The Goal(before 12.3.27)

某機関投資家で働く会社員のブログです。


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■今週はAIJ問題が数多く報道されました。社保庁OBのコンサル会社が年金基金にAIJを紹介していたという報道もありました。各種年金基金への天下りの実態が赤裸々に報道されたことは良かったと思います。


今の複雑な社会保障は、天下りと利権まみれ。シンプルな制度を

AIJがとんでもないのは言うまでもありませんが、AIJへの集中投資、高利回りが可能になる仕組みへの理解やデューデリジェンスの欠如、本当に絶対リターンを獲得できるのであれば、他人のお金を運用しているのが不自然だという社会常識の欠如など、年金基金側も出鱈目の滅茶苦茶です。

「国の救済は期待できず」のようなヘッドラインを目にしましたが、そんなのは当たり前です。自業自得です。安愚楽牧場の被害者に救済がないのと同じです。



このような無茶な運用に傾斜していったのは、(1)担当者の能力不足、(2)過大な予定利率、(3)制度上の不備などが挙げられていますが、その根底にあるのは、自分のお金ではなく、他人のお金だという切迫感の欠如でしょう。

年金基金の担当者が自分のお金の運用において、同じだけAIJに突っ込むかというと、そうではないでしょう。厳密には担当者自身の年金も入っているかもしれませんが、自分の財産の運用との間には、一線が横たわっていると思います。

政治家や官僚が、国営事業や公共事業に自腹を切ってなく、国民から召し上げた税金を使うことから、費用対効果に寛容なのと同じです。もし政治家・公務員が自腹を切って出資しているのであれば、今と同じお金の使い方にはならない気がします。


■やはり年金制度は制度疲労を起こしており、「民間でできることは民間に」の観点から、関係者の中抜きを防ぎ、シンプル・ローコストで国民への給付を最大化するのが理想だと思います。

やはり、ベーシック・インカム+確定拠出年金(個人型)が望ましいと思います。自分の年金は自分で運用することになり、他者の失敗が自分に降りかかってくることもありません。

自分で積み立てた分は確実に自分に戻ってくることが担保されるので、公的制度への信頼性も増すでしょう。

今の年金制度は職業ごとに分かれており、ポータビリティーの観点でも難があります。転職がほとんどなかった時代の制度を引きずっており、レガシー度MAXです。

今まで各人が支払った企業年金の分は、確定拠出年金の残高に反映させれば、支払い損や財産権の侵害にもならず、新制度に移行できる気がします。


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福島から避難した子供が、保育園への入園を拒否される事件があったようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120303-00000000-maiall-soci

福島から避難した方々への差別や偏見は数多く報道されてきました。公園で遊ぶなと言われたり、福島ナンバーの車が駐車を拒否されたり、イタズラ・落書き・暴言なども各地でおこっているようです。

今回の保育園への入園拒否は、人の愚かさ・哀しさが凝縮された事件だと思います。かつてもエイズやハンセン病の患者に対して、誤解に基づく偏見がありました。

差別・区別は人間の脳に深くインプットされているという話を聞いたことがあります。思想信条は自由であり、心の中で何を考えようが自由です。人間社会の裏の真理は、「世の中正義も悪もない。ただ、敵と敵じゃないやつがいるだけだ」かもしれません。人間の歴史は戦争・殺し合いの歴史であり、勝者が歴史を作ってきました。力が全てであり、道徳や倫理もクソもないかもしれません。

しかし、人と動物の違いは、倫理や思いやりといった観念を保有していることだと思います。マイノリティーや弱者、困った人への思いやりや配慮は、人間だけが有する美徳だと思います。

福島から避難した子供の保育園入園拒否は、あってはならないことだと強く考えます。


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■ネット生保・ライフネット生命のIPOが近づいてきました。ブック・ビルディング期間は、本日2月28日~3月5日です。

商品は、定期死亡保険(かぞくへの保険)、終身医療保険(じぶんへの保険)、就業不能保険(働く人への保険)の3つ。正直にいうと終身医療は割高であり、定期死亡保険もネクスティア生命(仏大手のアクサグループ)、オリックス生命などと比べると標準的。

就業不能保険は人気を集めているようですが、以前にアップしたとおり、受給のハードルが高いのが個人的には難点です。長期的に就業不能のような状態になってしまったら、身内が助けてくれると甘えてしまいます・・・。身内のサポートが期待できない場合は検討しうるかもしれません。

ライフネットには圧倒的な価格競争力・商品力があるわけではないと個人的には思います。しかし、 同社の強みは、“一般消費者の味方”、“誠実で真摯な保険会社”的なブランドイメージを築きあげた点です。実は日本初のネット専業生保はネクスティア生命(旧SBIアクサ生命)ですが、影は薄く、ライフネットに大きな差をつけられてしまいました。

ライフネットとネクスティアの決定的な違いは営業力(メディア発信力)にあると思います。ライフネットの社長・副社長は、積極的にメディアに露出・発信し、爽やかなイメージを形成することで、ライフネットのブランドイメージを向上させました。

ネットの一部界隈では、爽やかな超エリートのリア充で、“ザ・パーフェクト”といった感じの副社長に対して、罵詈雑言が飛び交っているようですが、一般的には好イメージだと思われます。

完璧に余談ですが、ネット証券には、ライフネットのような営業力・メディア発信力が不足していると思います。岩瀬氏のようなメディア発信力があり、爽やかで一般的には好感度が高く、ブランドイメージを形成できる人材を広告塔に出せればいいんじゃないかと思います。


■ライフネットのIPOの話に戻ると、オーバー・アロットメントを含めると公開規模は最大約148億円と大型であり、公開割合も多めです。業績は赤字が続いているのが難点。

他方、保険会社には契約獲得コストを数年にかけて吸収していく特性があります。実は契約を取れば取るほど、その年の費差損益は悪化してしまいます。

もちろんネット専業生保という特性から、一般保険会社ほどではないかもしれませが、クレジットカードのセゾンと代理店契約を結んでいることから、一定の契約獲得コスト(代理店手数料や広告宣伝費等)の負担は重いと思われます。

ライフネットはものすごい勢いで売上高は伸びていることから、今後は赤字は解消していくと考えられ、成長期待は大きいです。また、ネット専業生保の上場は初めてであり、話題性は高いと思います。

今は市場の地合いがとても良いため、初値は公募価格+αくらいになるかなと妄想しています。ただし、公募価格割れの可能性はあるでしょう。格付けで例えると、BBBといったところ。

仮条件の価格付けが若干強気だと思います。公募価格が上限にならなかった場合は、要警戒かもしれません。

野村、マネックス、大和、SMBC日興、MUFJモルスタ、SBI、みずほ、東海東京などで申し込み可能であり、主幹事の野村以外では、割り当て数が多く、完全抽選のマネックスが狙い目か。 

私はマネックスでちょっとだけ申し込む予定です。


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ライフネットのIPOは、完全公平の抽選で、割り当て数が多いマネックス証券が狙い目です。レポートが充実しており、口座開設すると無料でJPモルガンのレポートも見れます。北野一氏、菅野雅明氏、広木隆氏、村上尚己氏など人気ストラテジスト・エコノミストのレポートが見れます。
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