食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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いつも新聞の図書コーナーの書評を読んで、面白そうな本を探しています。

本書も、書評で知りました。佐藤多佳子さんは、けっこうヒット作を書いてらっしゃってたぶん映画化されたりした作品もあるのだと思いますが、初めて読む作家さんです。


音楽小説、というジャンルが確立しているのかどうか分かりませんが、ここに収められている幾つかの短編・中編には、ストーリーの中に音楽がずっとあります。登場人物たちが何かの楽器をやっている人たち。

そして、また青春小説ともいえるのでしょうか、中学生や高校生たちのお話です。とってもみずみずしく、ピアノの音、リコーダーのアンサンブル、合唱の歌声・・・、こんなにステキな青春てあるのかな~、と微笑みながら読めるような小説。


すがすがしい気持ちになれるので、読んで損はないのですが、なにしろ自分、海千山千のいつも世の中を斜めに見ている、常に体制は支持せずの、ひねくれ者の五十代オバサンです。いや、しまったな、こりゃー、自分向きじゃ無かったよー。なんて思いつつページを繰っておりましたが、、、でも結局やられましたよ。

イジメに合ってから、他人を信じられなくなった女の子が、あるシンガーの歌とその曲をギターで弾く事によって自分自身を取り戻していくお話。本当は、こんなに簡単にまとめられないストーリーですけど、ええ、このオバサンが泣いてしまいましたー(T-T) いやもう、(*^_^*)


このような小説を選んだのも、自分ウクレレ練習中ゆえでありまして、このお話の中のみんなは、元々音楽の才能がある子たちなんでしょうが、みるみる楽器の演奏が上手くなっていくのが、羨ましいというか、自分がふがいないというか(笑)、それでも楽器演奏って楽しいよなあと、つくづく思わせてくれる良書でございます。

こちらも読みました。サマータイムはジャズの名曲ですね。自分もビリー・ホリディを良く聞いたものです。この小説も可愛らしい小説でした。ストーリーは少女漫画を読んでるみたいな気がしました。リリカルでヴィヴィッドな? いや、自分でも意味分かりませんが(^_^;、なんかそんな感じ。こちらは、もしまだ映画化されてないのだとしたら、ぜひぜひ映像と音で楽しみたいお話です。映画化して欲しいなあ~。

しばらくぶりの賄い写真:オムライス
食べて飲んで観て読んだコト-オムライス 献立に悩んだ時に登場します。

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2022年のクリスマスイブ、ハワイの海底で、グレゴリオ聖歌を正確に繰り返し歌うザトウクジラが発見された・・・・。そして100年後の日本、不老不死の遺伝子を巡り、ある少年の冒険の旅が始まる。

(本書単行本帯の惹句より引用。)



グレゴリオ聖歌を歌うザトウクジラ? なんとも魅力的な導入部である。そのクジラを研究すると、不老不死を実現する遺伝子を持っていることがわかりそれを人間に注入することにより、ついに人類は不老不死を手に入れることができるようになったと説明される。もちろん、不老不死の特権に預かれるのは、限られた選ばれた人々のみである。ノーベル賞を受賞するような優秀な人々や政治家、人類社会に多大な貢献のできた人々など、、。

そして、社会は大きく動き、最上層階級から最下層階級まで住み分けが進み、ごく限られた自分の生きる小さな社会しか知らないでいる人々がほとんどの未来となった。


そんな時代に、最下層社会に生まれ育った少年タナカアキラの人生に変化が訪れた。彼の住んでいるのは「新出島」と呼ばれる小さな島で、そこは性犯罪を起こした犯罪人とその子孫のみが住む、いわば性犯罪者専用の刑務所といってもいいような場所である。


そこで少年の父親は、データベースを管理する管理官として働いていたのだが、ある日幼女に性犯罪を働いた罪で死刑にされる。死ぬ直前の父親の遺言により、彼は重大な情報の入ったチップを足首に埋め、「ヨシマツ」という人物にそれを届けるため、島を出た。


村上龍さんは好きな作家の一人で、著作は全部とはいえないがかなりのものを読んでみた。辟易するほどの暴力描写や、サディスティックな性行為、幼児や少年の売春など、読んでいて気分の悪くなる小説も多いが、それでもダイナミックにストーリーが展開する「希望の国のエクソダス」や「半島を出よ」、「ヒュウガウイルス」などなど面白くて夢中になって読んだ本も多い。


本書も、近未来において不老不死が実現し、戦争や内乱をなくすために徹底した階層分けをした理想社会を目指した結果、人類はどう変貌していったかが、最下層から様々な社会を巡る旅をするアキラの目を通して描かれ、大変興味深い物語ではある。

様々な階層の人々の暮らしや言葉使いを通して、ある意味退化した人々や特異な姿に変化してしまった人々をかいまみたが、、、長編の最後まで読み終わり小説としては面白くない、という感想を持った。

けれども、本書が大長編の序章というならば、うなづける。アキラと彼が知りあった人々の本当の冒険が、本書のラストから始まるというのならば、大きな期待を持ってつづきを待ちたい。

つづきが、我々を待つ本物の未来社会でなければいい、と思うけれども(^_^;

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食べて飲んで観て読んだコト-ツーリスト
ツーリスト

逃亡中の国際指名手配犯、アレキサンダー・ピアースの恋人、エリーズのもとに手紙が届く。「8時22分、リヨン駅発の列車に乗り、僕の体型に似た男を捜せ」。指定されたヴェネチア行きの便に乗ったエリーズは、ある男に声をかける。その彼はアメリカ人ツーリストのフランク・トゥーペロ。戸惑うフランクをよそに、エリーズはヴェネチアの高級ホテルに誘う。そんな二人の様子は、スコートランド・ヤードの刑事に見張られていた…。

ツーリスト - goo 映画 より引用


アンジェリーナ・ジョリージョニー・デップの2大スター共演という話題作、ということでイソイソと観に行きました。ダサイアメリカ人ツーリストに扮したデップは可愛かったでしたが、ゴージャスな美女を超濃いメイクで演じたアンジーは大年増だなあとは思いました。ま、貫録ですけどね。


ブログに書く前に、ネットのツーリスト評を参考にしようと思い検索しましたら、本作を駄作だと言ってる人がけっこう多いのでビックリしました。どんでん返しがつまらない失敗サスペンス映画だと。

この映画って、どう見てもお洒落ラブコメだと思ったんですが、サスペンスだと思って鑑賞して腹立ててもねー(^_^;


だってまず、パリのアパルトマンから色っぽくおしりを振りながら美人が出て来て、お洒落なカフェテラスでプチ・デジュネ。そこに郵便が届けられ、それを読んだ美人はガール・ド・リヨンへ。

ああっ、もう♪ 心はパリへひとっ飛び(笑) 自分もぜひ、リヨン駅から8:22発のTGVでベニスに行くぜ!

そして、1等車の食堂車でワインでランチだ!と、お金も無いのに決意するのでした(笑)

ベニスの街並みもお洒落で、運河沿いのクラシックな高級ホテルのテラスでディナーっつーのもくすぐられますねー。


ポール・ベタニー演ずるスコットランド・ヤードの捜査官の間抜けぶりも笑わせてくれるし、どんくさいロシア・マフィアの手下たち、、、。捜査官、マフィアを出し抜いて鮮やかに大金を手に消えうせるラストも、間違いなくこれは軽やかなコメディですね。


一つ口惜しいのは、英語が堪能ではない自分、アメリカ英語とイギリス英語の違いなんぞまーったく分からなくて、これが分かればもう一つ楽しめる部分があったのになーってコトでした。

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