SVAがジャララバード市に常設している「子供の図書館」には毎日100人もの子供たちがやってくるそうです。親のない子も、経済的に学校に通えない子も含めて、たくさんの絵本を好きなだけ読むことができるのです。ここは子供たちが、子供でいられる場所。山本さんが語る、図書館に通う子供たちの話を2つ。いつも図書館で笑顔を見せているブリクナという12歳の女の子。タラナという詩を澄んだ声で歌います。ある日、彼女が日々食べるための仕事である、ゴミ拾いにいくため、弟の手をひいて図書館をでようとするブリクナを見かけます。その瞬間彼女から笑顔が消え、大人のような険しい表情になるのをみて、声をかけることができなかったこと。
もうひとつ、やせていて、なにもしゃべらないナスルラという6歳の男の子との出会い。もの心つかない
時の両親の死と、伯父の家で近所から残りものをもらいながらその日を暮らす毎日。山本さんは図書館を
訪れるたびに、彼に必ず声をかけるようになり、図書館のスタッフにも、彼に気をとめ、声をかけるよう
に頼みます。ほかの子がしゃべらないナスルラを叩くたび、ナスルラと子供たちを呼び寄せて話し合う。
いつの間にか、彼女が図書館にいくとナスルラは一目散にやってきて、握手を求めるようになったそう。
そんなある日、女性スタッフが涙を浮かべて嬉しそうに、ナスルラがしゃべったと報告にきます。「先生、僕の家にきてください」と。
山本さんのこんなエピソードは、松葉屋の想いをいっそう強くします。
SVA提供