食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる! (文庫版裏表紙の紹介文を引用)

 

本を読んだり映画を観るのが好きなのは、ここでは無いどこかへ瞬時に飛んで行けるから。中でも異世界での冒険を描くファンタジーものは、この年(60代!)になっていても、心躍るものである。

 

はいもう、相変わらず現実逃避大好きの自分、継母(ダレ?)にこき使われながら、いつか自分は世界の高級リゾートでゆったりとカクテル飲みながら昼寝三昧をする身分に出世するんだー!とシンデレラ(は、そんなコトかんがえてないけどさ)みたいに幸せなラストシーンを夢見てマス(^-^; そんな夢はいつかなえられるのか、もうあんまり先がナイぞ、自分。ということでとりあえず異世界に逃げ込んでおったのだ。

 

「図書館」そのものが、本好きには何か怪しげな魔物が住み着いているんじゃないかという妄想もあり、例えば村上春樹の「海辺のカフカ」では主人公の少年がある街の図書館に住み着く、という紹介を見ては怪しげな洋館の図書館の誰も知らない片隅にひっそりと生息するホビットみたいな少年を想像し、いや読んでみたらそういう図書館では無かったのだけど。

 

本書はタイトルそのものが魔女だ。どんな魔法の杖を振る魔女が出るのだか。

でも、こちらの図書館もちょっと違った。舞台建てとしては、架空の国ながらヨーロッパ中世風の雰囲気もあり、不思議な仕掛けもありそうな高い塔の図書館ではあるが、魔女は魔法は使わない。その代わりに、常人離れした明晰な頭脳の持ち主の少女であり、国内の政治から外交の策にに至るまで、その稀なる情報分析能力によって、策を練り、人をも操り、無駄な戦役を回避し、豊かで平和に暮らせるように人々を導き「高い塔の魔女」と尊称されるのである。

 

著者の高田大介氏は言語学者だそうなので、文章が格調高いというか、物語や登場人物を通じて「言葉」とはどういうものなのかということを考えさせられたりするので、なかなか難しい部分もある。

しかしながら、文庫にして全4巻という長い小説でありながら、あまりの面白さに、ああ、もう読み終わってしまった、と呆然とする自分を見つける本当に楽しい読書だった。

 

でも!続編の文庫がもう出ていたのを発見!

昨日、クリックしたので明日あたりから、またこの「一の谷」国に出発だー。

しばらく日本に戻りませんので、ヨロシクニヤニヤ

 

 

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