患者さんのための医事代理人  Patient Advocate Japan

行政書士・社会福祉士が、医療介護から遺言・相続など法的な備えまで専属でサポートします。診察の同席や病室訪問、老人ホーム探しのお手伝いもお任せ下さい。


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あっという間に3月も最終日。東京では、やっと桜開花の便りがありました。これからぐっと気温があがってくるのですね。桜に出会えるのが楽しみです。


さて、今日は転院について考えてみたいと思います。最近、転院のご相談が増えています。その内容の多くは「転院するにはどうすればいいのか?」「どの病院がいいのか?」というものです。


お問い合わせをいただくと、まず「誰が(患者さんとご相談者さんの関係」「いつ入院して」「どのような治療を受け」「今どのような状態でいるか」を確認します。お問い合わせをいただくご家族や周りの方は「とにかく、今のままじゃダメな気がする」「どうにかしなければ・・・」という気持ちが先行してしまうことがあるからです。


急な病気で気が動転している。一人で考えなくはならなくて、混乱している。そんな状況の中で、相談いただくことが多いのだと思います。転院について考えるときには、是非少し気持ちを落ち着けて、現状を見渡してみてください。その際に、以下の点を、書き出してみることをオススメします。


・患者さん本人の意思は確認できるか(患者さんご本人が転院を希望しているのか)
・今の身体状況(転院など移動が可能な状態か)
・病気に対する情報(病名・治療の見通し)
・転院を希望する理由は何か


転院するためには、今の主治医の診療情報提供書(紹介状)が必須です。新たな病院が、その患者さんを受入可能かどうか判断するためには、今までの治療歴や状態を伝える書面が必要だからです。また病院間での交渉でなくては、転院の問い合わせが出来ない場合もあります。転院をするには、現状を把握して、今の病院にその意思を伝えることが第一歩となります。


大切な方が入院されている状況で、様々な事を考えなくてはならないでしょう。「転院」以外の事柄についても、追い込まれたりすることもあります。そのような中で、一度今の状況を客観的に見ることが大切です。


アドボケアでは、お話しを伺いながら、その方の情報整理のお手伝いをしています。転院のご相談が、実は「今の医師との話し合いが出来ていないことから生じる不安」によるものであったり「患者さんのご家族や周りの方の意見の相違から生じる問題」だったりすることもあるのです。その場合には、転院を考える前に、医師から患者さんについての話を聞くことが必要ですし、家族の意見調整と患者さんご本人の意見を確認する必要があります。


患者さんの状況によっては、現実問題として転院が困難なこともあります。本当に転院が必要か、転院が可能か。転院は難しい問題をたくさん抱えています。「転院を考える際には、今の状況をしっかり把握すること」このことを、知っていただけたらと思っています。


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3月も下旬に入り、東京は少しずつ春の風を感じるようになってきました。今年は寒さが厳しく桜の開花も遅くなっているようです。


去年の3月11日。東日本大震災が発生しました。震災から1年をむかえ、被災された方への追悼の思いを強くしています。地震や津波で被災した地域では、医療の面でも多くの課題が見えてきました。その中の一つに「いつも飲んでいる薬をどう提供するか」ということがあります。


日常的に飲んでいる薬があるという方は多いでしょう。しかし「何という名前の薬」を「いつから飲んでいるのですか」と聞いてみると、即答できないことがあります。いつも飲んでいる薬だからこそ、習慣化していて名前など意識していなかった・・・処方してもらった薬を飲んでいただけ・・・日常の中では、スッと通りすぎてしまう事柄が多いモノです。


去年の震災の後「お薬手帳」の持つ意味が、再認識されてきています。それは、投薬情報を元に、その方の病気の履歴を読み解くきっかけになるからです。突然に地震や津波があった場合に、おくすり手帳を持ち出すということは難しいこともありますが、備えという意味合いでは、大きな意味を持っていると思います。例えば、おくすり手帳に持病や自身のアレルギーの情報などもまとめて書いておけば、混乱時に的確な情報を伝えることが可能になるのです。


今回、静岡県で「防災型のおくすり手帳」が作られたという情報を知りました。


新聞朝日新聞 2012.3.8 【静岡】 全国初の「防災型お薬手帳」が完成新聞

新聞記事の一部を引用してご紹介します。


「通常のお薬手帳と同様、氏名や生年月日、血液型、副作用歴、アレルギー歴の記入欄があり、服用薬の名前や薬局名などを書き込む。 「防災型」の特色は、慢性腎障害や認知症など既往症をチェックできる項目があり、カルテを紛失した場合でも薬を処方できるよう工夫してある。表紙を防水加工にし、防災グッズの紹介ページなどもある。統一形式の手帳を配布し、緊急時でも医師が患者の健康状態を把握しやすくするのが狙いだ」


この「防災型お薬手帳」は、震災など緊急時において、「簡易カルテ」の役割を果たすことを目指して、作られてものです。自分の持っている慢性的な病気の情報を、記録しておくことが、いざというときに役立ちます。この記事を読んで、これは良いアイディアだなと感じました。


私は日頃、セミナーなどで「老いじたく」のお話しをさせていただいていますが、その中でも、自分自身の医療情報を第三者が見てわかる状態にしておくことを、オススメしています。自分では「こんな病気をしたことがあって、こんな薬を飲んでいる」とわかっていても、意思表示が出来ない状況になることもありますし、間違った情報を記憶してしまっていて、正確な情報を伝えられないこともあります。


人の記憶は、想像以上にあいまいなものです。いつから、自分の飲んでいる薬が変わったか、細かく覚えていることは難しいと思います。そんなときには、情報の一元化をすることが肝心です。その一つのツールとして、おくすり手帳が利用出来ると考えています。防災型おくすり手帳の取り組みが、全国に広がるといいですね。




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こんばんは。一雨ごとにあたたかくなってきましたね。昼夜の寒暖の差が激しい季節ですので、油断しないで体調管理をしていきましょう。


さて、今日は本の紹介です。本のタイトルは「もしもがんが再発したら本人と家族に伝えたいこと」です。本書の作成段階から携わっていた友人から、この本のことを教えてもらいました。


・がん情報サービス・ホームページ
もしも、がんが再発したら[患者必携]本人と家族に伝えたいこと


患者さんのための医事代理人  Patient Advocate Japan



この本は、タイトルの通り、がんが再発された患者さんとご家族に向けて書かれた本です。初めてがんと診断され、治療を続けてきた中で、再発を告げられる患者さんの心情は、重く複雑なものだと思います。また患者さんの周りにいる方にとっても、何もしてあげられない無力感や悲しみを感じる出来事です。

本の中では「痛みについて」「体や心の不調について」「臨床試験」や「治療法の選択」など、患者さんとご家族が突き当たる事柄について、説明されています。そして、この本の最大の特徴は、本の中に患者さんの体験談がふんだんに盛り込まれていることでしょう。


一言で再発といっても、原発部位も、再発部位も、年齢も性別も家族構成も全身状況も皆異なります。それゆえ、こう治療していくものだ、こうあるべきだという決まったカタチはありません。ひとりひとりが、自分の状況を把握し受け止めていくことが大切です。患者さんの体験談は、先に再発を経験された方の生の声、気持ちなのです。そこから、自分が感じ取ること、参考になることを見つけていこうという気持ちで読んでいただけたらと思います。


それと同時に、家族にとってもこの本は勉強になり支えになると思います。患者さんがどんなことを心配しているのか、どう接していけばいいのか・・・と思い悩むこともあるでしょう。そんなとき、この本をちょっと開いて、患者さんの声を感じていただきたいと思います。


もちろん、本の中の体験談と目の前の方は違います。けれど、患者さんと接すること、家族もがんばり過ぎないこと、相談できる場所があることを知るだけでも、心強いと思うのです。


がん情報サービスのホームページでは「もしも、がんが再発したら[患者必携]本人と家族に伝えたいこと」の作成に至るまでの経緯も記されています。どんな情報を、どう伝えたらよいか。医療者と患者さんが話合い、作られたことが伝わってきました。


・もしも、がんが再発したら」作成の経緯


通われている病院の患者図書コーナーで、また本屋さんで手にとってみてください。こちらのページ からは、PDFで内容を読むこともできます。


患者会や患者支援団体へは、本の見本版の提供もしているようです。ぜひ、ご利用ください。


・患者会・患者支援団体の方へ 患者必携『がんになったら手にとるガイド』および、 『もしも、がんが再発したら』(見本版)提供のご案内(募集中)


一人の体験は、きっといつか誰かの支えになる。そう感じる本でした。


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