食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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この社会、あるいは近未来社会で生きる人々のうごめく心をどす黒いまでに深くえぐって描き出してみせる桐野夏生さんの小説は、大好きです。自分の知らない世界の物事を書いた小説を読むのが面白いので、SFや時代物が自分の趣味ですが、桐野さんの物語世界も結構ツボです。

この「ハピネス」は、現代東京のウォーターフロントにある高層マンションに住むママ友たちのお話し。まあ確かに自分の知らない世界ではありますが、ママ友さん達ってどこにでもいらっしゃる普通の方々ですよね。桐野さんの以前の著作にあるような、パートの主婦たちが人殺しをする、というような異常な筋立てでもないようです。ママ友さん同士のお付き合いはなかなか大変なものもあるとは漏れ聞きますが、子育てからはるか遠くに来てしまった自分にはあまり縁の無い事柄でもあります。まあ、でも桐野さんの小説だからと思い、手に取ってみました。

本作は雑誌「VERY」に連載されていたもので、この雑誌は30代女性がターゲットだそうです。お洒落なブランドのお洋服やお化粧品、優雅でステキな主婦たちのライフスタイルを演出する雑誌らしい。読んだことが無いので聞いた話ですが(^-^; なので、そんなオシャレ志向な読者たちに向けて、子育てを含む生活の色々な諸問題をも描いているストーリーが、読者世代の心を掴み、自分たちのコトを書いてあるようだわ、という感じに支持された様子です。伝聞ですが(^-^;

トウキョウベイを見渡せる高層マンション、夫はおおむね一流企業勤務で収入もそこそこ高く、オシャレ上手な専業主婦たちは同世代の子どもを持つママ友たちとグループを作り、毎日子どもを遊ばせながら情報交換やヒマつぶしをしています。子どもをどこの幼稚園に入れるかも重要事項の一つ。そんなグループの一つにいるヒロインの岩見有紗は、みんなと違う悩みがありました。アメリカに単身赴任している夫から離婚を迫られていて、近頃は夫からの連絡すら一切無い有りさま。幸い夫の両親が良い人たちで、孫も可愛がってくれて夫婦関係も心配してくれいますが、こんな話はママ友たちには絶対打ち明けられません。

という状況の中、素敵なウォーターフロント暮らしのお洒落ママたちの中で、欝々としたイヤーな感じの雰囲気が満ちる桐野ワールドです。未来社会でも時代劇でもないけど、やっぱりワタシの知らない世界が展開しました。まあ、ここに出てくるママたちが身に着けるブランド名もほとんど知りませんでしたしね。シャネルとユニクロくらいかな、知ってるのは(笑) どちらも、持ってませんがー(^-^; 

ラストで有紗の夫が突然帰国し、あんなに離婚したがって有紗を苦しめていたのに、笑顔で元のさやに納まろうとしたのも意外で不思議でした。またグループのリーダー格のママ友が、不幸な結果を迎えたのもなんとも気の毒な、、、。人を見下すような所もあったのかも知れませんが、そんな悪い人でもないと思うのに、夫を奪われ、見栄をはっていた実家が実はしょぼい家だったのもばれて、高層マンションで輝いていた有紗の憧れの人は存在しなくなりました。

桐野さんの筆は誠に容赦ありませんねえー。
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青ソイとハマグリのポトフ仕立て、ルイユを添えて

 

本日26日、北海道新幹線新幹線開業ですクラッカー 

札幌でも街のあちこちに、新幹線カラーの緑色のお祝いポスターやステッカーなどが貼られ盛り上がっておりますが、函館や新函館北斗駅のある北斗市、木古内町など道南の各市町村でのお祝いイベントは大変な賑わいの様子です。観光客の皆様も続々と訪れており、これからの発展が楽しみです。ワタシもぜひ、新幹線で東北旅行などに出かけてみたいものですね照れ

 

 

本日は北海道の美味しい魚のソイを使ったお料理をご紹介いたします。

青ソイとハマグリのポトフ仕立て、ルイユを添えて

ソイはシマゾイ、青ソイ、黒ソイ、真ソイなど幾つか種類がありますが、当店にも日常よく入荷しておりまして、本日のお魚料理などでポワレした一皿をお出しすることが多いです。

今回は、趣向を変えて美味しいお出しをとったポトフに仕立ててみましたよ。

 

ミルポワ(香味野菜)、牛すね挽き、鯛の頭など魚のアラ、フォン・ド・ヴォライユとフュメ・ド・ポワソンも入れて2時間ほど煮込み旨みたっぷりのベースを用意します。卵白で澄ませて漉して、透明なスープにします。ここにハマグリと青ソイを入れます。ハマグリからもさらにお出しが出て、なんとも滋味深い、旨みが重層的な美味しいポトフのスープとなります。ベーコンを芯にして巻いたロールキャベツなど野菜の付け合わせも一緒に軽く煮て、出来上がりです。

これだけで召し上がって頂いても美味しいですが、アンチョビ風味のルイユもご用意しました。

ブイヤベースにお出しする薬味のニンニク風味のマヨネーズに、アンチョビの塩味と独特の風味があります。ソイや野菜にちょっと付けて頂くと、また味が変わりお楽しみ頂けることと思いますよ。ぜひ、どうぞ音譜

 

青ソイとハマグリのポトフ仕立て、ルイユを添えて

アラカルト ¥2800

ディナーB¥6000・C¥8500のお魚料理としても、ご賞味頂けます。

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三元豚フィレ肉のロースト
三元豚フィレ肉のロースト、クレソンの香り

こんにちは、カザマです。
「春分の日」の連休ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。お出かけされた方も多い事でしょうね。
ワタシはもちろん仕事三昧で、それはそれでお客さまと楽しく過ごしておりますが、旅にも憧れますねえ。北海道新幹線開業に伴い廃止される夜行列車「カシオペア」と「はまなす」の最後の運行のニュースを見て、一度乗車してみたかったなあ、、、と改めて思いました。子どもの頃、寝台車で旅行したことは、修学旅行を含めて何度かありますが、「カシオペア」の豪華な車両はきっと別の楽しさがあるでしょうねえ。
さっきから石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」のフレーズが頭から離れません(笑) 夜行列車って独特の旅情がありますよね。


それでは本日のお料理ご紹介に参ります。
三元豚フィレ肉のロースト、クレソンの香りです。春先には、クレソンのほろ苦い味わいが似合いそうです。
柔らかな三元豚フィレ肉を厚めにカットしてローストに致しました。しっとりとしたピンク色の肉汁たっぷりな肉質です。フォン・ド・ヴォーをベースにマデラ酒で風味をつけたソースにクレソンを混ぜ込みました。ソースをきれいにパンでぬぐって召し上がって下さるお客様が多いお皿に仕上がりました(^-^)
ぜひ、どうぞ

三元豚フィレ肉のロースト
三元豚フィレ肉のロースト、クレソンの香り
アラカルト ¥2000
ランチA¥2100・B¥2500・ディナーA¥4000の主菜としてもご賞味頂けます。

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鰊
春鰊とじゃが芋、リンゴのミルフィユ仕立て、レフォール風味

こんにちは、カザマです。
最近、年齢が上がってきたせいか、自分の入るお墓のことを考えることが良くあります(^-^; お墓を立てたり、あるいはマンションみたいな屋内霊堂だったり、海に散骨などなど好きなスタイルを選べるのは良いことだと思います。新聞で「樹木葬」というのを見ました。なんだか気に入ってしまいました!土の中にお骨を埋めてもらい、そこに樹木を植えて、墓標の代わりになるのですね。自然の中で暮らしてるみたいで、いい感じです。こっそりとその新聞のページを切り抜いておきました。まあ、死後、ワタシはそこにはいなくて千の風になってあちこち吹き渡ってるかもしれませんが、たまにはこの木がワタシのウチよ、と枝にとまってることもあるのでは。そう思うと楽しいです。


さて、死後の世界に思いを馳せるのはまた別の機会にしまして、現世の仕事にもどります(笑)
早春の定番、春鰊とじゃが芋、リンゴのミルフィユ仕立て、レフォール風味が始まりました。何年来のご常連のお客様は、すっかりご承知で毎年楽しみにしていて下さいます(^-^) 春鰊のマリネを用意し、リンゴは千切りに、じゃが芋はメークインを用い、スライスして固めにゆでておきます。別につぶしたじゃが芋にレフォール(西洋わさび)をおろしたものとソース・ムースリーヌを混ぜます。テリーヌ型にこれらを交互に層になるようにして、詰めていきます。一日置いて、なじませたらでき上りです。
カットすると断面がきれいにミルフイユ状になっておりますよ。マリネされた鰊の酸味とリンゴの歯触りと甘酸っぱさ、ほんのりした辛みのあるレフォールの風味と甘いじゃが芋が混然一体となってお口の中に春を呼び込んでくれますね!ぜひ。カザマの春定番をお楽しみください。

鰊
春鰊のマリネとじゃが芋、リンゴのミルフィユ仕立て、レフォール風味
アラカルト ¥1000
ランチA¥2100・B¥2500・ディナーA¥4000の前菜としても、ご賞味頂けます。

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仔牛とリ・ド・ヴォー
フランス産仔牛ロース肉とリ・ド・ヴォーのポワレ、マッシュルームのソース・ポルト

こんにちは、カザマです。

昨夜は先入観を打ち壊される体験を致しました。一般的に、人はお年を召されると食が細くなるという傾向がございます。
ですが、昨夜のご年配のご夫妻は、特に奥様は小柄でとてもほっそりした方てすが、当店の量がわりと多いフルコースのディナーをご予約頂き、ワインもいける口でいらっしゃいました。アミューズを召し上がりながら、参考までにとメニューを見せて欲しいとおっしゃいました。アラカルトのページをアレもコレも食べてみたいわね、と言いつつご覧でしたが、呼ばれて行くとお料理を一皿追加ご注文でした。ちょっとビックリして「フルコースのディナーを召し上がるのに、量が多くないですか。」と申し上げたら、ニヤリと笑って「どこのレストランでもそう言われるのよね。大丈夫、食べられる。」
おっしゃるように、すべてのお皿をソースまできれいに完食し、パンも何度もお代わりされ、チーズとデザートもペロリでした。お帰りにコートを手渡しながら、改めてこのか細いお身体のどこに沢山のお料理が入ってしまったのか、不思議な思いで見つめてしまいました。失礼ながら、かなり燃費の悪い体質と言いましょうか、食べても少しもお太りにならないのでしょうね。ワタシにとりましては、大変うらやましいお身体の持ち主でいらっしゃいます(笑)。
世間は広いです。ご夫妻がいつまでも、健啖家であられますよう心よりお祈り申し上げ、またのご来店を心待ちに致す所存でございます。


では、本日のお料理ご紹介ですが、フランス産仔牛ロース肉とリ・ド・ヴォーのポワレ、マッシュルームのソース・ポルトに致しましょう。
フランスでは仔牛肉も大変人気が高いと聞きます。柔らかでピンク色をした仔牛肉はみるからに美味しそうです。成牛のような脂が混じるような肉質ではありませんが、口にすると優しい味わいの肉汁が楽しめます。
仔牛には、胸腺肉という部位があります。ホルモンの一種で、柔らかく少しねっとりした蠱惑的な味わいがあり、フランス語では、リ・ド・ヴォーといいまして料理に良く使われております。今回は、仔牛のロース肉と胸腺肉をともに味わえる一皿に仕立てました。香ばしくかつ中がピンクでジューシーに焼いたロースと、舌触りもまったりとしたリ・ド・ヴォーを、少し甘めのポルト酒を使いマッシュルームを軽く煮込んだソースでお召し上がり頂きます。
上質の仔牛をたっぷりとお楽しみくださいね

仔牛とリ・ド・ヴォー
フランス産仔牛ロース肉とリ・ド・ヴォーのポワレ、マッシュルームのソース・ポルト
アラカルト ¥3000
ディナーB¥6000のお肉料理としても、ご賞味頂けます。

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サクラマスのスモーク

サクラマスのスモークとホワイトアスパラガス、オレンジのヴィネグレット・ソース

こんにちは、カザマです。
大変ご無沙汰しておりました。時の過ぎ去るのは早いものですね、、、(遠い目)
一生懸命、働いているつもりですがあっという間に1日は終わり、あれこれする予定の仕事が先送りになり、ぼやぼやと過ごしているうちに、そろそろ季節も春へと舵を切り始めましたね。

カザマも3月になった途端に、「春」を意識してメニューがガラリと変わります。毎年この辺りで登場するのが、名前も麗しいサクラマス、そしてフランスはロワール地方産のホワイトアスパラガスです。ホワイトアスパラガスは、北海道産のものが出回るまでは、フランス産でお楽しみ頂きます。色々なお料理に使っていきますよー(^-^)

まず、こちらの一皿をご紹介いたします。サクラマスのスモークとホワイトアスパラガス、オレンジのヴィネグレット・ソースです。
日お越しになったお客様は、このお皿を召し上がって「春をたっぷりと頂きました。」とおっしゃって下さいました。

サクラマスは、キッチンで軽くスモークをかけてあります。柔らかでまったりしたお刺身感覚のサクラマスはほんのりした薫香をまとって、風味良くお楽しみ頂けます。

ロワール産のホワイトアスパラガスもだんだん太くしっかりして参りました。
ホワイトアスパラガス

茹でて冷やしたアスパラと葉物野菜を合わせてサラダ仕立てにしております。ソースはオレンジ風味のヴィネグレット。柑橘の香りが爽やかな甘酸っぱいドレッシング・ソースです。サクラマスのスモークにも、ホワイトアスパラガスにもぴったりで旨みを引き立ててくれますよ!
早春の明るさを増した陽射しの中で、ごゆっくりとお楽しみくださいね

サクラマスのスモーク
サクラマスのスモークとホワイトアスパラガス、オレンジのヴィネグレット・ソース
アラカルト ¥1500
スペシャル・ランチ¥3500、ディナーA¥4000の前菜としても、ご賞味頂けます。

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