食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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エドワード・ドルニック, 河野 純治
ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日

叫び   エドヴァルド・ムンク 「叫び」


どんなに美術に暗い人でも、この絵は知っているだろうと思われる有名な「叫び」。現に、ゲージツにはあまり縁の無いこの自分でさえ知っている。奇妙な表情をしたこの人物は、ふざけたパロディにも用いられるし、なんとなく親しみを感じるくらいだ。


1994年2月、ノルウエー国立美術館から盗み出されたこの「叫び」を囮捜査官が奪還するまでの100日を軸に、画家ムンクの人となりや、描かれた絵の背景、その他の盗まれた有名な絵画の行方や、絵画泥棒の心理、などなど「絵を盗む」コトにまつわる様々な事柄が説明されている。


単純に考えても、これら有名な絵画を盗んでもすぐに盗品とバレてしまうし、売って金に換えるというのは難しいだろう。美術愛好家の大金持ちが闇で購入し、自分だけの秘密の部屋で密かに鑑賞している、というのは、案外無いものだとこの本は語る。では、絵はどこに消えるのだろうか?たぶん犯人か、数人の手を経た誰かの押入れや屋根裏に丸められてほったらかし、なんて具合か。さらに、それでは何故そんなに金に換えるのが面倒な絵をわざわざ盗むのだろうか。答えは、盗みやすいから、らしい。盗みやすいものは、とりあえず盗んでおく、というのが泥棒のモットーらしい。または、世間で大騒ぎしているあの絵を盗んだのはオレなんだぜー、という泥棒の自慢と箔付けもあるようだ。


そこで、その絵を欲しがっている金持ちがいるというニセ情報を流して寝かしてある絵をあぶり出し、大金をちらつかせてまんまと奪還するのが、囮捜査官の腕の見せ所。そんな捜査が性に合ったチャーリー・ヒルという捜査官がムンクの「叫び」をいかに取り戻したか、というお話を楽しんで入る内に、ちょっとばかり美術界のトリビアを仕入れられるというものだ。へえーー。


盗んだ絵の中の女性に恋して、ずっとベッドマットの下に隠してあった男性の挿話が心に残る。



夕食:キャベツとアンチョビのパスタ

飲物:Bourgogne Blanc 2003 D.Laurent これもまた食事時のハウスワイン化している白。キレイなアフターフレーヴァーが美味しい。今日のパスタに、とても合った。

反省:自分には弱点が多いが、美術もその一つ。稚拙な絵しか描けなくて、図工の通信簿の点は人には言えない(^_^;

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バクテー 肉骨茶(バクテー)


今日ご来店頂いたお客様は、ホームページの「旅日記」のクアラルンプール編 を見ましたよ、と声を掛けて下さった。ゴールデンウィークにKLに旅行に行ったばかりだったので、楽しくご覧頂いたとのこと。ブキッビンタン近くにあるバクテー屋での食事のことを載せてあるのだが、その方たちも同じお店でバクテーを召し上がったそうだ。「あの黄色の看板で、オープンエアの席があって・・・」そうそう、同じお店ですねー(^-^)


少しの間、KL話で盛り上がり楽しくお話させて頂いた。自分、たった一度しかマレーシアに行ってないのに、大ファンになってしまったので、懐かしく嬉しく、屋台で食べた美味しいごはんがよみがえり、楽しくもあり、なかなか行けないので、欲求不満にもなり・・(^_^;


ツインタワー KLのランドマーク、ペトロナス・ツインタワー。と、ダンナ。


夕食:ムール貝のスープ(イタリア産のものを試食)、ハムとトマトと卵のサンドイッチ

飲物:Haut-cotes de Nuits A.-F.Gros いつでも美味しい、食事時のハウスワイン化している。

反省:ふだん心の奥に秘めた(バクテーや鶏粥、蟹、チキンライスなど食べた~いという)恋心が、ほんのちょっとしたキッカケでマグマのように吹き上がる、、、どうしてくれようか、この食欲(^_^;

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 小川 洋子 薬指の標本

引き続き、小川洋子さん。

「薬指の標本」と「六角形の小部屋」の2編の中篇が収められている。


「薬指・・」では、どんなものでも依頼されれば、標本にするというビジネスをしている[標本室]でのお話。例えば、キノコだとか文鳥の骨だとかは、保存液を満たした壜に入れて密閉して標本とするようだ。楽譜を持参してこの曲を標本にして欲しいという依頼に、どう対処するのかと思ったが・・・。昔、ピアニストだった老婦人にその曲を演奏して貰い空の壜をそこに置いて、演奏が終わったら蓋をする。・・それで、いいのか?標本て(^_^; 


「六角形・・」で、主人公(女性)が惹かれたミドリさんというオバサンに自分もまた、魅力を感じた。ミドリさんがプールでもがくように泳ぐ様子や、スイミングキャップにピンクの毛糸の小さなボンボリを付けているトコロとか。魅力的な(といっても美人ではイケナイ)オバサンが登場する小説って、それだけでそそられるモノがあるな。

[六角形の小部屋]とは、その中に入って好きなコトを好きなだけ喋るためにあるらしい。で、その名称、[カタリコベヤ]が始めに出てきた時、??カタリコ・ベヤ? カタリコって?と反問しつつ考えていたら、何故か[イベリコ豚]を思い出したのだ。あるお客さまが、「イベリコブタって、イベリ仔豚だと思っていました~」と、おっしゃったのだが、イベリコ・ブタとカタリ・コベヤは相似形な関係であると、言えまいか。


ああー、もう。小川洋子を読むと、文章がわけ分からないものになる(^_^;


夕食:スズキのポワレ、卵とパルメザンのスープ、サラダ

賄い

飲物:Viognier 2004 Laroche 華やかな香りとほどよいトロピカルな味わい。

反省:ダンナはまた「トロイ」を見ている。TVで放映される度に見ている。もう5回以上は見てるだろうな。で、必ず「ブラピはカッコイイ。アイツ(パリス王子のオーリーのこと)は、情けないヤツだな。」と言うので不愉快になるが、実際この映画でオーリーのファン止めた自分だし(笑)。

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ダ・ヴインチ・コード

去年の12月にダン・ブラウン著の原作を読んで以来、映画を観るのを楽しみにしていた本作。

トム・ハンクスやジャン・レノなどの配役も魅力的だったし。ところが、映画公開が近づくにつれて、世界中で色々な話題で盛り上がり、その話題性で動員数が記録的などと聞こえて来ると、なんとなくあまり観たくなくなってくる天邪鬼な自分(^_^; 「次はダ・ヴィンチ・コードだ!」と、張り切るダンナに引っ張られるように、出かけたのであった。


ダンナは原作を読んではいない、果たしてあの謎解きのストーリイに付いていけるのだろうかと危惧していたが、案外楽しんでいた様子。対して、自分は・・・始めの方、少し居眠りしたコトを告白する(- - )zzz


いえ、面白い事は面白かったし、なんといっても舞台となるパリのルーブル美術館、サンシュルピュス教会、ホテル・リッツ、ロンドンのテンプル寺院やニュートンの墓、などが映像で見られるのは、とても良かった。謎解きに関連して、登場人物たちが薀蓄を語り合うシーンも映像資料付きだし、昔の世界を再現した映像も頻繁に挿入されて、理解を助けてくれる。また、白子の修道士シラス役のポール・ベタニーの特異な風貌やトゲトゲの付いたバンドを占めたり、ムチで自らを叩いたりする修行の様子なども迫真の演技だ。


だけれど主演のトム・ハンクスはじめ、イアン・マッケラン、ジャン・レノなどの役者さんたちが期待したほど存在感がなくて、感情移入もしずらいのが自分としても意外なくらい。なんだか、盛り上がりもなく地味にお話は進み、謎解きの面白さは、コレは原作を読んでいたため、始めから分かっているのでやはり気持ちが盛り上がらない。悪くは無かったけど、期待が大きすぎたということだろうか?


最後の晩餐  原作を読んだ時には、へえっっと興奮して何度も見入った「最後の晩餐」



夕食:サッポロファクトリーのアトリウムに面したレストランでハンバーグ。青い空が見えて、気持ちよい。

飲物:ビール、チリのカベルネ・ソーヴィニヨン

反省:朝から予定がいっぱいで、忙しく動いてやることはやった、と思ったが、こういう日は家の掃除ができない。さあ、気候もよくなって来たし、来月は網戸の掃除だ!・・・と、宣言しておこう。

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チャリ、JR、タクシーを乗りついでやって来たのは、西税務署です。ようやく、申告書を分からないトコロを残して半完成させ、親切な係りの方に助けられ無事申告書提出完了!皆さまからお預かりした消費税も納付して、スッキリ爽やかな気持ちになりました~。(でも、ビンボーになりました(^_^;) さあ、国民の義務は果たしたから、後は政治家の皆さん、上手に使って下さいよ!


それにしても、管轄外ということで、ウチから徒歩5分の中税務署に行けないのは、不便だなー。 なんとかして欲しいもの。


この後、ダ・ヴィンチ・コード観に行きます。感想はまたのちほど~(^-^)

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 小川 洋子 まぶた

どれも不思議な雰囲気に満ち満ちた短編が8編。つまらないコトに大声で騒ぎ立てるような人たちは出て来ない、それぞれのお話の中には静かーな時間が流れている。


短い話なのだけど、簡単にあらすじを説明するのは難しい。登場人物たちは静かに多くのコトを語り、そしてそのコトが色々な意味を含んでいるように感じられるから。


どれも、タイトルからしてとても魅力的。


「飛行機で眠るのは難しい」隣の座席の老女は、ひどい海老アレルギーだった。自分も軽い海老アレルギー、気をつけよう。って、アレルギーがテーマではないけど(笑)


「中国野菜の育て方」夜中に光る不思議な野菜を栽培。種をくれたおばさんは誰かな。夜中に光るものは、なにか怖い。


「まぶた」病気のためまぶたを切られたハムスターの視線。うーん、見られたくないかも。


「お料理教室」さても台所の配水管には、たくさんのモノが詰まっていて。あんまり想像したくないネ。


「匂いの収集」それは、記憶だけにしておいて欲しい。


「バックストローク」引き締まった逆三の元水泳選手の体に枯れた左腕が。シュールで美しい物語。


「詩人の卵巣」不眠症を直すために旅に出て。ブロンドの髪の毛はどこに生えてたか。


「リンデンバウム通りの双子」ひっそりと暮らす双子の老人。過酷な思い出と、静かな静かな今。関係ないけど、老後にはエレベーターが絶対必要。


結局、小川洋子の世界の雰囲気を伝えるなんて、ムリな話(^_^;



夕食:親子丼、大根葉のおしんこ。

晩酌:Domaine de Cheval Blanc (Bordeaux Rouge) 2004

反省:美しい感性を持つ、密やかな、個性的で、意味ありげなオトナ。そんな理想は理想として、オバサンは今日もクダクダ(笑)

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北は浜頓別から南は長崎まで、全国津々浦々の当ブログの読者の皆さま!ここ札幌にも気持ちよい初夏がやって来ました。と、いうことで本日の賄いは「冷やし中華」です♪マルちゃんの冷やし生ラーメン3食入りを二人で食べます。ダイエットといいながら、相変わらずの大食いぶり(笑)具材は、錦糸卵・ハム・キュウリ・味付け蒸し鶏・キクラゲ。薬味は紅生姜とマイユのマスタ—ドだ。ところで、冷やし中華と冷やしラーメンは別物説があるけど、自分の中では同じだなぁ。
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乙一 GOTH 夜の章   乙一 GOTH 僕の章

乙一ファンの方々のブログを拝見して、白乙一と黒乙一があるということを知った。胸切なくなる白と残虐描写の黒。先日読んだ「暗いところで待ち合わせ」は、白だったので、今度は黒に挑戦ということで、この「GOTH」。


長い黒髪の美少女、森野夜とそのクラスメート「僕」は、ともに他の人たちと違った風に生きているようなところがある。人が死んだ場所や死体に関心が深い。生まれながらに少し違った人種だったのか、幼い頃に何かあったのか・・・。二人が出会う、猟奇的な殺人事件が連なった短編集である。


残虐描写は確かにあるが、描かれ方が耽美的。森の中でバラバラにされた死体の描写なども、その各部位の置かれ方は、まるで芸術作品のようだ。それぞれの殺人者たちも、その底知れぬ悪意というものは書かれず、むしろ自分でも分からない衝動に突き動かされた哀しみ、といった感情の方が強い。なので、この残虐描写は、自分にとっては怖ろしいものではなかった。(自分が怖ろしいと思うのは、村上龍のインザ・ミソスープ) 


美しい描写とともに感心するのは、いつもこの作者の仕掛けたトリックにひっかかってしまうこと。この小説は「本格ミステリー大賞」受賞作ということだが、読み始めた頃はなんでこれが「本格」なのかなあ、と思っていた。どちらかといえば、軽いタッチのミステリーで、トリックやアリバイ、古い洋館での密室殺人というイメージの「本格」にはそぐわない様な気がしたのである。しかし、フーダニット、誰がそれをしたか、というミステリーの案件において、実に鮮やかに読者を騙かしてくれる技はスゴイ。犯人だけでなくて、被害者は誰かということも騙されたりするし。


そして、「僕の章」のラスト「声」という短編にいたっては、読了した今も、アレは誰でコレは誰なんだけど、あそこのアレは誰でいいのかな、本当にこの理解で大丈夫かな、という思考の迷路に入り込んでしまい、実に楽しく、乙一の魅力的な本格ミステリーに堪能させられたのである。



夕食:お友達のシェみながわ、にて グリーンアスパラのチーズ焼きはじめオードブル盛合せ、ビーフステーキ、中札内田舎鶏のロースト

グリーンアスパラ  美唄産のグリーンアスパラ、お土産に少し頂いた。甘くて美味しい路地物。

飲物:Pomard Grands Cru 1994 Domaine Michel Gaunoux

ポマール

反省:色々と思うことあり、マジメにダイエットに取り組む決心をした途端なのに、美味しいものとワインに負けている自分。色々思うことを再度思い返し、誓いを新たにすべき。

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かもめ食堂


これといって事件が起こるわけでもないし、起伏あるストーリイが語られるわけでもないけれど、色々な人たちが、それぞれのやり方で気持ちを通じ合わせ、淡々とした時間が流れている。


フィンランドのヘルシンキという、なんとなく観光的にはメジャーじゃないような地味なイメージの街で日本人女性が開いたメインメニューは「おにぎり」というかもめ食堂。お客が一人も入らない日が続くけれど、店主のサチエさん(小林聡美)は毎日市場で材料を仕入れきちんと掃除をして食器を磨き、お客を待ち続ける。マジメにやっていれば、必ずお客が来るようになると思いながら。初めてのお客は日本かぶれの青年トンミ、彼に「ガッチャマン」の歌を全部教えて欲しいと頼まれて悩むサチエ。肩の力の抜けた笑いが、散りばめられて(^。^)


目をつぶって指差したらヘルシンキだったので、やって来ちゃったミドリさん(片桐はいり)や、親の介護から解放されてテレビでみたエアギター大会に魅かれて来たマサコさん(もたいまさこ)は、なんとなく自然にかもめ食堂のお手伝いを始める。


少しずつ、お客が入り始め、鮭の網焼きやとんかつ、唐揚げ、おにぎりなどを美味しそうに食べるヘルシンキの人々で、初めてお店が満席になった日、サチエさんのしてやったり!の満足げな表情には共感したなー(笑)。マサコさんのひょうひょうとしたトコロにもとても惹かれる。自分、以前「もたいまさこ」に似ていると言われたことがあるし、マサコさん路線で人生歩こうかな。それには、まず蓄積した脂肪を落としてスレンダーにならないとな!



昼食:本当にお腹が空く映画なので(^_^;、シアター・キノ から近くのホフ へ。新玉葱の冷たいスープ、豚肉のシュークルート、チーズ、デザートに焙じ茶のクレーム・ブリュレと生姜のアイスクリーム。友人は、地鶏の大麦包みロースト、ショコラと金柑のガナッシュ、ペルノーのアイスクリーム。このペルノー、一口頂いたけどほんのりペルノーの香りでなかなか美味しい。

ホフ、ポーク   ホフ、鶏肉

豚肉(左)と鶏肉(右)の料理


ブリュレ   ホフ、ショコラ

ほうじ茶のクレーム・ブリュレ(左)とショコラと金柑のガナッシュ(右)

飲物:Bourgogne Rouge 2003 Jacky Truchot 果実味、厚みのある美味しいブルゴーニュ。

ホフ、ワイン

反省:けど、お客が来ないのに、仕入れして、ステキなお部屋に住んで、ちゃんと毎日ご飯も食べられて、これは相当運転資金用意してヘルシンキに来たのかな、お金はどうやって用意したのかな、なんて思案する自分て(^_^; これも、ファンタジーの世界なんだから、ねえ。

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