人生逆戻りツアー/泉 ウタマロ

¥1,200
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絶版になって入手できなくなっていた本書を発掘してくれた編集者に感謝出世、金持ちになること、名声、尊敬されること、これらに共通の思想は自己中心主義である。利他、夏目漱石は則天去私という思想に最終的に辿り着いた。
この本は、絶版になっていた「魂の、もう半分の世界」が書名を換え、編集者藤代勇人氏によって再出版されたものである。
この本にあるように、あの世があるとは思わないし、神がいるとも思わない。しかし、それが絶対に正しいかは分らないし、正しいかどうかは重要ではない。重要なのは、インカ帝国、エジプト文明、キリスト教、仏教、イスラム教など、神の存在、ひいてはあの世の存在を信じる価値観が人類の歴史の中で連綿と続いていることであり、人間の生は100年をほぼ限界点として、有限であるということである。
どのように生きようと、人は死ぬ。死に向かって毎日突き進んでいるといえる。この本が価値ある書物であるポイントは、神の視点から現生では妻に離婚され、スーパーマーケットの店員で成績も最低で、あっけなく木から落ちて64歳の人生を終えた主人公の人生が、実に価値のある人生であったということが人生を逆戻りしながら描き出していくところにある。
表層的に読むとサラリーマンや主婦などの単調な生活ではなく、自分が本当にやりたいと子供のころから思っていたことを今からでもやりなさいという内容になる。それは、本書の中では、画家、踊り子、モデル、昆虫学者である。生活の糧を稼がなければならないから、自分にとっては非現実的である。しかし、それでもこの本は、重要な視座を提供している。
自分は本当は何をしたいのかという内なる声に耳を傾けなさい
他人が夢に向かって進もうとしているなら、たとえ自分が犠牲になったとしても、応援しなさい
この2点を認識させてくれただけでも、十分この本は有益である。The Go-Giver: A Little Story About a Powerful Business Ideaあなたがあたえる 大富豪ピンダーの夢をかなえる5つの秘密と通じるところがある。
400ページを超える文字が詰まった大著を読むのもいいが、3時間もあれば読み終えられる寓話調のこうした作品も奥深く読めるものだ。
参考になった記述:
→人生に無駄なことは一つもない
人生最悪と思える日は、実は人生最良の日
→人が本気で何かを求めた時、宇宙のエネルギーが総動員で望みを叶えようと協力してくれる
自分自身を大切に思わないと、永遠に与えられているエネルギーを使用可能にすることができない
どんなに悲惨な状況でも、どんなに自分を情けないと思っても、自分自身を卑下してはならない。何にも頼るものがない時こそ、神の力を思い出すこと。
自分自身の永遠の力を確信することこそが、宇宙を動かす鍵。
→神とは、一緒に喜んでくれるもの。一緒に悲しんでくれるもの。傍にいて導いてくれるもの。いつだって励ましてくれるもの。いつまでも待っていてくれるもの。ごく身近な、すごくいい昔からの友人みたいな存在。
→スポーツ、ダンス、絵画、彫刻、音楽、工芸
あらゆるジャンルで人が神業のような表現活動を行う時、それは神の領域に微妙に足を踏み入れた瞬間でもある
→神に対してどんなに遠回りしても、どんなに忘れようとも、どんなに捨てようとも、神は私たちを決してあきらめない
→人生はエクスタシー
→苦渋に満ちた体験から生じる反応
違うのは、神は自分自身を神だと知っていて、人間は自分自身を人間個人だと思っているところ
災難は、神にとっては自分自身に与えた計画の一部
→嫌な気分は魂のアドバイス
注意を注ぐべきは“素直な感情”
素直で率直な感情、石炭のように燃えていた感情、しなやかで強い感情、歓喜した感情
→原因不明の虚しさに、正面から立ち向かう
暗闇を照らすのは、自分そのものが生み出す宝石しかない
宝石とは自分の魂が元から持っていた望み
→日中は自分で考え、肉体を使って行動する。夜、自分の意識と肉体は眠りにおちて活動が止まる。すると、その間、魂がこちらの領域に戻って来て様々なアドバイスを受け取る。我ながらよくできてるわぁ。
→自分の魂の要求
あなたは本当のあなたのために、どれだけ時間を使ってきたか
いったい一日のうちで何秒自分自身のことを静かに考えられたか
→とりあえず自信を持って行動する
初めての挑戦だとしても「根拠のない自信」と称してやり始める
永遠の力は認められたことを知り、その効果を実世界に発揮し始める
結果的に目標を達成する
「根拠」とは自分自身の中の永遠の力を、既に確信していること
確信こそが鍵、まさに宇宙を動かすもの