小木曽 愛のボイトレブログ

Institute for vocal advancement (IVA) 公認ボイストレーナー


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お久しぶりです。もう12月になるのですね...はやっ
寒く、空気も乾燥してますねしょぼん

歌を歌うみなさんにとってコンディションを整えるのが大変な季節がやってきましたね。
とにかく湿度の管理をしっかり!!
(湿度は60%位あると喉のコンディションを整えやすいですよ)
手洗いうがいをしっかりして体調管理をしっかり!!

歌を楽しめるようしっかり体調を整えましょうグー



さて、たまにはロジカルに発声を考えるの巻も終盤にさしかかって来ました。

久しぶりの更新になってしまいすみませんあせる
ちょっとここでおさらいを...。
私たちの声が出来るまでに行われる過程は

私たちは普段何かしらの感情が芽生え声に出し伝えたい!という気持ちができると無意識下で反射的に息を吸い空気が肺に運ばれます。

空気が肺から押し出され声帯のヒダを内転、振動をおこさせます。(声のモトが出来る)

声帯より上の空間で息に乗った声のモトが増幅される。

口の器官を使い口内の形を変形させ声に変化を与える(一つ一つの言葉の違いが出来る)

口から声として出てくる。

でしたね!


今日のお題をざっくりと分かりやすく言うと

声帯で出来た声のモトが息に乗って声帯より上の空間を通り
声のモトをこの空間で響かせ増幅する
という事でしょうか...。

まるでアコースティックギターのボディーのような役割でしょうか...。
ギター


*この記事からご覧になっている方は声のモトって何?!?!って感じかと思います。前回の記事に声のモトについて書いてありますので、まずこちらをチェックすると分かりやすいかと思いますニコニコ前回の記事

この過程によりだいぶ普段の皆さんのいつもの声に近づいてきましたよビックリマーク
もう少しで声の完成です(^ ^)/


発声の世界ではこの
’響かせる’
というものも沢山の見解があるようです。


初めてレッスンに来て下さった生徒さんの中から
今までにボイストレーニングを受けた事がある方にどんな内容を勉強されていたかを聴くと

腹式呼吸、ブリーズコントロールとほぼ同じ位の割合で
響き、共鳴について学んだ方が非常に多いです。


鼻の方に響きを集める。
眉間に響きを集める。
頭のてっぺんに響きを集める。
硬口蓋の方に響きを集める。
お腹に声を響かせる。
口の中で音が渦を巻くように響かせる。


集める 集める...響かせる...
いやぁそれはもう、沢山この言葉を聞きます。
このような一点に響きを集めたり、イメージを用いる事で
あなたの声に今本当に合う練習方法なのでしたら良いのですが
それにしても長期間同じ意識を行うのはあまりオススメできません...。


実は良い発声を行っている時に科学的に起こっている事、それは
’声’は口の中からしか出てきません。
ですので核となる声の響きも口の中からしか出てこないのです。

この行程により響きは身体中に広がって行き
頭や鼻や胸などあらゆる所にも響きを’’体感’’できるのです。


そう。本当に起こっている事と体感は必ずしも一致するものではないのです。

私は理想的な’’体感’’では360度立体的に響きがあるべきだと考えています。
音の高さによって、人によって、声の状態によって、どこか突出して響きを体感しやすい事もありますが本当に良い発声をしている時は決してそこだけ響かせているわけでは無いのです。

また抽象的であったり、極端に一点に意識を置き続ける事は
今自分の声で練習が必要な事柄と、これらの意識をする事の効果が合致している
その時は良いですが、やり過ぎると沢山のトラブルが出てきやすいです...。

分かりやすく例えると...

声というパズルの全体像を見なくてはならないのに
パズルの1ピースをずーーーーーっと見続けているような状態です。
残りのピースは忘れられたままなのです...。

木をみて森をみず。

という所でしょうか。
そう。パズルの1ピースを見ている、木を見ている状態は
現状の声に足りない事を意識的に身に付けようとしているので現状よりはマシになるのですが、まだ完全ではない状態なのです。
また1ピースや木を必要以上に見続けると、その意識によってコントロールされた声の成分が必要以上に突出され副作用として現れてしまいます。

そう。バランスなのです。


実際に私のレッスンに初めていらっしゃった方にあった例なのですが
この方は前の先生のご指導により特定の場所に響きを集める練習を1年行ったそうです。
最初の数ヶ月は凄く高い声がよく出るようになり歌えなかった曲が歌えるようになったようです。
しかしそれを行い続け半年経った頃、だんだんと高い声が出なくなっていったそうです。
そして実際に声を聞かせていただくと声帯にものすごい力みがあり、喉頭がとても高い位置にあり、キンキンした喉を締めたような苦しそうな声をしていました。


ただ
パズルの全体像を見たり、森をみたり。

このような事は得意で楽々出来る人もいればちょっと難しい内容だと感じる人もいます。
逆もしかり。ですよね(^ ^)

どちらのタイプの方もできれば信頼するトレーナーと共に
よく声の状態を確認し合いながら、練習メニューや意識する事の意味をしっかり理解しながら練習を積んで下さいね!

さて、次回は口の器官を使い口内の形を変形させ声に変化を与える(一つ一つの言葉の違いが出来る)ですね!

年内には必ずこのシリーズを終了できるよう更新頑張りたいと思います(笑)


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はい!
数回にわけてお届けしている
ロジカルに発声を考えるの巻。

やっぱり書きたい事を書いてみたら
どうしても長くなってしまいました。
読みにくい所もあると思います。
すみませんm(_ _)m

前回は呼吸についてでしたね!
ざーーっくりとまとめると

息は声のモトを運んでくれる物なので大切ではありますが
リラックスした腹式呼吸ができているのであれば
何か呼吸に特化した訓練や意識をする必要はほぼ無い。

という事でした。


さて今回は

空気が肺から押し出され声帯のヒダを内転、振動をおこさせます。(声のモトが出来る)

を書いていこうと思います。
声を作り出す場所としての機能を持つ声帯。
これは一般的に喉と言われている喉頭の中にあります。

ただ目にする事ってほとんどの方があまりないと思いますので
たとえを使ったり実際に目で見ながら進めましょう!

肺に取り込まれた息は吹き上げられ声帯へとたどり着きます。
ここまでの過程ではいわゆる声という物ではなく単純に息のみの状態。

ところがこの声帯にたどり着いた息により
声帯にある二つのヒダを内転させ振動を起こします。
これにより声のモトみたいな物ができあがります。

声のモトって何!?
モト!?!?という感じですよね 笑

例えてみると...。
サックスやクラリネットで考えると分かりやすいです。
では今回はクラリネットで考えてみましょうか。



クラリネットの音。
この音を作り出すためにも音のモトのような物が必要で
それを作り出しているのはリードです。

↓木で出来ている薄い物がリードです↓



このリードの先と吹き口の間を演奏者の息が通り振動を起こすと音のモトができます。

↓マウスピースのみの音をのせていらっしゃったので拝借。
これだけで音を出すと3分16秒位からのこんな感じの音です↓


ん?知っているクラリネットの音と少し違いますね!
これがクラリネットで言う所の音のモトでしょうか。
その後クラリネット内の空洞部分を共鳴しみなさんが知っている豊かな音が完成するのです。

ボーカルもこの仕組みに関しては似ていて
肺から上がってきた息が声帯にある2つのヒダを内転させ振動させる事によって声のモトができます。

↓この動画の声帯は小さな節があるあまり健康な声帯では無いようなのですが、基本的な動きを見るにはとてもわかりやすかったので拝借させていただきました。声帯を実際に映した物です↓


スタートから10秒位まで ←声を出している状態
(2つのヒダは肺から吹き上げられた息によって内転し、振動を起こし声のモトができるのでこの動画内で声が聞こえますね)

11秒位から ←息だけをしている状態
(2つのヒダは内転せずただ息のみが吹き上げられるだけなので声にはなりません)

37秒位から ←歌ってる状態
(2つのヒダは肺から吹き上げられた息によって内転し振動を起こし、さらに声帯にストレッチをかけたり緩めたりする事によって音の高低差を作り出します)


初めて見られる方にとっては
ガーンきゃあ!何じゃこりゃーーーガーン
ですね 笑
でもね、この器官があるから
私達は声という音を作り出せるのです。
そして歌が歌えるのですニコニコ

37秒位から実際に歌われていて音程をつける為に声帯にストレッチをかけたり緩めたりしています。
音が高くなっていくと声帯の2つのひだを内転、振動させながら徐々にストレッチをかけます。
音が低くなっていくと声帯の2つのひだを内転、振動させながら徐々にストレッチを緩めていきます。

↓こちらの動画の6分17秒~6分30秒、6分45秒~7分05秒だとストレッチをかけたり緩めたりがもっと分かりやすく見やすいかと思います↓


こんな風にして声帯は声のモトを作り出しているのです。
ただ動画の声帯は大きく映してしてありますが、実際の声帯はご自身のお母さん指の爪程の大きさ(1~2cm程)しか無い小さい器官なのです。
またミドルC(88鍵のピアノの一番低いドから数えて4つ目のド)の上のA(ラ)を出すには1秒に440回も振動させないといけないのです...。
そして強度はあまり無く、ティッシュー位のもろさなのです。

ちっこい!!速い動き走る人
とても精密な動きをするとても働き者な器官です。

またこの一連の過程が上手くいかないと
低い声を張り上げ叫ぶように喉をしめて歌ってしまったり
高い声が裏声やファルセット
ひっくり返ったような弱々しい声になったり
息が続かなかったり、音程が取れなかったり

発声の大部分の問題が起こりやすくなります。

声帯自体がデリケートな物。
でもボーカリストは自由に歌える為に
声帯の適切な調節具合を覚えるトレーニングが必要。
トレーニングも適度に適切に積んでいきたい所です。

ただ、この適度適切にというものが
なかなか文字で伝えるのが難しいですね...。

↓一つ言えるのはこれらは違います↓
「強い声でここは表現したいから力入れまくるぞ!」
な~んて考えても上手くいかないです。
↑私自身が昔そうでしたので気持ちがよくわかりますが 笑↑

「軽い声になって声帯が閉じられないから閉鎖を助けるエクササイズしまくるぞ~!」
な~んて思ってやってみてもご自身に合っていれば最初は良いでしょうが、やり過ぎると新たな問題が大きく出てしまいその癖を取るのに沢山の時間を費やす事になってしまう事でしょう。

このようなに小さな精密な動きをしている時の喉の感覚は
とても小さな感覚としてしか感じれないのです。
人によっては何にも感じないと言う人もいます。

感覚は人それぞれだと思いますが
私にとっては適切な状態が出来ている時、喉に何も感じないです。
喉を締め付けるような何か感覚を感じている時は発声の状態が悪くなっていますね。
自分にとってこの何も無いと言う感覚が正しい状態だという事を覚えているので
例えばモニタリングが難しいような環境でのライブなどでも
この状態を思い出す事で声をコントロールし続ける事ができるようになりました。

適切な声帯の使い方を学ぶ為に自分はどんな感覚だと適切な状態なのか。
その感覚を手に入れた状態を何度も歌い再現する練習を普段から習慣化し
覚えていくしか無いのです。

レッスンでは人によってコツをつかみやすい方法は様々なので
この小さな感覚を時には音階を使いながら
時には身体で体感しやすいような動きを使いながら
適量適切な声帯の調節を覚えてもらっています。

さてさて、声のモトができあがりましたので発声の仕組みも残り半分!
次回は声のモトの増幅について書きます。


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はい。めずらしくロジカルな話題が続きます。

今回は息・呼吸についてでしたね(^-^)/
伝えたい事を書いたらどうしてもちょっと長くなってしまいましたあせる
読み辛い所もあるかと思います。ごめんなさい。

この事柄には色んな考え方が存在しており
発声教育の現場ではある意味最も混乱を招いている事柄でしょう。
何故だか現代の発声教育は呼吸に過度に重きを置いた発声法が多数派ですね。
何故でしょう。とても興味深い事です。

その前に前回のおさらいです。声が出る仕組みは大きく分けて...

私たちは普段何かしらの感情が芽生え声に出し伝えたい!という気持ちができると無意識下で反射的に息を吸い空気が肺に運ばれます。

空気が肺から押し出され声帯のヒダを内転、振動をおこさせます。(声のモトが出来る)

声帯より上の空間で息に乗った声のモトが増幅される。

口の器官を使い口内の形を変形させ声に変化を与える(一つ一つの言葉の違いが出来る)

口から声として出てくる。


でしたね! この動きの中からまずは...


「私たちは普段何かしらの感情が芽生え声に出し伝えたい!という気持ちができると無意識下で反射的に息を吸い空気が肺に運ばれます」

↑これをについて書こうと思います。↑


前回書かせて頂いたとおり、声を出す時に始めに行うのが息を吸う事です。
ただ息を吸う時に


「さぁ~これから息を吸うぞ~!吸うぞ~!息を肺に送るぞ~!」


と、意識する事は必要ありません。
意識をしすぎると余計な緊張を与えてしまいかえって良い発声をさまたげてしまいます。

そして

「息を吸い空気が肺に運ばれます。」

の文字に目が行きがち、価値を感じがちでしょうが本当は


「私たちは普段何かしらの感情が芽生え声に出し伝えたい! という気持ちができると無意識下で反射的に......」


このくだりの方が非常に大切!!
ロジカルに考えながら歌を上達させたい!!
そんな方はこっちに目を向けて下さい!!

普段発声するシチュエーションって普段の会話だと思いますが、私達は普段の会話をしている時、呼吸について考えてます??

考えて無いですよね 笑。 

文字通り、無意識下で反射的に行っているのです。


「歌はしゃべっている時より長い音符を歌うんじゃないの!やっぱり呼吸の支えが必要でしょう!」


そう聞こえてきそうですが
私のおしゃべりが大好きなお母ちゃんは12秒位まで一息でしゃべり倒します 笑 
苦しそうにではなく、しゃべり倒した後はむしろスッキリした顔してますね 笑

みなさんも気の許せる仲間と会話を楽しんでいる時、きっと自然とうちのお母ちゃん程では無いでしょうが、まぁ問題なくおしゃべりし続けられる状態かと思います!
歌唱の中でそんなに長く一息で声を出す事は合唱曲とかをやらない限りほとんど無いです。

ですので息をお腹の前面、側面、背中が膨らむまでとにかく吸うと言うような、また横隔膜のトレーニング、胸を張るような姿勢をする等、呼吸の為の特別なトレーニングを行うと言う事は私はレッスン内で行いません。むしろ吸い過ぎは筋肉に緊張をあたえ良くないです。
ただ、呼吸時に肩が動いてしまうような胸式呼吸をたまーーにしていらっしゃる方がいる時だけ「肩動かさないでねー」程度にアドバイスさせてもらっています。

そう、苦しそうに肩を動かすことなく自然にしている呼吸こそが良く聞く腹式呼吸です!
眠っている時やリラックスしている時などにしている呼吸です。

息が肺に入ると肺は膨らみ、それにより横隔膜が自然に下がりお腹の形も変わりお腹が膨らんだようになります。この状態が発声には適しています。しかしボイストレーニングの世界では発声法によってはちょっと解釈が違う物もあり、凄く頑張ってお腹を膨らます事もありますね!
でもね、本当に自然で良いですグッド!


「じゃあ何で歌になると息が続かないの!それにしゃべるより高い音も歌うじゃない!」


こんな声も聞こえてきそうです。
実は呼吸だけではただ息が肺に取り込まれ、肺から出て行くだけで普段会話や歌で使うような声は出来ません。 肺ってまるでオルガンやアコーディオンの蛇腹みたいな息を貯め送り出すポンプのような役目でしかないのです! ですので息や肺自体が音を作り出しているわけではありません。
声、音程を作り出している器官は声帯です。
そして息が続かない方の殆どのケースが呼吸のトレーニングを行うのではなく、声帯の正しい使い方を学ばれると息が続きやすくなっていきます。

ただ!息は声帯を振動させ声のモトを作るきっかけとなり、またそれを乗せ口の方へ運ぶ役割があるので全く必要が無いわけではありません。
ただ無意識に呼吸はできるので特別な意識をする物でも無い。って所でしょうか。

と言うことで、次回は声帯について書いていこうと思います。


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