食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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パンズラビリンス

パンズ・ラビリンス


妖精やクリーチャーが出て来る愛と冒険のファンタジーかと思ったら、なかなか毒のあるオトナのファンタジーで見ごたえあり。

舞台は1944年、フランコ政権下のスペインで、山奥にこもり抵抗するゲリラと正規軍の内戦という過酷な現実と、少女オフェリアが体験する不思議な世界を行き来しながら、物語は進む。


パンズラビリンス コレコレ!テレビのCMで見かけたこのクリーチャーに心惹かれて、いそいそ映画館に出掛けた自分。食卓で居眠りしてるんだけど、はっと気づくとお皿に置かれた二つの目玉を手のひらにはめ込んで、見るのねー。目玉が顔についてない、という空想はよくするけど、こんなに愉快なクリーチャーに仕立てて見せてくれて、楽しいのなんの(笑) もっとも、コイツに追っかけられるヒロインのオフェリアにとっては現実の恐怖だけどね。

パンズラビリンス で、コレがパン(牧神)。オフェリアは地底の王国の王女様ということを教えてくれて元の姿に戻るための3つの試練を課すわけよ。信頼していいのかなあ、なんて疑うほどの容姿だけど、厳しい現実と地底の国の王女と秤にかけたら、オフェリアにとってはパンに従って試練にチャレンジするのも当然。


それだけ、義父のビダル大尉が支配するこの地の現実は怖ろしい。冷酷な大尉の残虐な行為や、愛する母と自分自身の居場所もないつらい日々。ゲリラ兵士や彼らを支援する人々、平穏な暮らしを踏みにじられる村人たちの現実が苦い。



お初:今シーズン初の生牡蠣を食べる。厚岸産、長牡蠣だ。殻の大きなコト。
生牡蠣 例により、ダンナは焼き牡蠣と、グラタンもオーダー。

カリフォルニアロール こちらは、カリフォルニア・ロール。

この冬も美味しい牡蠣が、たくさん食べられますように。



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先日読んだ「啓示空間」と同じ宇宙・時代を舞台にしたSFで、またも自分の現実逃避の楽しい手段となってくれた(笑)

謎のウイルス「融合疫」に侵されてビルが樹木のように生長し複雑に絡み合って奇怪な姿になったイエローストーン星の都市カズムシティで、元兵士のタナー・ミラベルが殺された雇い主とその妻の復讐のために駆けずり回るハードボイルドSFアクションだ。

微小機械による長命を得た種族と、それゆえの退屈をまぎらわすための生命を的にしたゲームや、頭に埋め込んだインプラントによるコントロールをはじめ、種々の身体改造、実験動物から進化した豚人間などなど・・・・このけったいな世界で、ひたすらターゲットを探しオールドファッションな復讐に入れ込むタナーだが、ウイルスに感染し頭の中に展開する大昔の偉人にして大悪人のスカイ・オスマンの生涯を追ううちに次第に自身の記憶もあやふやになっていく。


なにしろ、作家というものは自分で世界を作り上げる造物主といった存在であるからして、そりゃーもう自由自在にストーリーは展開していく。当たり前ではあるんだけど、一度作家が提示した設定にそって読ませて頂いている読者としては、「あー、それはね、実はそれではなくてこうなんだよ」的に、覆されていくものだから、ちょっとズルイんじゃないのーと不平の一つも言いたくなるってもの。ナニいってんの、ちゃーんと伏線はってあるでしょ、と軽くいなされるのでもあるけど、全くSFなんだもので、進歩した科学技術のおかげでなんでもアリの世界なのね。いやはや。そう思いつつも、最後まで読みきってみれば、それなりに一応のつじつまは合わせられて破綻もなく、満足感ともう一度この世界を訪ねたいと後をひく気持ちにさせてくれる、つまりはたいそう面白い小説であるのだ。


よーし、次は、「火星の長城」だな!



つまみ食い:ボスケット・アル・タルトゥーフォ
ボスケットメアル・タルトゥーフォ ボスケット・アル・タルトゥーフォ

イタリアはトスカーナのトリュフの入ったうんまぁーい!!チーズだ!牛と羊の混乳で、まったりとコクのあるチーズ本体も美味しいが、そこにトリュフの香りが口中から鼻に抜けていき、、、うんまぁーい!! 小腹の空いた昼下がりに、ついついつまみ食い(笑) いやあ、シアワセ。

試飲:Cotes du Rhone Cairanne 1999 J.J.Beaumet
コート・デュ・ローヌ 重すぎず、軽すぎず、まろやかな熟成感のあるちょうど美味しいといった感じ。以前は、ギガルやジャブレに樽ごと販売していたそう。

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ボランティアの山岳救助員、島崎三歩を主人公にしたレスキュー・ストーリーも5巻め。またも、うるうるの涙目になりながら読了(T-T)

やっぱりなんでこうまでの危険をおかしても山に登るのか、登山をしない自分にはわからないけど、とても魅かれるものが、このマンガにはあるなー。救助隊員、クミちゃんのますますの成長も頼もしいこと。



感想:内藤vs亀田の試合。マスコミの一方的な扱いにはビックリ。そりゃもう、亀田の行為は制裁を受けても仕方のないことだけど、こないだまで人気者扱いだったのに手のひらを返し過ぎで、笑えるくらい。で、今度は内藤を連日登場させてチヤホヤ。内藤が初めてタイトルを取った時には、どんな程度の報道だったか。結局、亀田がヒールに徹してくれたおかげで、内藤の評価と知名度はグンと上がって、ホントに得したねえ。次の試合には、スポーンサーの獲得に苦労しなくてすむだろうしね。内藤には良かったコトだけど・・・。



試飲:Chateau Tour du Haut-Moulin 1999(Haut-Medoc)

甘い香りがとても印象的。ぎゅっと旨みがつまったような味わい、熟成によるまろやかな舌触りもスムーズで心地よい。

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アパルトヘイト下の国で、絶滅したはずの天然痘が復活!?

ウイルスを利用した黒人抹殺の陰謀に日本人医師が立ち向かう 

(帯より引用)


南アフリカ共和国を思わせる国の大学病院に留学した、日本人外科医の作田が見た人種差別の悲惨な実態。劣悪な環境で暮らさざるを得ない黒人と、優雅で豊かな白人の対立がある国で、黒人の子ども達だけに謎の皮膚病が流行し始めた。作田はあるきっかけから、黒人のスラム街にある診療所で診察の手伝いをしていて、この皮膚病が絶滅したはずの天然痘であることを付き止めた。


とてもドラマティックな展開で、怖ろしい天然痘の症状や惨めな黒人たちの暮らし、人権を求めて戦う黒人たちと、黒人を奴隷のようなものにおとしめて搾取しようとする白人グループの陰謀が、こと細かく描写されて現実にあったことのように迫ってくる迫力だった!

正義感あふれる作田医師は、理想的な人間像で大変カッコいいんだけど、なんかステキすぎて日本人じゃないみたいな気が・・・(^_^; いやいや、日本人でも世界で色々な困難なに立ち向かい、人々を助けている立派な方がいらっしゃるのは知ってはいるけど、そうじゃない人たちの話が日々耳に入ってくるせいか、作田医師の人間像がなんとなく現実離れして感じられるのかなあ、、、でも、とても興味深い物語で大変面白く読めた一冊。


作田医師は、続編で今度はエイズと戦う。「アフリカの瞳」、これもただ今読みかけだけど、変わらず熱血・作田医師だ。



賄い:頂き物の鹿肉のロース肉のロースト。鉄分ばりばり。
賄い鹿肉のロースト

試飲:Fixin 2005 Herve Charlopin 先日のインポーターさんの試飲会でとても気に入った1本。凝縮感のあるピノ・ノワールの香りがとても魅力的で。
Fixin


反省:ところで、ブログのアップがすごく間が空いてしまって、自分としては気になっていたところ。今月は少なくとも2,3日に一度はアップという目標を掲げていた(なんて言葉を使うと昔やっていた営業ウーマン時代を思い出してしまうわね。掲げた目標には届かないというのが現実(笑))のだけど、全く実行できてないもの。まあ、そんな行為に何か意味があるのかどうかと言う点は別にして。じゃあ、日々何をしているのかといえば、「べつにぃ~」←コリャ、お前は不機嫌女優か!いや、あの発言も不逞だったけど、質問していた女子アナが笑いでごまかしていたのも、情けなかったなー。情けないといえば、今日の内藤VS亀田の試合。亀田クン、どうしたのー。命を賭けて戦うんじゃなかったのー。内藤も勝ってもこれじゃあんまり嬉しくもないような(^_^; 

いや、そんなことでのんびりテレビ見て、ワイン飲んで、寝てしまう怠惰な自分も、情けないっちゃー情けないぞ。

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遠山の金さんに隠し子がいた!

と、文庫版の帯の惹句が。


金さんといえば、黄門さまと並び、知らぬ者のいない時代劇のヒーローである。

北町奉行、遠山左衛門景元の落とし胤だと、亡くなった母に打ち明けられた英助は太物問屋いせ辰の手代だ。母は三味線のお師匠さんだった。市井で暮らす英助は、仕事にも励み手代として頭角を現しつつある中で、父親のことを考えるとぼんやりしてしまう。名乗り出て武士になりたいわけでもないが、父に会ってかなえたい望みがあった。

古文書の中に、遠山景元には市井に隠し子があった、という一文を見つけた宇江佐さんが膨らませた短編で、いかにも宇江佐さんらしい、いいお話に仕上がっている。英助の下手な野心をもたない地に足のついた生き方もうなづけるし、英助のとっぴなようだが息子ならではの望みを、一瞬むっとしながらもかなえてやる父親の情もいいなあ。


その他にも、北斎の娘お栄や、蠣崎波響など実在の人物に題材を取ったもので編まれた短編集で、史実を基礎におきつつ作家の想像力で遊ばせてくれる、面白いものばかりだ。

特に、函館にお住まいの宇江佐さんにとっては地元の松前藩の繁栄と没落を背景にした、蠣崎波響が主人公の「夷酋列像」は、道民である自分にはとても読み応えのあるものである。「夷酋列像」は蠣崎波響のアイヌの人々の姿を描いた連作で、道民は何かの折によく目にする素晴らしい絵画である。目にはするものの、さほど詳しいことは知らなかった自分には、北海道開拓の歴史とあいまって大変興味深い小説だった。道民にはとくにおすすめ!



試飲:サイト用の写真撮影のために用意した鴨のテリーヌに合わせて。
Chambolle-Musigny

Chambolle-Musigny 2005 やや控えめながら、フルーティーな甘酸っぱい木苺の香りが心地よく、やさしくきれいな味わい。ウズラや鴨肉などにぴったりで、もうどんどん進む(笑)

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