食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

読んだ本の勝手な感想を中心に、日々の行動のあれこれを綴る。
フレンチレストラン・カザマのお料理ご紹介。


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坂東 真砂子
山妣(やまはは)

本の好みが似ているTさんのお勧め。好みが似ているだけあって、坂東眞砂子は自分も幾つか読んでいる。「曼荼羅道」という本もまた、マレー半島に惹かれて読んだものだが、独自の世界感がなんともいえず面白かった。他では、母と息子の濃密な愛情を書いたものなども気になった。そういうのは、ちょっと息苦しいほどのものに感じたが、この「山妣」のお母さんはとても好き。お母さんらしくは無いのだけどね。


何事もエキスパートである、というのは良いことだと思う。スキルは生きる自信になる。山妣は山暮らしのエキスパートだ。食べ物の確保や、雪深い冬山で生き延びる術、熊などの危険から身を守る方法、山歩きで鍛えた足腰。山には山の掟があり、山で生かされている者の考え方で生きている。我が子との距離感がいい。里で生きている子どもの世界には干渉しないが、自分のテリトリーに帰ってきた子には、避けるでもなく、関心を持つでもなく、ただその存在を認識している。だが、もしひとたび子に危険が迫ろうものなら、注意深く見守っていた者ならではの、素早さと我が身を省みない行為で守ろうとする。また子が自分の世界に返ろうとした時には、何も問わずに無言の別れをするが、遠くから見守っている。そして、たぶん一人でひっそりと死んでいくんだろう。


なんだか、理想のお母さんのような気がしたな。誤解されるといけない、決して美しい母親ではない。獣のような、出会った人を恐怖におとしめるような、白髪振り乱した醜い化け物のような存在だ。それでも、この母はステキ。


夕食:幣舞の冷やしたぬき蕎麦

晩酌:Arbois Savagnin 1999 Domaine de la Pinte シェリーのような香り。ふーん、普段なかなか飲まないワインだけど、チーズにもなかなか合うものだなあ。

反省:今日は反省するようなコトは無かった!・・・と、気づいて無いところにきっと落とし穴が(^_^;

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ドミノ


「スターウォーズ・エピソードⅠ」のアミダラ姫の影武者役、「キング・アーサー」でアーサー王と恋に落ちる族長の娘、「パイレーツ・オブ・カリビアン」などで、注目のキーラ・ナイトレー主演ど迫力アクション映画と来れば見逃すわけにはいかない!クールなアクション女優さんには目のない自分(^_^;


キーラ熱演、カッコいい~。共演のミッキー・ロークがまた渋い。「シン・シティ」でも怪演でなかなか良かったが、こちらもいいぞー。ボクシングなんかやってた頃はダサかったけど、この所またいいじゃないの。それと、エドガー・ラミレス、南米系の濃いカオだけどカレもとってもセクシー、ふふふ。コインランドリーで着てる服を脱いで洗濯機に入れるシーンがあるなんてサービス満点じゃないの!ズボンまで脱ぐ時には、オバサンもドキドキ(笑) この3人+アフガン人の運転手がチームを組んでの賞金稼ぎ-実在のバウンティ・ハンターたちのヴァイオレンスな物語だ。


映像はスピーディでスタイリッシュ、錯綜する登場人物たち、複雑に仕掛けられた事件の背景、おまけに観客まで騙しにかかるんで、話を追いかけるのはちょっと大変。それでも自分は大好きだな、こういうの(^-^)。

ジャクリーン・ビセットがシワがいっぱいの顔で出てたのはちょっとショックだ。


夕食: 浪花ひとくち餃子チャオチャオ (中央区北2条西2丁目岡本ビル)

餃子

晩酌セット だったかな?生ビールと餃々餃子、枝豆のセット。

飲物:生ビール

反省:映画館でアイスコーヒーをこぼし、餃子やで生ビールをこぼし、ワインバーで赤ワインをこぼす。ついに、ついたか「老人力」


二次会:ワインバー宙(そら)

昔からファンだったソムリエのN沼さんに会いたくて、ちょっと立ち寄ったのだが。

長沼

し、渋すぎるぞ。N沼ソムリエ(写真右)。「宙」のミッキー・ローク(笑)。

長沼素顔

素顔はこんなステキなN沼ソムリエ。左は何?火星人か?

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山本 一力
いっぽん桜

以前、開店準備をしながらラジオの「人生相談」を聴いていた。困りごとを抱えた人が、日替わりで登場する各界の先生方に相談する。様々な人生の断片を聴きながら、人の在り方について考察する事のできる大変有意義なひと時であった。説教好きな女の先生にキレていきなり電話を切ってしまった相談者もあったなあ。5分間にもドラマだ。先生はその後、どうしてらっしゃるかな。怒り癖もほどほどにね(笑)

人生相談では繰り返し聴いたフレーズがある。「他人を変える事はできないが、自分が変わる事はできる。」


山本一力の読み応えのある長編も大変面白かったが、この本は短編集。割り切れない所もある自分の人生を引き受けて、ひたむきに生活する人々のお話。現代人ならラジオ人生相談に応募して、「こんなにお義母さんがワタシにつらい仕打ちをする」とか訴えて、怖い先生に「あなた!それはワガママよ!」なんて叱られるのかも知れない(笑) でも、ヒロインたちはそんなことしない。ひたすら、真摯に働いている。そうして変わるのはお義母さんの方だ。あるいは、そんなお義母さんがいつの間にか自分の中に大切なものとして、あったり。


表題作の「いっぽん桜」の主人公は大店のやり手の番頭だったのに、後進に道を譲るため不本意ながら、引退させられた初老の男。いつまでも過去の業績に気を取られて、新しい人生を歩む事に慣れないでいるが、新しい雇い主、仕事仲間の心に触れて、自分を変えることができた。いずれも、読後感の清々しいお話である。


夕食:ビストロ プロスペレ アンサンブルにて

飲物:Alsace Riesling

反省:デジタル機器は分けわからないウチにワタシに困った事をするんです。先生、彼らをどーにかして下さい。スマートメディアから消えた画像を返して~(T-T)


Bistro Prosperer Ensenble 「共に栄える」という意味だそうである。

札幌市西区二十四軒4条7丁目5-21カーサグランテ1F

TEL 011-641-9595

この10月8日にオープンしたばかりの初々しいお店。アルザスを意識したお店にしたいそう。希望がいっぱいの居心地の良いお店です。


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ラディカ・ジャ, 森田 義信
匂いたつ官能の都

書店の文庫新刊の棚を眺めていたら、目に飛び込んできた魅力的なタイトル。手にとって裏表紙の紹介文を読んでみると、もう買わずにはいられなかった(^_^; 引用してご紹介。

「『匂い』という感覚を通して描かれる、現代世界文学の最前線、仏ゲラン賞受賞作。人並みはずれて鋭敏な『匂い』の感覚を持ったインド系の女性リーラが、異国の都パリで体験する、もうひとつの『パリ』とは?スパイスの香り、薔薇の芳香、台所の悪臭、男性の体臭・・・・・。いま、世界で最もエスニックな都会であるパリを異邦人女性の嗅覚を通して描いて、世界十七か国に翻訳された鮮烈なデビュー作。」


日頃ワインに親しむ機会の多い自分にとって「匂い」を表現する事を試みるのは、いつも難しいと感じている。甘い匂いや酸っぱい匂い、フルーツの甘酸っぱい香り、白い薔薇の花の甘い香り、草いきれの青くさい匂い、畑の土を掘り起こした時の湿った匂い、ちょっとかび臭いようなキノコの匂い、タイムやローズマリーのようなハーブの香り、胡椒やナツメグなどのスパイスの香り、蜂蜜の香り、麝香の匂い・・・。少しあげてみるだけでも、様々な香りを表現する言葉があるが、実際に鼻に捕らえた密やかな香りを伝えるには自分のボキャブラリーは貧弱に過ぎる。また、香りは鼻先をかすめたかと思うとすっといずこかに消え、今のは何だったかと考えている間に、また姿を変えてふいっと現れ捉えどころの無いようなものにも思える。


ナイロビに生まれ育ったインド人のリーラは17才のとき、父親を亡くして父の弟である叔父を頼って単身パリに渡った。料理の得意な叔母に教え込まれて、生来匂いに敏感なリーラはスパイスを巧みに使って美味しい料理を作るようになった。この料理をするシーンだけでも、ガーリックやジンジャーをすり潰し香りがたっていく様子、スパイスを混ぜ合わせ香りを確かめて塩やゴマやチリを加えて新たな香りが生まれていくさま、玉葱を炒めた時の香りについて、驚くほど大量の「匂い」の描写がある。


色々な軋轢から、叔父の家を出て幾多の出会いを繰り返しながら、大人の女に成長していくリーラだが、正式なビザが無く、フランス人でもないためきちんとした仕事に就くことができず、伝を頼って裕福な家の子守になったり、有名な食品店のオーナーの愛人になったり綱渡りののような危うい暮らしを送る。フランス人たちにとけ込め切れないような、外国人の不安定な立場から、見るパリの街のあちこち。街角やアパルトマンの匂い、食べ物や飲物の匂い、愛人の体臭まで様々な匂いがリーラを取り巻いて、読んでいてこの表現力に圧倒される思いだ。


「匂いたつ官能の都」という邦題は、とても魅かれるものではあるが、原題の「Smell」というたった一言の方がこの本の内容をより表しているかも知れない。「匂い」がものすごく存在感のある、ある意味主人公のようなお話だから。


昼食:ジャルダン・ドゥ・ボヌール で、女友達との楽し過ぎる(笑)ランチ

飲物:Champagne Gosset, Sancerre P.Jolivet, Bourgogne Rouege J.Cacheux, あとスペインの赤ワインをごちそう様でした。

反省:せっかくステキなお庭で記念撮影をしたのに、デジカメのレンズになにか付いていてソフトフォーカスのような写真になってしまった。悔やまれます、ごめんねー。みんな。


その後、バンド・カフェ(南1条西6丁目第2三谷ビル2F TEL011-232-0880)にて中国茶。

東方美人を頂く。甘ずっぱい爽やかできりっとした香り。オーナーのK坂さんもステキで相変わらず居心地のいいお店だ。

バンドカフェ 東方美人の最上級茶

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三浦 建太郎
ベルセルク 29 (29)

もう、何年の長いお付き合いだろうか。昔は熱く燃えた男だが、最近はたまーに会うことがあるだけ。でも、だからといって忘れられないあの男。って感じ?(笑)


いやいや、決して魅力が無くなった訳ではないの。あいかわらずの、というよりますますパワーアップしていくばかりのその作画。作者の想像力は底無しか、と言わんばかりの創造的な姿形の怪物群。どのコマも背景の草木、壁や調度、群集まで手抜き無く描きこまれて、黒く見えるページの数々。漫画家は絵を描くのが好きで、この職業になったのは皆さんそうなのだろうが、この人の描く大コマの絵を見ると、「ああ、この人はこの絵を描きたくて、心底楽しんで描いてるんだなあ」と、納得させられる。


もちろん、物語の壮大さ、複雑さも圧倒的だ。主人公ガッツが吊るされた母親に産み落とされて、母のむくろの足元に転がっていた赤ん坊の頃から、超人的に強いたくましいガタイの青年になった現在までの成長記であるとともに、理不尽で理解不能な人外の魔どもとその首領ともいえる存在に変わり果ててしまったかつての親友グリフィスとの戦いの物語である。


グリフィスが人間だった頃、彼が率いる傭兵団「鷹の軍」にガッツが加わり、数々の武勲を打ちたて栄光を掴んだ時から始まった転落と悲劇的な壊滅、その辺りまでの躍動的なストーリーの流れはそこから少し変わったようだ。復讐の暗いエネルギーを抱えて戦場や荒野を彷徨うガッツといつの間にか集まった仲間たちの旅の話。そして、この29巻では、また少し新展開。そろそろストーリーは本来の大きな主題に戻って来たようだ。この後の展開には、また目が離せないが、なにせ年に2回しか発行されないコミックスのうえ、作画に時間がかかるのか、一冊で進む時間はほんの少し。

ああ、じれったい。自分が死ぬまでに、この話は完結を見るのだろうか?(笑)


夕食:鴨のテリーヌ、仔羊のソテー、イギリスのチーズ

飲物:Chateau d'Huques Vendange des chefs 2004 Vin de Pays de Vaucluse

メルロー100% とてもスパイシー、胡椒や甘草、タイム。パワーあり、濃くてタンニンもビシッ、そしてあまやかさも。個性的。「シェフたちの収穫」という名前の由来には、なかなかいいお話あり。

反省:グーグルには英語のホームページをそっくり翻訳する機能がある事を、昨日初めて知った。いやー、世の中、日々便利になってるのだなあ。遅れてる自分を反省(^_^;

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横山 秀夫
半落ち

これはちょっと胸にこたえた一冊。日々物忘れに悩まされ、自分の記憶力など当てにしてはならないと肝に銘じてはいるが、ひょっとして自分はアレ?と考えるオソロシサ(^_^; 固有名詞が出てこない、持ち物を用意して玄関に置いていても持たずに出る、楽しく酒を飲んだ翌日記憶が無い、10文字以上のカタカナは覚えられない、あれ今日は何曜日。うわー。


若年性アルツハイマーの妻を殺して自首した警部・梶聡一郎が、空白の2日間に何をしていたのか自白しないままに、県警と地検の思惑の流れに呑まれる。梶は何を守っているのか。生きるとは何か、何があれば生きて行けるのか、普段は考えもしないでのほほんと生きているが、そこらへんちょっとたまに考えておかないと、いざって時にうろたえそうだな。深い哀しみを持ちながらも何かを達観したかのような、澄んだ梶の目に関わった人々はみんなちょっと変わる。哀しいけど、生きる希望も見えるいい話だ。


ところで、本作は既に映画化されていて、自分はまだ観ていないが主役は寺尾聡というのは知っている。なもので、どうしても読みながら「梶の澄んだ目」というと寺尾聡の顔が浮かぶ。どういう澄んだ目を演じたのか、ぜひ近々ビデオで観てみよう!


夕食:マグロの漬け丼、キノコのかき玉汁

晩酌:Clos du Marquis 1997 Saint-Julien

反省:酒飲んでる人に頼み事をして色よい返事を貰ったけど、明日になれば忘れてるかもな。


クロ・デュ・マルキ [1997]年

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蝉しぐれ

藤沢周平ファンを自任する自分としては、見逃せない映画である。「蝉しぐれ」は特に、初めて読んだ藤沢周平の小説。これで藤沢にはまった記念すべき一冊だ。

藤沢 周平
蝉しぐれ

主人公牧文四郎の少年時代を演じた石田卓也がとても良かった。少年、といっても17才くらいだから子どもっぽさが残る顔と、試練を受けて男の顔に変わっていく様がとても魅力的だった。

お世継ぎ争いで負けた側に組していた父・牧助佐衛門が切腹させられ、その最後の別れの対面で胸がいっぱいになって何も言えず、後で「父を尊敬していたと、言うべきだった」と悔やんで泣く文四郎に目頭が熱くなる。

そして、父の遺体を引き取って、真夏の昼日中にさらし者のように荷車に載せて引いて帰る。途中、山の中の上り坂で、暑さと荷車の重さ、哀しみの深さに立ち往生してどうにも荷車が上がらない。そこへ隣家の幼なじみのふくが坂を駆け下りて来て、手を合わせると荷車の後ろに取り付いて渾身の力で押し始めた。汗と涙でぐちゃぐちゃの顔の文四郎とまっすぐなまなざしがけなげなふくに、自分の涙もクライマックス!かばんをゴソゴソしてティッシュを探す間にも、鼻水がたれる(笑)


涙が乾かぬうちに、シーンは進みいきなり市川染五郎になった文四郎。うひゃー、こうは成長しないだろうがっ。と、思ってみてもしようが無いが、どうも最後まで違和感は消えなかったな(^_^;

ふく役の木村佳乃は、とてもきれいで良かった。可愛いけど田舎の貧乏武士の娘が、江戸のお城勤めで磨かれて、お殿様のお手もついて輝くばかりの美貌、という感じが出ていてステキ。


庄内の美しい四季の風景も叙情たっぷりだけど、小説のファンとしたらやっぱり物足りなさがあるのは仕方ないか。

ふだんアクション映画を観ることが多いので、若いお客さんが多いのが当たり前だが、本作ではやはり高齢の方がほとんどでちょっと驚く。自分が一番若かったかも(笑)


夕食:IWBろまね にて、O夫妻と大いに飲んだ!

舞茸 しこしこした歯ごたえがすごい天然舞茸のソテー、スープ仕立て

飲物:Champagne Duval-Leroy Brut, Montagne 1ercru, Gigondas, あと何かボルドー

反省:酔っ払いに成り果てて、デジカメにはオトコの写真がたくさん(笑) 大公開!

ろまね榎本

シニアソムリエにして支配人のE本くん。

まいたけ

ろまねの森進一。

ろまね若手

ろまねの氷川きよし。

ろまねシェフ

るまねの平井賢。

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エドワード ケアリー, Edward Carey, 古屋 美登里
望楼館追想

とても不思議な雰囲気の漂う、なんともいえない味わいのある小説。

この本は書店員失格 という、本屋さんにお勤めの方のブログで知ったのだけど、さすがに書店の方のブログはとても参考になるものだ。こういう本は、ちょっと自分では見つけられないかも。


蠟人形館で生きた蠟人形の仕事をする一人息子や、眠っている父母、テレビを見続けている老女、犬女などなど不思議な人物たちのおりなす時間の止まったような、望楼館の暮らし。そこにある日やって来た一人の女性がきっかけとなり、それぞれの世界が揺らぎ壊れ、そして再生していく。ファンタジーのようなお話だが、愛と生命力に満ちた現実世界に着地するのも心地よい気分。


一人息子フランシスの996点に及ぶ、秘密のコレクションが巻末に掲載されている。一番大事なコレクションで品物名が書かれていない<物>が、何であったのかが明らかになった時、読み手の心も揺らぐかも知れない。


この本は、好みが分かれる所かも。この世界観にはまる人ははまって出て来られないかも知れないが、受け付けない人には、ページを捲る気力が無くなるかも。自分としては、こういう世界感はとても好きなものではあるが、若い頃ならもっとはまり込んだような気もする。年を取って感性も変質して来たかも知れないなー。



夕食:ステーキ 大根おろしと醤油で

飲物:Bourgogne Rouge 2002 Francois Buffet

反省:チーズが臭くなり過ぎたかな(^_^;


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有栖川 有栖
マレー鉄道の謎

「マレー」に魅かれた、ただそれだけで購入(笑)。マレーシア好きとして、一度はマレー半島を縦断するマレー鉄道の旅をしてみたいものだ。あ、でも決して「テツ」ではない。


読み始めるとすぐ分かる、作者は取材と称してマレーシア観光旅行をしたな(笑)。いやいや、作家さんは作品の舞台となる場所を訪れるのは当たり前、まっとうな取材旅行である。失礼なことを書いてしまい申し訳ない。だけど、マラッカ海峡に沈む夕日を見たり、オープンテラスのレストランで椰子蟹を食べたり、クアラセランゴール川で蛍ウオッチングをしたり、まるで観光ガイドブックだ。自分もまた行く機会があれば、蛍見物をしようと決心したくらい、蛍の描写は感動的。


それはともかく、この文庫版の帯にもあるように「日本推理作家協会賞に輝く大傑作」である本作だが、どこがそんなに面白いのだろうか? あっ、また無礼な発言を。失礼の段、お許しを。ミステリーの分類には明るくないのだが、有栖川さんは本格ミステリー(または新本格ミステリー?)というのだろうか、トリック、本書では「密室殺人」を扱っている。本格ミステリーというのは、自分があまり好まない分野なのだろう、ということが最近わかって来たので、本書が面白くないのは、ひとえにそれだけの事、世間一般には大変面白いミステリーである。賞もとってらっしゃるのだし。


今回の密室は内側から窓やドアなど全ての開口部に粘着テープが貼られたトレーラーハウス、その内部のキャビネットに胸にナイフが刺さったままの死体が一つ、というものだ。自分の無い知恵絞っても、もちろんその謎は解けなかった(笑)。主役の火村英生が、滔々と謎解きをしてくれるまで皆目見当もつかない、難しい密室だった。で、謎が解けると、なるほどそんな方法があったのかと思いはしたけど、なんでこの犯人はそんなことまでして?というあほらしい気分が残る。火村先生も犯人に、さぞ忙しかっただろうとおっしゃるように、朝まで眠るヒマも無いほどの奮闘でこの密室を作り上げたのだが、力仕事から本当に細かい所まで気を使う、一人の人間がそこまで(殺人後に)考えられるのかというような行動だ。


この犯人の人となりは、火村と有栖川のコンビが犯人と会ったり話たりする時に、印象として語られているが、その人がどのような人間であるかそう深く表現されてはいないような気がする。人一人を殺してしまった人間が、それを隠すために、そこまでの複雑な細工を一晩かけてするのか、ということにどうも納得がいかない。仮に、現実にそんな人間がいたとして、テレビのニュースで見たとする。その場合は、そんな事をする人間がいるのかと驚いても、それは実際の事だから納得せざるを得ない。でも、小説の場合は架空の事だ。その人間がそういう行動をした、という結果の前に読者がさもありなんと思えるほどの、その人間の性格やら行動、生い立ち、生活、話し方、歩き方、顔つき、など十分な情報が欲しいもの。他にも、これこれの事を受けてこんな行動を取るものだろうかと納得できない登場人物がいた。それぞれの行動は結局、トリック成立のための不自然な行動に思えてしまう自分だ。


こう書いてくると、この小説にケチをつけていると思われるかも知れないが、そういうつもりでも無い。つまりは好みの問題につきるのだろう。自分はこういうミステリーの読み方、楽しみ方を間違えているか、または、きちんと文意を理解できていないのだと思う。作者が周到に考えて、壮大に構築した謎を、解けるかどうかの楽しみは、論理的頭脳を持ち合わせていない自分には、なかなか難しいものなのだろうなー(^_^;



夕食:きのこご飯、エリンギの炒め物、ハマグリの吸いもの

晩酌:Ch.Nardou 2002 Bordeaux Cotes de Francs 価格のわりに濃ゆい

反省: しかし、よく毎回反省のネタが出て来るものだと、反省(笑)

シャトー・ナルドー 2002
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シンシティ
シン・シティ

ミッキー・ロークやブルース・ウィリスが出るアクション映画、という程度の認識で観に行った映画。

なんだか変わった作りの映画で、面白かったけれど良く分からなくてキツネにつままれたような気分も。原作のアメコミにも全く知識が無いし、オムニパスのように3つのお話が入っていたので、話が唐突に切り替わるのにもちょっとビックリ。主人公も3人いるけど、舞台は同じ「シン・シティ」という街で、時に登場人物たちが、すれ違うこともある。


ヴァイオレンス炸裂のストーリーで、そういうのが苦手な人には嫌われるかも。モノクロっぽい映像に女性の唇の赤や、奇怪な人物の黄色い肌や血の色などが、鮮やかだったり、風になびくコートやブロンドの巻き毛、スタイリッシュとも言える。男優陣もなかなか個性的で良かったけど、女優さんたちもみんな魅力的だった。特に「殺人兵器ミホ」役のデヴォン青木というモデル出身の女優さんは、かなりカッコ良い。日本刀と手裏剣、弓矢を武器に一言も喋らずに、鮮やかに敵を殺す。ロッキー青木さんの娘さんという事だが、今後に注目したい。


夕食:GALLEでピザとパスタ

飲物:キャンティ

反省:ちょっと下心アリで行ったのだが、玉砕(^_^;

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