【桐壺39-②】解釈~優柔 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺39-②】解釈~優柔

おはようございます音譜 あいです。

 

 

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【原文】

輦車の宣旨などのたまはせても、また入らせたまひて、さらにえ許させたまはず。
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今回は、「帝の優柔不断」のお話です。

 

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【前回までのあらすじ】

いつの御代のことでしたか、女御・更衣など大勢いらしたにもかかわらず、帝の愛情を一身に受ける桐壺更衣という女官がおりました。他の妃たちの嫉妬や迫害の中、やがて皇子(光源氏)を産みますが、皇子三才の時、病が重篤になり、宮中を退出することとなります。

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輦車の宣旨などのたまはせても、
輦車の宣旨などを仰せられても、


【輦車(てぐるま)】とは、人が手で引く乗り物としての車のことで、

特に宮中では、天皇の許可があった者がこれに乗って通行する

ことになります。

 

「輦車」の許可が出るということは、とっても名誉なことなのです!


源氏バイブル


でも、まさか「更衣」という身分では、

ありえないことなのです!

 

 

また入らせたまひて、

再びお入りあそばしては、

 

ここも、「~~せたまひ(たまふ)」があるので、

への最高敬語


源氏バイブル

 

さらに許させたまは

いっこうにお許しあそばされることができない

 


ここにも同じく、「~~せたまひ(たまふ)」がありますね♪

 

【さらに~~ず(打消)】は、少しも~~ない、といいう全否定

【え~~ず(打消)】にも着目!「~~できない、という不可能の意。

    ↑

この両方を含めて、きちんと訳出してくださいね('-^*)/

 

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輦車の宣旨」をお出しになり、

いったん桐壺更衣の退出

お許しになったにもかかわらず、

また「入らせたまひて」、

まったくお許しになることもできない桐壺帝…


源氏バイブル

 

さあ!どうするどうする 桐壺帝☆


 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

【原文】

輦車の宣旨などのたまはせても、

また入らせたまひて、

さらに 許させたまは

 

【口語訳】

輦車の手配の命令などを仰せられても、

再びお入りあそばしては、

いっこうにお許しあそばされることができない
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

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【今日の重要古語】('-^*)/

■ 【輦車(てぐるま)】  

■ 【輦車の宣旨】 

■ 【のたまはす】

■ 【さらに~~ず(打消)】

■ 【え~~ず(打消)】 

 

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

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