食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は『ミレニアム』から離れた。そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。 (楽天ブックスより引用)



世界的ベストセラーミステリであり、スウェーデンでの映画が大ヒットの後、ハリウッドでもリメイクされたほどの面白さ。

なんですけど、たぶん去年の初め頃から自分の書棚にツン読してありました。何度か手に取っては3ページくらい読んで投げ出し、、の繰り返し(^_^; どうにも取っつきにくい導入部でした。で、つい最近、手近に読む本が無くなってしまったため、仕方なしに読み始め、魔の十数ページをなんとかクリアし、女性調査員のリスベット・サランデルが登場した途端!がぜん、面白くなって来たんです合格


夢中になって読みふけり、あっという間にミレニアム1ドラゴン・タトゥーの女・上、読了。あっ、下はまだ買って無かったんだー。ひー、読みたいっ。


そうだ、アレがあるじゃないかひらめき電球

早速、先日購入したタブレット端末のNexus7を取りだして、電子書籍版のミレニアムを検索! おお、電子版は上・下が一冊になって紙の本よりぐっと安いじゃないのー。いそいそclick! ああ、なんて便利。もう読めるニコニコ   ・・・ホント、これヤバイですよね。買いすぎ注意!!


ということで、ドラゴン・タトゥーの女上・下読了しました。過去からよみがえる謎の殺人事件、調査が進むにつれ浮かび上がる猟奇的な連続殺人事件。犯人は誰か、というのはわりと早いうちに推測できるし、猟奇的部分はそれほどくどく描かれていないので、ショッキングさも低い。このお話の面白さはPCを駆使した謎解きももちろんですが、一番は魅力的なキャラクターの登場人物たちにあると思います!


サブタイトルにある、ドラゴン・タトゥーを入れたリスベットは顔はピアスだらけ、エキセントリックな化粧とヘビメタみたいな服装の24歳、凄腕のハッカーで優秀な調査員。映像記憶能力もあり天才のようだけど、人格的には問題があり、後見人を付けられています。


ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストは依頼された事件の調査をするうちに、リスベットとも出会い、彼女を調査助手にしてともに事件の解決に向かいます。著者が一部投影されているとも思えるミカエルですが、いやーこの男、モテモテなんですよねー。 本人は決してあからさまに女性を口説いたりしてないのに、何故か信頼感を持たれ、女性の方から誘ってしまい、で、断らない(^_^; 奥さんとは離婚しているけど、仕事のパートナーの女性エリカさんとも長年愛人関係を持っています。エリカさんは結婚してるのだけど、夫公認の間柄なんだそう。ふーん、こんなのアリですかね? 男が妄想する理想の姿? 

本筋のミステリも楽しめましたが、ミカエルのキャラはとっても気になりますねー(笑)


たまたまスターチャンネルでハリウッド・リメイク版のドラゴン・タトゥーの女やってましたので、録画しておきました。映画の感想ものちほどお届けいたします~。


さて、ミレニアムの続き(全3部作)をclick! しようかどうか迷い中。でもするに決まってるけど(笑)

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「ウィルバーフォース氏のヴインテージ・ワイン」、、、、なんて魅力的なタイトル。新聞の一面下にある本の広告の中で見つけて即、クリック! いやあ、ネット書店じゃなくて図書館の予約を(^_^; 買わなくてすみません・・白水社様。でも御社のご本はいつも魅力的なので、注目してはおりますのよ。


さて、このタイトルを見たら、特にワイン好きの方は食指を動かされるのではなかろうか。自分も、ウィルバーフォースというワインおたくが、名醸ワインの蘊蓄を面白おかしく語るお話かと思ったのだ。で、本が届いてすぐさま読み始めると、果たしてウイルバーフォース氏がロンドンの高級フランス料理店でシャトー・ペトリュスの82年ものを注文する場面から物語が始まった。これはこれは!という先への期待が膨らんだのではあるが、、、。


そういうお話じゃなかったのね(^_^; これはワインに捕りつかれた(あえて「捕り」の字を使う)、ウイルバーフォースの転落の物語。ワインを開けると、一人で1日に何本もいつのまにか飲んでしまうアル中。物語の冒頭でウイルバーフォースは既に末期のアル中患者で、妄想もあり、くだんのレストランでもペトリュスを無理やり2本も開けて、昏睡状態におちいり、出入り禁止のお手紙を頂戴する始末。死も目前である。


というところから、現在の2006年、そして2004年、2003年、2002年と物語は遡って語られ、転落のきっかけとなった人々との出会いや付き合いが明らかになる構成。

本当の両親を知らず、養子としてあまり愛情を知らずに育ち、数学の才能があったことからコンピュータソフトのプログラミングの分野で成功し財をなしたが、人生の楽しみ方を知らないウィルバーフォースがある日、ふと立ち寄ったワインの店で新しい人生が開けたのだ。

この本のラストは、自分が選択可能な新しい人生を知って、喜びと希望に満ちてまさに人生最良の輝ける日で終わる。人生終末の哀れなウィルバーフォースを知っている読者には、ため息の出るような美しい日だ。


期待した楽しいワイン蘊蓄本ではなかったけど、充分に面白い小説。ワインを楽しむ場面ももちろん多いし、ボルドーファンのウィルバーフォースの口からは、たくさんのシャトーの名前とあふれる愛情を持って語られる多くの言葉もある。また、誘われて初めて行った雷鳥撃ちの場面は、風景描写と猟の様子がとても興味深かった。あの個性的な味わいのジビエの一つ、雷鳥がこんな風に狩られるのか、、、食べたい!(笑)



賄いで一杯:羆の晩酌(富良野ワイン)
食べて飲んで観て読んだコト-羆の晩酌
北海道産のワインも色々試しているが、この羆の晩酌はけっこう好き。山ブドウとの交配種ぶどうとツヴァイゲルトレーベ種を用いたもの。酸味もほど良くて、タンニンと重みもバランスよく、料理にも合わせやすい。ラベルも可愛いし(^-^)

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年末前のこと、お正月休みに読書三昧をしようと思って買い込んだ本の中の一冊。映画の「ジュリー&ジュリア」を見たいなと思っていたけど、時間が取れないかも知れないと思い、書店でみかけた本書を買ったもの。結局、先に映画を見ることができて、追いかけて原作を楽しんだ。

それにしても、今回のお正月休みはあるアクシデントがあったりして、読書はほとんど出来なかったなあ、、、ウクレレの練習もできなかったし、いったい何をしていたのやら(^_^; 


原作にはジュリア・チャイルドのエピソードは少なくて、映画の方がメリル・ストリープの力演もあり、両エピソードのバランスが良くて面白さは上な感じがする。けれど、元々この本はジュリーのお話だし、ブログが元だそうだから、ジュリー本位なのも当たり前ね。


ブログと本とは文体はやっぱり同じなのだろうか。とっても自虐ネタが多い。映画でも、けっこう出てくるけど、原作はもっと満載。キッチンの排水口からヘドロが吹き出てくるとか、水道管が凍って3日間くらい洗い物はもちろんできずお風呂にも入れず、体が臭うというのにエリック(夫)にベッドで誘われて大げんかとか。

一番スゴイのは、なんだか家の中に小バエの集団が発生すると思っていたら、排水口のごみ受けを取ってみると、太ったハエの元(ぎゃー!!)がうじゃうじゃしていたというエピソード。ここまであけすけに語るとは、スゴイよ、ジュリー。ブログ上の自虐ネタは自分もキライではない。というか、自虐のないブログなんて、恥ずかしくて書けないし。でも、ここまではねー(^_^; ええ、できませんともー。やっぱり作家になる人って突き抜けてるんだな。


2作目は、肉屋での修行と自身の不倫がネタだとか。そういうものまで、書かずにはいられないというマグマが噴出するのだろうか。作家ってスゴイ。



バリのお土産:ウチのツボをついたお土産(笑) マグネットはもちろんのこと、袋入りインスタントラーメンもハイ・ポイントだ。各国のインスタント食品とポテチは自分でも必ず買ってくるアイテムである。

ドリアン・キャンデーも頂いた。「美味しくないと、みんなに言われました。」という注釈付きで(^_^; いいのよ、ドリアンなんだから。

食べて飲んで観て読んだコト-バリ土産


マグネットのアップ。ナニなんだかよく知らないけど、バリらしさあふれる一品である。
食べて飲んで観て読んだコト-バリ土産

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プロヴァンスといえば、ピーター・メイルというくらい一世を風靡したのはもうずい分前になるなあ、、、

自分はすっごく遅れてきたピーター・メイルファンとなるかどうか。

それくらい、この大冒険を楽しんだ(^-^)


大富豪の悪党相手に、素人のイギリス人青年とイスラエル兵士上がりのアメリカ人美人が組んで、裏をかいて大金をせしめようと頑張るが。

その元になるのが黒いダイヤと言われるトリュフの人工栽培に関する研究資料、というのが夢のようでもあり現実的でもある楽しいところ。トリュフが高価であるのは周知の事実であり、その生態は謎が多く養殖はなかなか難しいらしい。近年はそれができたというニュースも聞いたような気がするが生産量の増加にさほど寄与していないのか、依然としてというかますますトリュフは高値である。


ニース、マルセイユ、カシイ、サンマルタン、、、南仏の町をあっちへ行ったりこっちへ逃げたり、その合間にレストランで美味しいものを食べてワインを飲んで読書しながらたいそうお腹が空いた。風光明媚な南仏の景色の描写にも心惹かれて、ちょっとした旅行気分も味わえる。


マルセイユといえば:ブイヤベース。食べに行きたいものである。

食べて飲んで観て読んだコト-ブイヤベース
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先日観た映画ブラインドネス の原作がノーベル文学賞を受賞しているポルトガルの作家ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」(原題の直訳は「見えないことについての考察」)ということを知り、映画と原作はどのくらい違いがあるのかに興味を持ち、読んでみることにした。


映画だけを観ると、近未来破滅ものみたいなSFに近いようなジャンルに思えるのね。そうだとすれば、この目の前が真っ白になって何も見えなくなる病ってナニとか、いったいどうやって伝染するワケとか、なんで一人だけ見える人がいるのよ、なんて疑問が湧いちゃって。映画では全然説明が無いものだから、いったいこのお話はナンナノ~なんて感想もあるかもね。だけど、原作を読むとこれは「寓話」だったんだなあ。「見える」ことと「見えない」ことにどんな意味があるのか、ないのか。


訳文もサラマーゴ独特の文体を表現しているが、段落が少なく地の文と話し言葉がカギカッコなどで分かれていなく、初めは読みにくい感じだ。けれど、文章自体は平易で分かりやすく、読みはじめれば特異な設定のこともあり、かなり引き込まれてしまう。


その深遠なテーマは別として、原作で語られる「もしもこの世の全ての人の目が見えなくなったら、この社会はどうなってしまうか」ということがたまらなく現実感をともなって描写される。見えないことによる怪我や飢え、品性の低下などは当然としても、まずもって衛生状態の悪化がすさまじい。いたるところに汚物がたまり、物や死人が腐り、鼻が曲がるような臭気に満ちた世界。そこで手をつなぎ、心を通わせて生き残る人たちの心の動きもとてもリアル。汚れきった体を大雨で洗う場面では、読者もサッパリして気持ち良くなるくらい(^_^;


数々の疑問は必要ないお話だったのね。すごくリアルな寓話なのだから。

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