「おーざーっすっ!」(おはようございます)と扉を開ける。
おおぉ~なんか お水 っぽい香りがする。夜に朝の挨拶とは。
一生ご縁が無いものと思っていた 夜の世界 への
初めの1歩ってこんなものなのか?


ママ「よく来たねぇ。今日はまず掃除だから。」
あたし「はい。わかりました。」
黙々と掃除機をかけ、カウンターを拭き…

ママ「そうそう。名前どうする?決めてきた?本名でいく?」
あたし「本名はちょっと…マズイっすね。」

あたしの名前は、その昔大ブレイクした‘旅館の繁盛記'の主人公や、
お昼に みのもんた の隣にいるおばちゃんと同じ名前なのだ。
呼びやすいっちゃ呼びやすいけどさ。
何ていうの? 源氏名 って響きに漠然と憧れがあるわけよ。
夜の花・夜の蝶みたいなさ。(何とも短絡的な思考回路)

あたし「…『あかり』でいきます。」
ママ「『あかり』ちゃん?いんじゃない?」

てなわけで、あたしの源氏名はめでたく?『あかり』に決まった訳だが、
‘考えてきてね!’って言われても、こちとらど素人。
考えられませんって。で、結局


     
娘の名前



拝借させて頂きました…はい。
娘への罪滅ぼしって事で勘弁してやって下さい。
とは言ってみるものの、娘の名前みなまで源氏名にしちまうって、
どんな親よ?
これも豪快に 『笑い飛ばして』 いいっすか?

さてさて『あかり』の初戦の相手はどんな輩が現れるのか…