経営理念
テーマ:ブログこんにちは。
またまた前回から期間があいてしまいました・・・。
それではさっそく前回からの続きを~
難しい生産現場を経験しながら、代理店のアートグリーンとしては、出来た製品をいかに高く沢山販売していくかが力の見せ所です。
当時〇物産の代理店には、大手百貨店や総合商社、大手原油元売企業の子会社等の、販売力のありそうな企業がズラリと名を連ねていました。某代理店の戦略をみますと、大変なもので全国の理容室に見本の花とカタログを設置してもらい、販売してもらった理容室には手数料を落とそうという計画で、人脈を駆使して全国理容協会の会長さんから紹介をしてもらい、各店に見本の本物の花と、数百万かけて作った立派なカタログを設置していきました。その合計総予算は数千万円。しかし、開始後半年間で来た注文は30数鉢。
別の某代理店の計画は、有名窯元の焼き物の鉢に胡蝶蘭を植えて、「〇〇先生作・〇〇焼きの胡蝶蘭」と銘打ち、大手航空会社の機内誌に宣伝を打つというものでした。こちらも総予算数千万円。来た注文はやはり数十鉢。
物には適切なニーズとタイミングというものがあり、それが合わないとお金を幾ら掛けても流通しないということが分かりました。
やはり胡蝶蘭はお祝い事があった時に、記憶の中にある生花店や百貨店(現在はネットショピング等もあり)でお届け依頼をするのが基本であって、散髪の帰りに買うものでも、ブランドにもなっていない高い胡蝶蘭を飛行機に乗ったときに衝動買いする性質のものでも無いということです。
アートグリーンは第1回目のブログでも紹介しました通り、2人でスタートしましたが、見事にお金も人脈も何も無いスタートでしたので、他の代理店が行う奇策を、指を銜えながら羨望の眼差しで見ているしかありませんでした。
新しい計画が他の代理店から出てくるたびに、「多分あの販売方法が全国制覇してしまうだろう。」などと、1円の予算も無い自分たちが悔しくて悔しくてたまりませんでした。
自分たちにもそれなりにいくつかの企画はありましたが、予算が無いのでカタログ一つ作ることが出来ません。他社のカタログを利用させてもらい、自社のハンコを押して販売する始末でした。
しかし先ほども説明した通り、他社の予算を掛けた企画はほとんどが泣かず飛ばず。アートグリーンは他社の作ったカタログで一軒一軒開拓していくしかありませんでしたが、これが結果的には良かったのです。
銀行もお金を貸してくれませんでしたし、やる事なす事コストは一銭もかかっていませんし、周りも自分たちにはお金が無いことを分かっていますから、予算のかかることには仲間に入れてくれません。コストといえば営業に出る為の交通費だけですから、注文が来なくても大した痛手にならないのです。
次第に大量の予算を掛けた販売方法は姿を消し、大手代理店の担当者は、やはり前回のブログでご紹介したのと同じく、責任の所在もはっきりしないまま移動になり、地道な販売方法で築いた関係会社からの注文による売上のみが残るだけでした。
そして、継続して胡蝶蘭の販売を増加させられたのは、アートグリーンのみになっていきました。
当時、アートグリーンは一件でも注文をくださるお客様は、まさに『神様』でしたので、とにかく無理難題でもナッシングノーを貫き、「そこまだやってくれるんだ!助かったよ。」と言っていただける有難い言葉の繰り返しで、1件のお客様が2件になり、5件10件・・・となっていたのだと思います。
健気な努力の積み重ねしかお客様の心に響かないのだということが、今になると良く分かります。
そんな頃、以前にご紹介しました『船井幸雄先生のセミナー』で、現在は船井総合研究所の社長ですが、当時は平取だった小山政彦取締役の講演に出会うことになります。
船井先生の『3条件3目的』で会社の運営をしようと決めていた私に、会社をもう一歩先に進ませる方法を教えてくださったのが小山社長でした。
それは、「社員の心の扉を完全に開かせることと、オーナーの企業理念を全社員に徹底させることだ。」というものです。
つまり、普段の社長の言動行動が、社員の判断行動に直結する。ということです。
お客様第一主義をとるのか、多少お客様をへこましても利益を優先するのかは、日々の社長の言動行動で社員は判断して行動している。だから企業の大小は関係なく、企業理念をしっかり持って徹底する。ぶれそうになったら企業理念の通りにすればよい。
【アートグリーンの経営理念】
「弊社は、常に過去に無いサービスや商品を提供し続けようとする姿勢を持ちます。お客様の事前期待に応え、それを上回る満足とホスピタリティーを継続することによって、お客様との絶対的な信頼関係を築きます。弊社を取り巻く全ての困ったを解決する集団になります。そして適正な利益を上げ、その結果社会に貢献することを目指します。」
上記の通り、役員も責任者も社員も皆、育ってきた環境も違いますし、原体験も違うのでそれぞれ考え方が違います。
ですから一つの集団を強くしようと思えば、全員が方向を一つにする理念が必要だということです。
次回は『小山社長の教え』と、『生花園芸業界の参入事例』を中心に書きたいと思います。
田中 豊






