みんな元気にしてるかな?

広島のアイ動物病院で院長やってる人の、つれづれなる毎日

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去年の年末骨折をしたトイプードルの子

 

左大腿骨の遠位部骨端の骨折で

 

膝の関節ごと折れてしまいましたが

 

選んだのは手術をしない

 

外固定(ギプス)もしないという

 

整形外科的には究極の消極的治療でした

 

なんだか整形外科の恩師には怒られそうです(汗)

 

 

自分的には自信がありましたが

 

飼い主さんもよく任せてくださったと思います

 

 

結果は

 

骨折直後のレントゲンがこちら

 

 

 

そして二ヶ月だったところで撮ったレントゲン写真がこちら

 

 

 

まるで骨折前、骨折後の写真を

 

入れ替えたみたいにまっすぐですが(汗)

 

こういう具合にまっすぐくっつくケースもあります

 

本人もまだ運動制限をしている最中ですが

 

普通に庭を歩いたりしているそうですグッ

 

 

 

今回のような手術をしない選択をするためには

 

いろいろな条件を考えなくてはいけません

 

同じ大腿骨骨折でも骨の真ん中付近が骨折していたり

 

周辺の筋肉の損傷が激しければ

 

手術は避けられないことと思います

 

ただ、このケースでは手術をせず

 

適正にケージで休ませておくことを選べました

 

二ヶ月たってレントゲンを撮って

 

この子の様子をお聞きすると

 

結果的には

 

一番いい経過をたどることができたと思っています

 

 

整形外科の分野では

 

手術が完全に成功したとしても

 

それは治療の30%の段階が

 

終わったに過ぎないと言われますアセアセ

 

その後に続く術後管理

 

そして、リハビリが治療の大部分を占めるのです

 

いくら上手く骨折部位を手術で元の位置に戻したとしても

 

その後の管理が悪ければ、骨はずれるし

 

リハビリのタイミングを見誤れば

 

関節障害や運動機能障害が残ってしまいます

 

今回のケースの紹介は

 

あくまで手術をしなかった一例です

 

こういう形の治療法もあるんだなぁ程度に

 

頭の片隅に入れておいていただければ幸いです

 

 

 

 

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昨日の記事の続きです

 


 

今回のようなケースでの骨端部の骨折は実にデリケートです

 

しかしながら成長期でもあり

 

ひどい変位がなければ癒合のスピードは早いでしょう

 

そこで私が提案した治療法は

 

「手術はせず、ギプスもしません」という治療法

 

 

骨折の治療法には昨日述べたような手術の他に

 

実は手術をしない安静療法というのがあります

 

今回はギプスなどの外固定さえもしません

 

これはいろいろな条件を考慮する必要があるのですが

 

骨盤の骨折などでは時折取られる方法です

 

ただ今回のような左大腿骨の骨折では珍しいと思います

 

手術しないとしても

 

ギプスなどをする場合が一般的でしょうが

 

今回のトイプードルくんは

 

ギプスをするとかえって動き回ったり

 

飼育環境などを聞いても

 

ギプスが変位した場合に

 

飼い主さんが気づきにくそうだったので

 

思い切って、病院での安静療法を勧めてみました

 

これは2週間ほど病院に入院し

 

骨折部位が変位を起こさないように

 

狭めのケージで生活をしてもらい

 

その後お家に帰っての運動制限により

 

「自然に」骨融合するのを待つ方法です

 

そして骨折して二ヶ月後のレントゲン写真がこちら

 

 

まずは仰向け状態

 

向かって右側が折れていた左大腿骨の部分です

 

 

こちらが横から写したレントゲン写真

 

骨折部位がほとんどまっすぐくっついています

 

 

当然この方法は

 

すべての骨折に勧められる方法ではありません

 

実際当院でも手術を勧める骨折はたくさんあります

 

というよりも

 

骨折であればなんらかの固定手術が必要になるのが通常です

 

ただ、今回のように

 

手術しない治療法というのもあるということを

 

頭の片隅にでも入れておいていただいて

 

獣医師が手術しない方がいいかもというときは

 

こういうこともあるんだと

 

知っておいていただけたらと

 

レントゲン写真を公開させていただきました

 

 

獣医師としては、手術した方がよほど気が楽です

 

実際私も今年のお正月は

 

いつこの子の飼い主さんから足が曲がってきたと

 

緊急連絡があるかどうかずっと気になっていました(汗)

 

それでも今回の場合は現在の膝関節の状態を見ても

 

手術をしないでよかったと思える症例でした

 

 

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骨折をした場合

 

その治療方法は基本的には手術になります

 

ピンニング、プレートニング

 

ピンを使った外部固定などなど

 

骨折部位や状況によって適切な整復をして

 

骨の癒合を目指します

 

 

去年の暮れにやって来た

 

もうすぐ1歳になる男の子のトイプードル

 

散歩の途中、飼い主さんのお友達が

 

抱き上げている最中に誤って落っことして

 

左後ろ足を上げっぱなしになったとのことで来院

 

一見して

 

あ、骨折だな」と分かるくらいにわかりやすい跛行もやもや

 

 

 

レントゲンを撮ると案の定

 

「左後肢大腿骨の骨折」でした

 

左後肢大腿骨とは言いましたが

 

左には大腿骨は一本しかありませんので

 

正確には左大腿骨ですね(汗)

 

写真は仰向けの状態で撮っていますので

 

向かって右側が左後肢

 

その端っこがぽろっと

 

取れたようになっているのが分かるでしょうか

 

本人も痛がるので体が少しよじれていますガーン

 

 

横から撮った写真はこちら

 

まっすぐな部分では無い骨の端っこが折れています

 

 

さて、治療の手段を考える段になり

 

少々頭を抱えてしまいます

 

問題は場所ですアセアセ

 

大腿骨の遠位端

 

膝関節を含んだ部分で

 

骨端閉鎖も終わっていない成長期真っ盛りの部位

 

なかなかに厄介な場所です

 

下手に手術をして成長板でも傷つけたりすると

 

成長の度合いから左右の足のバランスが崩れて

 

長短の差がひどく出たり

 

膝関節の異常が起きやすく

 

却って障害が起きやすい部位ですブー

 

 

骨端でもありますので

 

強度的にピンニングは向かないし

 

プレートニングは骨の傾斜と

 

成長度合いに合うプレートが無いでしょう

 

外固定も動き回る犬の性格と

 

大腿骨の伸びる成長期のトイプードルであることを考慮しても

 

あまり合った方法とは言えません

 

 

今回の患者さんは

 

幸い私のことをとても信頼してくださっている飼い主さん

 

「先生の一番いいと思われる方法はなんでしょう?」

 

そう聞いてくださいました。。

 

さて、私の結論は。(明日に続きますアセアセ

 

 

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昨日の猫の糖尿病のお話で

 

ソモギー反応についてさらっと流してしまいましたが

 

そもそもソモギー反応って何?

 

という方も多いと思うので

 

ちょっと補足説明します

 

 

ソモギー反応というのは

 

過剰な量のインシュリン投与によって起きた低血糖下矢印に対して

 

体が反応して高血糖上矢印となる

 

という正常な生体反応のことです

 

 

インシュリンを注射なり経口薬なりで過剰投与された際

 

薬が効きすぎて急激な低血糖となった場合には

 

生命維持のために肝臓が糖新生を行います(ソモギー反応

 

その際の血糖上昇ホルモンの分泌亢進による影響が

 

12時間程度続くことがあり

 

一度下がった血糖値は反発して大きく上昇します

 

文字通りV字曲線を描くのです

 

このため血液検査のタイミングによっては

 

高血糖の結果びっくりがでて

 

本来は過剰な量のインシュリンが注射されて

 

起きてしまった体の反応なのに

 

インシュリンが効いていないための高血糖

 

と勘違いされて

 

さらにインシュリン量を増やすという

 

間違った判断をしてしまうことがあるのですガーン

 

注射前の測定と比べて

 

単純に血糖値が下がらなかったからといって

 

インシュリン量を増やすと

 

低血糖→死亡というガーン

 

とんでもない結果を引き起こしてしまいかねない

 

それがさらに猫が興奮状態にあったり

 

入院というストレス下にあると

 

高血糖をもたらす結果となり

 

正確な血糖値も測定ができなくなりますし

 

インシュリンの適量もわからなくなります

 

時折他院から

 

糖尿病のコントロールができなくなった状態の子の話をきくと

 

たいていが血糖値測定において

 

様々なリスクファクターを除外できていないことで測られた

 

擬似高血糖を判断基準として

 

インシュリン量を割り出そうとしている

 

まるで間違った地図を見ながら

 

知らない街をさまよっているかのような

 

状態になっているケースがとても多いのです

 

昨日もお話ししたように

 

猫の糖尿病はとても難しい側面がありますし

 

そのことは否定できません

 

私自身もコントロールしきれなかった命があります

 

ただ、迷った場合は最初に戻り

 

インシュリンの量をもう一度少ない単位から始めながら

 

こまめな検査とともに評価していくと

 

出口が見えてくることもあります

 

 

節分のお豆、好き?

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さて、今日は節分
 
スーパーに行けば
 
大量の巻き寿司。。。。
 
某コンビニ発の丸かぶりの風習ですが
 
我が家も今夜は
 
豆まき→丸かぶり
 
日本の文化だわっしょい!!ウインクニヤリニコニコ
 
 
 
 
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昨日のブログでも少し触れましたが

 

昨日は12歳の猫さんの糖尿病の検査で

 

血糖値600を超えてしまいましたびっくりアセアセ

 

年齢は12歳

 

当院での受診は去年の暮れに続いての2回目

 

その時はワクチン注射での来院だったのですが

 

網膜障害が見られ

 

糖尿病の可能性も疑われた症例でした

 

その時に飲水量の増加や

 

痩せてきていないかなども聞いたのですが

 

それらには異常がないということ

 

食欲も正常だと言われたので

 

今日はワクチンだけということで

 

初診のワクチンの際は

 

それ以上は検査もお奨めしなかったのですが

 

最近になって飲水量が増えてきたとのことで再受診

 

どうも怪しいということで検査したところ

 

空腹時血糖値が600を超えていて

 

その後の耐糖検査や経時検査でも高血糖が続き

 

糖尿病と確定診断されました

 

ただ目の問題と飲水量の問題以外は

 

今回も全く問題ないとのことです

 

今後は年齢のことや

 

飼い主さんの負担等を相談しながら

 

治療方針を決めていかなければなりません

 

  写真は当院でよく使うインシュリンと注射器

    (30Gという細い針で注射するので痛みはほとんどありません)

 

猫の糖尿病というのは

 

興奮などによる一過性の高血糖の問題などがあり

 

診断の過程でも判断が難しかったりするので

 

糖尿病」の確定診断は1日お預かりをして

 

様々な検査結果から慎重に診断することになります

 

決して一度だけの血糖値から

 

糖尿病の診断は下すことはできません!!

 

 

診断が決まってからも

 

その治療方針の決定までは

 

よくよく飼い主さんとの相談が必要です

 

まずは自宅での血糖値測定などができるかどうか

 

毎日二回のインシュリン注射となった時でも

 

対応できるかどうか

 

注射後の様子がある程度観察できるか

 

一度落ち着いてコントロールが出来るようになると

 

インシュリンの注射の費用はさほど高くないのですが

 

そういった費用の問題もあります

 

過剰投与の問題

 

ソモギー反応の存在

 

インシュリン抵抗性を持つ併発症や

 

インシュリン吸収障害などなど

 

糖尿病の猫さんの治療は

 

本当に難しいので

 

獣医師のなかにも

 

インシュリンの投与量を混乱してしまう先生もいらっしゃいます

 

 

 

 

 

 

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