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2012-02-16 23:01:01 テーマ:経済・社会・金融動向

ベーシック・インカムで、大多数の現役世代は得をする

■維新の会の政策にベーシックインカムの検討が入っており、ベーシックインカムが再度話題になってきました。ベーシックインカムとは、全国民に一律一定額(例えば一人毎月5万円)を支給する制度です。

「究極のばら撒き」、「共産主義」などといった批判が大きいですが、自由主義・小さな政府とも実は親和的とも言える制度です。

健康保険以外のあらゆる社会保障制度を廃止して、ベーシックインカムを導入したら、大きな行政のスリム化が実現できます。

現在の社会保障は、一般人には全容を把握するのが困難な複雑怪奇な制度となっており、関係者による中抜きが多く、且つ配分が不透明な制度となっています。その分だけ、国民に給付される社会保障の金額が少なくなっています。

制度を複雑にすればする程、申請を受理する部門、審査する部門、出金管理部門、総務的なバックオフィス部門、他の組織と調整を取る部門、システム部門と、数多くの組織が必要になります。制度の管理・維持コストは膨らんでいきます。その分だけ国民が不利益を被っています。

ベーシック・インカムを導入したら、社会福祉関係の膨大な間接コストが消滅します。 利権の巣窟である各種基金や○○機構も不要となります。 行政コストが格段に低下して、広くフェアな再分配が可能となります。

現役世代・子育て世代に対する強力な支援にもなり、内需拡大効果・デフレ脱却効果もあるでしょう。 強力な少子化対策にもなると思います。

健康保険以外のあらゆる社会保障を廃止して月5万円のベーシックインカムを導入した場合、行政コストの低下を除いても、ある程度の増税(大目に余裕をとって消費税で8~10%程度)が必要になります。

しかし、可処分所得の増加を考慮すると、一人当たり月50~60万以上消費税がかかる消費をする人以外は、現役世代は今よりも得をする計算になります。夫婦と子供1人の家庭なら、月150~180万以上消費税がかかる消費をする人以外はプラスになります。

行政のスリム化を考慮すれば、増税幅はより圧縮できる可能性はあるでしょう。


■現在の制度では、国民年金保険料を払い続けた人の年金が、生活保護よりも低かったり、最低賃金で普通に働くより生活保護の支給額の方が高いような事態が発生します。

また、生活保護には不正受給の問題、医療費ゼロによる過剰な医療機関受診によるコスト増加、水際作戦で本来受け取れるのに難癖つけられて弾かれるケースがあるなど、問題・矛盾が数多くあります。カフカ的な不条理に満ちています。

一旦生活保護を受給したら、アルバイト収入を得たとしても、生活保護の支給額が減らされるし、 ある程度稼ぐと打ち切られるので、就労意思が下がってしまうと指摘されています。

ベーシックインカムではこれらの問題点がなくなります。少子高齢化による年金費用の増加の問題もなくなります。

老後の収入が一人当たり月5万円では不足すると思う国民のためには、税制優遇のもとで積立てできる確定拠出年金(個人型)があれば足ります。

ベーシックインカム・健康保険・確定拠出年金(個人型)の三つで、シンプルでローコストな社会保障制度が完成します。

もちろん、働かない人が増えて税収が低下したり、子供の数が増えすぎる恐れはあるでしょうし、今後は高齢化による医療費の更なる増加が懸念されることから、ベーシックインカム導入で増税するのは厳しいという意見もあるでしょう。今は指摘されていない新たな副作用も出てくるかもしれません。

賛否両論が強いベーシック・インカムについて、議論の深化を期待します。


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2012-02-14 22:16:02 テーマ:経済・社会・金融動向

高齢層から若年層への所得移転、女性の就労率向上は、夢物語

デフレの正体  経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)という本を読みました。

本書の内容を一言で言うと、デフレの正体は生産年齢人口の減少であり、生産性向上や金融政策では良いデフレ脱却は不可能というものでした。マクロ経済学の見解をズバズバ攻撃しており、特にマネタリストやリフレ派の方々は、読むとイライラして精神衛生的によくないかもしれません。

著者の藻谷氏は生産年齢人口減少による内需の減少に対する対策として、(1)高齢層から若年層への所得移転の促進、(2)女性就労の促進と女性経営者の増加、(3)訪日外国人観光客・短期定住客の増加を挙げています。移民の受入れには否定的見解です。

(1)~(3)は内需振興策としては効果があるとも思うのですが、(1)と(2)ははっきり言って実現可能性は低いと思います。

(1)高齢層から若年層への所得移転の促進について
2009年の有権者の平均年齢は52.4歳で、35歳未満の有権者の割合は10.6%、65歳以上は28.1%です。かつ都市部と地方部には1票の格差があり、直近の参議院選挙では島根県の1票は神奈川県の1票の約5倍の価値がありました。

日本では地方の高齢層が絶大なる政治力を誇っています。神奈川県民5人が集まって、やっと島根県民1人と互角の戦いです。地方の高齢層を怒らせる政策を採る政党は、選挙で勝つのは至難の業となります。

このような状況で、高齢層から若年層に所得移転させるような政策を打ち出すのは、ハードルが高すぎるのが現実。せいぜい生前贈与の税制優遇くらいしかできないでしょう。

ただ、都市部5人と地方1人の1票の価値が同じというのは、どれ程寛容の精神を発揮しても明らかに納得いくものではないため、1票の格差是正は迅速に実施すべきだと思います。
地方の高齢層が日本の運命を握っているという構造はどうなのかなと。


(2)女性就労の促進と女性経営者の増加について
生産年齢人口の専業主婦のうち約40%がパートでも週1日でもいいので働けば、団塊世代の退職による労働人口の減少がカバーできるとされています。また、女性の就労率が高い都道府県ほど、出生率も高いとされています。

確かにそうかもしれません。しかし、重要なのは女性の意思です。ビジネス雑誌・プレジデントの調査などによると、依然として「専業主婦になりたい」という女性が多数派です。

このような状況下、女性の就労を促進しようとするのであれば、働くことによるインセンティブを余程高める必要があります。

しかし、現実は真逆であり、諸制度(配偶者控除、年金保険料の支払い不要など)で専業主婦は非常に優遇されており、働く女性は不利になっています。

働かない方が圧倒的に有利な社会制度を残しておきながら、「日本経済のために働け」というのは、さすがに厳しいものがあります。

平日の昼間に二子玉川や自由が丘に行って、「女性の就労を促進させ、女性の経営者を増やすべきだ!」と熱く街頭演説してみてください。冷た過ぎる視線を浴びるに1万ドラクマをベットします。

「女性の就労促進」を本気で推進するのであれば、専業主婦の諸々の優遇を廃止し、働く女性が不利にならないような社会制度を整えるべきでしょう。これもハードルが高いです。


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2012-02-13 00:12:06 テーマ:ブログ

適量の飲酒は、非飲酒より健康に良い

■厚生労働省研究班から、1週間当たり平均149gまでのアルコールを摂取する人は、まったく摂取しない人よりも死亡率が低いという研究結果が出ていました。日本人男性(1万7706人)の7年間の追跡研究(JPHC厚労省コホート研究)です。別の研究では脂肪肝の有病率でも同様の傾向が見られます。

1週間で149グラム以下とは、ビールなら1日当たり500ml、ワインなら200ml(グラス2杯)、日本酒なら180ml(1合)、焼酎なら100ml(グラス1杯)、ウイスキーなら60ml(ダブル1杯)です。

お酒を多く飲みたい方も、これの倍量くらい(299グラム以下)までに止めた方がいいしょう。150~299グラムの飲酒でも、非飲酒よりも死亡率は低いです。

<大雑把な相対危険度(数値が高いほど危険)>
非飲酒・・・約1.1
時々飲酒・・・約0.8
週1~149グラム・・・約0.6
週150~299グラム・・・約0.9
週300~449グラム・・・約1.2
週450グラム以上・・・約1.4


■適量の飲酒はむしろ飲まないよりも体にいいという、素晴らし過ぎる研究。いい話だな度クレイジーMAXであり、涙腺崩壊でディスプレイがにじんで仕方ありません。非飲酒よりも適度の飲酒がいいのは、お酒を飲むことによりストレス解消効果が大きいのでしょうか。

飲み過ぎもよくないが、反アルコール原理主義になってもだめで、適度適切・中庸の精神でいきます。飲み会の翌日は休肝日を設け、かつ前後の食事はヘルシーにして調節します。自宅ではビール1本程度でとどめておこうと思います。

お酒のおつまみには、魚、枝豆・豆腐など大豆製品、野菜(特にトマト)などがいいようです。


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