【学生×国際協力】FLAG! 公式ブログ

われわれFLAG!は、国際協力NGO、ADRA Japan の理念に共感した学生によって2013年7月に発足した学生団体です。

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こんにちは、ADAR Japan Youth の塚田です。
前回に引き続きヨルダンからの報告をさせていただきます。(前回の記事へ


4日目
 難民の方の家庭訪問に同行させて頂きました。ちなみに、ヨルダンにいるシリア難民は、難民キャンプから出てヨルダン国内にアパートを借り、住んでいる方も多くいます。これは難民キャンプの状況が良くないからで、夏場や冬場などの気温の変化をテントでしのぐことが難しいからだそうです。
 さて、そんな方たちのうち、三軒を訪問しました。カウンセリング・コーディネーターであるヨルダン人スタッフと看護士である日本人専門家と私の三人でまわりました。どの家も最初はごく一般の家庭のように見えました。しかし話を聞いてみると、それぞれに問題を抱えていました。例えば、働き手の夫(そもそも難民登録した場合は就労許可がおりませんのでそれも違法なのですが)に目の病気があり、さらにその親の世話が必要であったり、元気そうに見えても、お医者さんから精神安定剤や睡眠薬を処方されていたり、他国で働く夫と一緒にいることを望みながらもビザの関係で叶わない家族など、問題は様々でした。どの家族にも「シリアに戻りたいか」という質問をしました。最後の家庭は夫と一緒に住むことを望んでいましたが、他二つの家庭はシリアに戻ることを願っていました。ただし、安全と職が保障されれば、です。

家庭訪問
図1)家庭訪問の様子©NICCO(一部事情によりモザイクをかけています。)
家庭訪問の様子②→リンク先に過去の家庭訪問の際の写真が掲載されています。ご覧ください。


 家庭訪問から戻り、シリア人スタッフに話を聞いてみました。「闘いが起こらないようにできる限りの努力はしたものの、止めることは出来なかった。こういったことに巻き込まれるのはゴメンなので、将来はヨーロッパに住みたい」と言っていました。彼女の親兄弟はシリアの首都ダマスカスでビジネスをしていますが、内戦の影響であまりうまくいっていないそうです。「戦争をしている人たちが何を求めて戦争をしているか分からない、シリア人は誰も彼らに戦争を求めていない。シリアで対立していると言われている宗派やキリスト教の人と私は毎日のように連絡を取って、お互いを気遣っている。テレビやニュースは本当のことなど伝えられていない。」どうやったら戦争が終わると思うかを聞くと、「どうやって終わらせるかではない。彼らが終わらせたいかどうかだ。シリア国外から来た兵士たちがいなくなれば(死んでしまえば)終わるが笑」と言っていました。話を聞いて、なんと返していいのか分かりませんでした。愛すべき自国がそのようになってもなお、その被害にあう人々を彼女は支援し続けています。絶望的でも、少しずつ、前に進んでいけたらいいなと、そう思わなければ何もできないのかなと感じました。
 彼女のある言葉が印象に残っています。自分が、できるかわからないと言ったときに「できるかどうかじゃない、やろうと思うかどうかだ。やろうと思えば、できる。」と言われました。このポジティブさがあってこそ、彼女は強くいられるのだろうと、見習っていかなければ、と思いました。
ちなみにシリア情勢に関する本としては『「シリア アサド政権の40年史」国枝昌樹著 平凡社新書』がお勧めです。彼女の言っていたシリア国内の様子とこの本の内容はほぼ一緒でした。著者は前在シリア大使です。 

5日目
 5日目は石鹸作りのワークショップがあるということで覗かせていただきました。グリセリンを溶かし、香りと色を混ぜて型に流し込み、冷蔵庫で固めるというシンプルなものです。作業そのものよりも、女性たちが楽しそうに話をしていることが印象的でした。色が抑えめで綺麗だったので、ついついお土産に買ってしまいました。料理教室もあったので、今回もお昼はシリアの料理をいただきました。豆がベースで酸味が強く、少し苦手な味でしたが、残さずいただきました。

石鹸作りの様子1
図2)石鹸作りの様子1 グリセリンを溶かします。

石鹸作りの様子2
図3)石鹸作りの様子2 溶かしたグリセリンを型に流し込みます。

ソープ作品
図4)綺麗な手作り石鹸が完成

 午後には、女性向け心理社会的ケアの担当スタッフで会議をしておりました。そこでは、新しく女性向けのエアロビクスの教室を開こうかというアイデアが出され、軽快な議論が進んでおり、いわゆる『現地の自由さ』というものを感じることができました。来週あたりから始めようという結論に至り、フットワークの軽さにも驚かされました。
最後は日本人スタッフさんに色々とお話をお聞きしました。他団体との関わりや、情報共有の方法、事業の継続予定年数など細かいお話をお聞きしました。また、ガザで活動されている方が都合でこちらにいらっしゃっているので、その方のお話も聞くことができました。一口にガザ、と言ってもやはり私たちがテレビで想像するような荒れた土地ではなく、実際に行って見ると拍子抜けするほど、アラブの一つの街の風景がそこにはあるそうです。ただ、やはり心のケアが必要な子ども達がいて、そういった子ども達のために、心理社会的ケアを行っているそうです。道のりは長くても、心の傷を克服することで、将来に渡って自信をもって生きて欲しい、その力で国を変えることが出来るかもしれないと語られていました。そういった希望が活動の原動力になっているのかもしれません。

次回でヨルダン編は最後の更新となります。お読みいただきありがとうございました。

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