食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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 東 直己 札幌 深夜プラス1 ススキノエッセイ

札幌在住で、ススキノを舞台にしたハードボイルド小説を書いているアヅマさんは大変有名な方だ。地元紙である北海道新聞に連載エッセイを書いたり、テレビにも良く出ている。エッセイが連載されていた時は愛読していたものだ。そのエッセイをまとめたものが本書である。


さて、そのエッセイを読んでいた頃、一つとても気になるものがあった。タイトルは「ホワイト・チーズ」。食べ物に苦手なものがほとんど無いアヅマさんだが、唯一ホワイト・チーズだけはダメだとのこと。うっかりそのチーズを口にしてしまった時のコトを、アヅマさんは描写している。


口に入れて、思わずのけぞった。

私は思わず、絶叫しそうになった。

「んー、んー」私は、口の中の空気が、とにかく鼻の方に廻らないように努力した。だが、チーズのニオイは強烈で、、、、


と、いうような苦しげな様子が続く。当然、自分としてはコレはなんのチーズだろうかと思った。「ホワイト・チーズ」という名称のチーズはとりあえず無いように思うが、白いチーズといえばやはりアレではないか。アレを嫌いな人が知らずに口に入れてしまったら、アヅマさんが書くようなハメに陥るコトは充分考えられる。けれどもアレ以外にも自分の知らない強烈なチーズが存在するのかも知れない。などと、そのチーズが気になって仕方なかったのである。アヅマさんの名前を見たり、テレビに出ているアヅマさんの顔を見たりすると必ず「ホワイト・チーズ」と脳裏に浮かんでしまうのだ。


昨年だったか、ある方主催のワイン会がウチの店で開かれ、そのメンバーであるアヅマさんも来店したコトがあった。チャンス!と思った。しかし、小心モノである自分は、どうしてもアヅマさんに話しかけられないのだ。


「エッセイもご本も愛読しております~。それで、以前読んだエッセイに気になるコトが・・」という感じにさりげなく話しかければ、と思うのに、それができない。プロの作家さんなんだから、関係ない人にそんなこと言われてもウザイと思われるのではないか。いやいや、愛読者と言われて不愉快になる作家もいないだろう。でも、お仲間と楽しく飲んでいる場で、いきなりそんなこと。

なんて逡巡しているウチに余興も終わって、会はお開きとなってしまった。


とまあ、こんな優柔不断な過去があったので、書店でこの文庫本を見つけた時に思わず手に取ってしまった次第。で、問題のエッセイの文末に追記があり、「『このホワイト・チーズとはなんだ』という質問を何度か受けた。(省略)私の天敵は、『山羊の乳から作ったチーズ』なのでありました。」

やっぱり、山羊のチーズだったという事が判明し、自分の積年のくすぷりが解消して、実に晴々とした心持になったのである。それにしても、「ホワイト・チーズとはなんだ」という質問を何度か受けた、とあるのを見て、ああ、あの時質問しなくて良かった、と胸を撫で下ろしたのだ。もし、質問していたら、きっとアヅマさんは「またその質問か!」と、憮然としたに違いない。・・・・なんて考える自分は、よくよくの小心モノである(^_^;


夕食:イカ、カキ、スズキのフライ。クラムチャウダー。

フライ

試飲:Fixin Les Crais 1996 (Vincent Denis Berthaut) ハーフボトルで96年もの。まろやかで甘い果実味豊かな美味しいワイン。
フィサン レ・クレ ヴァンサン・ドニ・ベルトー[2003]赤 こちらはご参考までに。2003年も美味しそうだなあ。

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 伊坂 幸太郎 重力ピエロ

最近の読書傾向は、SFやファンタジーに傾いていて、間に現代を舞台にしたものを読むとちょっと苦労。この現実の中で生きる人たちの苦悩が重くて、ファンタジーの翼の乗って空の高みをふわふわ漂っていた精神が、一気にずどーんと地面に落とされてしまうんでね。


このお話しの主人公一家も重いといえば重い家族構成だ。主人公の弟は、母親が暴漢に乱暴されて妊娠してしまった子ども。その生い立ちのせいか、遺伝子のせいか、かなり変わった性格と行動の持ち主である。けれど、一家は(お母さんは病死してしまったけれど)仲の良い「最強の家族」だ。


兄と弟は、はからずもある一人の男を別々の手段であぶり出し追い詰めてゆく。「遺伝子」と「落書き」、「放火」というどう繋がるのか興味をかき立てられるエピソードを通して、ストーリーが展開される。また登場人物のキャラクターも、なかなかみんな魅力的だが、一番凄いのがお父さんである。こういう人が出て来るだけで、もう好評価。


夕食:スープカレーもどき。いや、フツーのカレーなんだけど、具材を大きくゴロゴロ切って、ゆで卵をトッピングして、ご飯は別盛り。それで見かけはスープカレーって気分(^_^;

スープカレー

反省:朝食時、新聞読みながらご飯食べて、TVの音聞きながら「みのもんた」に突っ込み(あんた何様っ?!とか)入れる、行儀悪い自分。


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円山屋入り口

二次会に突入の一部メンバーが向かった先は、、、ワインの店「円山屋」さんであった。店先にはワインの大樽がでんと置かれ、いかにも酒屋、山の手の住宅街にあり迷いながら到着した我ら。さっきも散々飲んだのだが、さらにワインを調達してもっと酔っ払いになるつもり?


円山屋セラー お店のセラーと店主の今村昇平さん。自然派ワインやレコルタン・マニピュランのシャンパーニュなど、早くから注目のワインを紹介してきた。ワイン愛好家や業界人の信頼は厚い。


円山屋お菓子も ヨーロッパのお菓子や、チーズなども店頭に並んで楽しい。


円山屋店主  ワイン愛好家やレストラン経営の人など、どんどん訪れ大忙しの店主。PホテルノのYソムリエも来店中だったが、さすがサービスマン、まるでお店の人のようにかいがいしくエスプレッソを配ったり我らをおもてなし。ありがとうございました。カウンターでは試飲のワインも頂ける。


同行のメンバーTちゃんはまるで砂糖壷に入った蟻のように、セラーに入ったまま出て来ない(笑)。じっくり選んだワインをお店配達にして貰い、ついでに三次会先で飲むシャンパーニュを1本ぶら下げると、ようやくお店を後にしたのだった。


円山屋

札幌市西区山の手2条1丁目1-5

TEL 011-633-0808


さらにTちゃんと自分、我が家に寄って三次会(笑)、シャンパーニュをちびちび。つまみは、ダンナが東急デパートのフェアで買って来てくれてたブーランジェリー・アンシャンテのパン。なんて気の利くダンナなの(笑)。

そして日も暮れたので、ダンナも誘って近所のバール、ラブラドーラ (マダムは華原朋美似!)へ。これは四次会になるのか?

海老コロッケ   パエリャ

海老フライ(?)や、海の幸パエリャ、イベリコ豚などなど頂き、ゆっくりと秋の夜長は更けてゆき、、、。

ということで、楽しく充実した一日が終わる。自分、飲んで食べてただけの休日?いやはや(^_^;

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カミエしつらえ

ほーらほら、なんて美しいしつらえでしょう。ここは、どこ?ワタシはだれ?どこかの華麗なマダムかしらん。いやいや、自分はやっぱりただの加齢なオバサン。だけど、ここは素晴らしく美しいレストランだー。ショージキ、何を着て行ったらいいのか、迷った自分。というか、迷うようなドレスが無いので、困った自分(笑)


いつものステキ(自分以外)なマダムたちの集まり、「シャンパーニュの会」例会が、宮の森ミュージアムガーデン内レストラン・カミエ で賑々しく開かれたのであった。今回の幹事のT子ちゃんのお世話で、シックでゴージャスな個室を用意して頂き、いつもの飲んで食べて喋りまくる会の始まり~。こちらはウエディングのための白亜のビルディング、タクシーがその前で止まった時から、うわースゴイねえ、豪華ねー、キレイねーとため息のメンバーたち。ある1名は、「ここでもう一度披露宴やりたーい」とのたまい、皆は「ワタシを招待してー」と叫び「じゃあ、相手を紹介して、金髪がいいなっ」おいおい、現ダンナはどーする(^_^;。

というようなヤリトリの後、皆我に返って冷静になりとりすましてイケメン・ソムリエ君に個室へと導かれたのだ。


カミエアミューズ アミューズ 野菜のスープ仕立て、フォアグラ添え

うひゃー、のっけからフォアグラ。上品かつ深いコクのあるスープ。旨い!


カミエ前菜 前菜 日高産活〆貝類のグリエ、海老のオイルと深層海水塩、網走産野菜のロースト添え

シコシコしたツブ貝や北寄貝にローストされて香ばしい蕪やズッキーニの取り合わせ。

カミエ蕪 このラディッシュくらいの小さい白蕪、美味しかったー。こんがり焼けた茎も香ばしくて美味しい。


カミエスープ 海水ウニのクリームとボタン海老のコンソメジュレ

底にはウニが沈んでいて、コンソメとウニクリームがキレイに二層になった冷たいスープ。


カミエイベリコ豚 メインはイベリコ豚ベジョータのグリル。イベリコもシーズンですねえ。


カミエクレームブリュレ カボチャのピュレのクレームブリュレ。


カミエデザート リンゴのパイ、バニラアイスクリーム添え。上に飾られたリンゴのクルスティヤンが極薄でパリパリー。


シャンパーニュも超素晴らしかったのだけど、何を頂いたのかは内緒。自慢したくないしー(笑)

この日も、オバサンの井戸端会議にしては、ワインに関する質疑応答、接客に関する問題点の提議、結婚記念日におけるダンナの態度などなどについて有意義な意見交換がなされ、盛会のうちに散会となったのであった。

しかし、二次会へとなだれ込んだ一部メンバー。続く。


宮の森ミュージアムガーデン内レストラン・カミエ

http://www.mmg-r.jp/

札幌市中央区宮の森2条11丁目2-1 宮の森ミュージアム・ガーデン2F
TEL011-612-3572

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ハピネット・ピクチャーズ
タッチ・オブ・スパイス DTSスペシャル・エディション

スパイスとトルコ、ギリシャの家庭料理がふんだんに登場する、香り立つようなステキな映画。どのシーンも魅力的で目が放せないのー(^-^) 

トルコのコンスタンチノーブル(イスタンブール)にお住まいのある一家が、ご主人がギリシャ国籍だったことから、キプロスでのトルコ・ギリシャ間の紛争の影響で国外退去させられアテネに行く。トルコ国籍のお祖父ちゃんだけが残ることになり、家族の切ない別れと少年ファニスの成長、ずっと持ち続けた初恋の少女への思い。トルコとギリシャの美しい風景とあいまって、とてもしっとりした感触だった。

タッチ・オブ・スパイスお祖父ちゃん とっても魅力的なスパイス店。

お祖父ちゃんは、イスタンブールでスパイス店を営んでいる。若い女性が恋人とその家族を招いて肉団子を作るのでクミンを買いに来た。お祖父ちゃんは、恋の成就のためならクミンではなく、シナモンを使いなさいと助言する。肉団子にシナモン??と怪訝な顔をする女性だが。逆に、決まった結婚を壊すスパイスもあるので、ご注意を!後にファニスが大好きな叔父さんが、目玉焼きしか作れない女性と結婚するのは不幸になると、肉団子にそのスパイスを混ぜて縁談をぶち壊すのだ(笑)


タッチ・オブ・スパイスお料理 お料理を教える。

結婚が決まった一族の女性に、家庭料理を仕込む一族一番の料理上手のおばさん。左にいる可愛い少年がファニス。お祖父ちゃんからスパイスを学び、宇宙を学び、「ガストロノミーにはアストロノミーが宿る」という言葉どおりに料理上手な天文学者になった。ずっとお祖父ちゃんがアテネを訪ねてくれるのを待ち続けていたのだけど。


イスタンブールにようやく戻ったファニスは初恋の人サイメと再会し、恋に落ち、そしてプラットホームで見送るファニスの優しい表情にしんみり。なぜ長い事お祖父ちゃんに会いに来なかったのかと問われて、再会してもまた別れるのが嫌だったと答えたファニスなのに、「振り返るな。ホームで振り返れば再会を約束したことになる。」とサイメに声をかける。きりっとした背中を見せてご主人と並んで歩いてゆくサイメ、振り返って微笑む可愛らしいサイメの小さな娘。ああ、なんてしっとりした恋の終わりかしらん~。


実は、映画の冒頭、時間が過去と現在を行ったり来たりして、なんか濃い顔の中年オトコがこの可愛い巻き毛の少年のなれの果てかいー、なんて思ってたのだけど、少年が若い青年となり中年となる過程を追って行く内に、この中年がとても魅力的に見えてきたのが不思議。ファニスの無垢な心もそのまま抱えているように思えるほど、違和感なし!もうラストのプラットホームでの微笑んで別れるシーンでは、サイコーにいいオトコだ。可愛いサイメがキリッとした中年の美人になっているのもぴったり。顔の少しのシワも魅力的。そして、後にサイメのご主人になるムスタファという少年の大人役も、もうピッタリ、絶対こんな大人になるってくらいの絶妙の配役!コドモがオトナになった時の顔に違和感を持つ配役もままあるけど、この映画はOKだ。


人生には、スパイシーな香りがつきもの。悲しい日々も喜びの日々も、あってこそ人生ねー。



夕食:山ウズラのロースト 雑誌の撮影で用意した料理のお相伴に与る。ウフフー、役得か。冬はジビエの季節、香りと歯ごたえが美味しい~。しかし、主食はもり蕎麦。ヘンな取り合わせ(^_^;

晩酌:Bourgogne Pinot Noir 2004 Frederic Magnien  予想通り、まだ若い。酸が立っている。しかし、ピノの凝縮感ある香り、フィネス、もう少し時間がたてば素晴らしく美味しいことがわかるワイン。この作り手の違うアペラシオン、ヴィンテージを購入しようか検討していて、その参考になった。

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北尾 トロ
裁判長!ここは懲役4年でどうすか―100の空論より一度のナマ傍聴

魔法や宇宙の世界で遊んでいると、現実世界の出来事なんて関わりたくないや~、なんて気分になっていたのに、いきなり人間臭い諸問題の数々を扱う裁判話を読んでしまった(^_^; 一気に、人間てのはのー・・・つーようなトホホ気分に。


裁判の傍聴マニア(どこのギョーカイにも必ずマニアは存在するということも改めて確認)の人たちの熱心さにも、感心した。傍聴初心者の北尾氏は、新聞記事にもならないような名もない人のマイナーな犯罪の裁判を傍聴して、その中にもドロドロした骨肉の争いや露出する性癖、辛抱を重ね爆発する殺意などに人生のリアルさを感じ、しびれるのである。


自分も、他人が起こした事件や犯罪を高みの見物で楽しむような野次馬根性は多少なりとも持ち合わせているし、北尾氏が描写してくれる、変な事件やドロドロ殺人、あるいは有名な事件の被告人の様子などを楽しませて貰ったが、面白いとは思っても自ら裁判の傍聴に出掛けることはないだろうと思う。まず、時間が足りないし(^_^; けれども、勉強させて貰ったことがある。裁判は見物に行かないとしても、自分自身が被告席に立つはめになったりすることは、あるかも知れない。その時には、ぜひ、一世一代の発言をしてこの被告はスゴイ、主張がはっきりして軸足がぶれていない、などと傍聴席を唸らせるような被告になろう。やっぱり、人間、どこにいても一本スジを通さなくちゃな!立派な被告になれるよう、日頃から立派な生き方を心がけよう。??(笑)


晩酌:Bourgogne Pinot Noir 2002 Christophe Violot-Guillemard 美味しかったけど、この作り手さんの名前は長いし、覚えられるだろうか(^_^; 

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ダン シモンズ, Dan Simmons, 酒井 昭伸
イリアム

うわっ、出たのかっ。

銀行のソファで何気なく週刊誌を眺めていたら、椎名誠がエッセイで、ダン・シモンズの新作について書いているのが目にとまった。「ハイペリオン」シリーズから早や何年、新作「イリアム」か!ケチな自分はふだん文庫になるまで待つことが多いのだが、コレは待てませんて。


ごく小さい活字の二段組、765ページの長編、しかもこれは前編という。本の厚み重さとも、通勤バッグにしのばせるにはちとツライくらい。でもでも、こんなにたっぷりダン・シモンズのSFを堪能できるなんてーーー!


お話しは複雑。場所も時代もかけ離れたような3つの物語が交互に語られる。

一つは、ギリシア神話の神々が見守るトロイア(イリアム)とアカイア(ギリシア)の英雄たちの戦い。ホメロスの「イリアス」の物語に沿ってアキレウスやヘクトルが争い、ゼウスやアテナが降臨する世界。

もう一つは「モラヴェック」と呼ばれるバイオメカニクス生物。ロボットのようなアンドロイドのような、宇宙空間で仕事をする形態も様々で大変知性のある者たち。その一人マーンムートはシェイクスピアの十四行詩の研究が趣味。モラヴェックたちは、火星が短期間の内にテラフォームされ異常な状態になっていることに危惧をもち探査に赴く。

あと一つは、未来の地球でわずかに生き残っている人類が、自動機械の下僕に衣食住の面倒をまかせて遊び暮らしている。20年毎に再生槽に入りメンテナンスされて、100年の寿命を約束されている。


どの物語もワクワクするような気持ちで、ページを繰るのももどかしいほど面白い。「イリアス」の英雄たちの戦いの描写も、天を突くような偉大な神々のあり様も、迫力もの。神々は実はハイテクでね、ホログラムの馬に引かせた戦車に乗って空を駆けたり、オリュンポスの山から一瞬にしてイリアムの戦場に現れたり、時間を止めてナノテクを駆使してお気に入りの英雄を強化したり、決して神話の中だけの神様ではない。


「モラヴェック」たちのキャラもとても魅力的。高性能の頑丈な機械の中に芸術を愛する知性が存在し、熱い友情や使命を全うしようとする責任感とか、上等な人間性があるのだもの。


そして、地球では、少数の人類が世界の各地に散らばって住んでいるが、ファクスノードなるものを使って世界のどこへでも一瞬で移動できる。ドラえもんの「どこでもドア」みたいなものね。自分、超能力を一つあげるよ、ともし言われたら、テレポーテーションでお願い、と絶対答える。この瞬間移動というものに終生憧れているわけなのよ。これがあるというだけでも、読んでいてうっとりする世界なんであるな~。他にもここにはヴォイニックスという謎の生物がいて人間を危険から守ったり、地上を移動する際の車を引いてくれたりするし、下僕ロボットは命令するだけで食事を用意してくれたりするし、人間はただ遊んでいればいいのである。なぜ、地球がそんな世界になったのか、ポストヒューマンという謎の存在は何なのか。過去に大きな災厄があったようなのだが、詳しくはまだ語られていない。


本の最後の方では、それぞれのお話しが重なり合い、少しずつこれら世界の謎も分かってくるが、お話しはまだまだこれから。全ての謎の解明と、人類やモラヴェックの冒険譚は後編でのお楽しみだ。一刻も早い後編の発売が待たれるというもの。


それにしてもダン・シモンズという人は、、、よくもこの様な物語を紡げるもの。なんというかもう一方的に圧倒されるばかりだ。いったいどんな頭脳を持っているものか。

もしも、この拙文を読んでダン・シモンズに興味を持たれた方があるとしたら、この本の前にぜひ「ハイペリオン」シリーズをお読みになることをお勧めする。

ダン シモンズ, Dan Simmons, 酒井 昭伸
ハイペリオン
ダン シモンズ, Dan Simmons, 酒井 昭伸
エンディミオン
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アーシュラ・K・ル=グウィン, 清水 真砂子, Ursula K. Le Guin
ゲド戦記全6冊セット

ル=グウィンのSFは幾つか読んだことがあったけれど、この高名なファンタジーは未読だった。アニメの「ゲド戦記」を話題にした事から、親切な友人が貸してくれたもの。ついでに「ナルニア国」も貸してくれたので厳しい現実を忘れて、夢ある世界にしばし浸ろうか*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆ 友人は「ハリー・ポッター」もあるよー、と。魔法の世界から帰って来られなくなりそ~(^_^;


「ゲド戦記」もさすがに大変面白く、一気読み。人生を生きるための示唆に富んだお話しで、やはり子どもの頃に読んでもっと正しく生きる術を学んでおけば良かったか。自分のイケナイ部分、暗~いカゲの部分と、どう対決するのか。ソレを克服してこそ、偉大な大(賢)人になれるのね。封印してある自分のイケナイ影、育ってないだろな、心配ー。ま、限度超えて酔っ払いさえしなきゃ、だいじょーぶ(笑)、、、かな? 


夕食:鶏ソテー、サラダ。

飲物:Pinot Noir 2003 D. Laurent

ブルゴーニュ・ピノ・ノワール【2003】(赤ラベル)ラ・トープドミニク・ローラン  赤いラベル。

夜食:ロックフォール、ポテチ鶏塩(たしかに焼き鳥味)

反省:決断を恐れグスグズしていたら、大変なコトに~。それは・・・拷問のような歯痛(T-T) ひー、こんなに痛いなんて。

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バップ
ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版

この手のモノに弱い我々夫婦。いやいや、やられました~(^_^;


世代的にも、自分の子ども時代そのままの風景だ。テレビがまだ家になかった時には、他所のお宅で見せてもらったコトもあるし、初めて家に来たテレビはスミの丸いブラウン管に4本の足、画面の前には重厚な織の(笑)カーテンがかかっていた。障子の張替えのお手伝いもしたしなあ。


スズキオートの社長さんは、大変な短気な人で、カーッとなったら暴れまわる。その様子をみながら、この短気はまるでダンナだね、と思う。ダンナは、今は亡き自分の父親そのものだと言う。なるほど、短気は遺伝したんだ(^_^;


実の父親に引き取られた淳之介くんが逃げ帰ってきた。心を鬼にした茶川さんが「帰れ!」と何度突き放しても、首を横に振ってしがみつく淳之介くん。ついにしっかりと淳之介くんを抱きしめる茶川さん。そのシーンを見る我々二人の前には、鼻水や涙をふいたティシッシュペーパーの山が同じくらい積まれていたのであった(笑)


晩酌:Chambolle Musigny 2002 Laurent Roumier うっとりするような凝縮したピノの香りと、柔らかく粘度があるかのようなしっとりした味わい。

シャンボール・ミュジニー [2001]ローラン・ルーミエ

反省:秋の一日を写真に撮ろうとしたら、部分的にフォーカスのかかった画像が?よくみたらカメラのレンズに脂がついていた(^_^;

お手入れを忘れずに。

資料館  前庭が花盛りの資料館。

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