよし)親王は、

光源氏のモデルのひとりと言われているのも、そのあたりからかと…

(●´エ`●)

 

☆今回の古文解釈☆

「源氏」とは、臣下に降格した時に名乗る氏姓です。

「源氏」の姓を賜って以降、光の宮は、臣下(光源氏)として、帝に仕える立場になるんです!

 

今回のイラスト訳はこちら→
 

あいでしたラブラブ