アドベンチャーゲーム研究処

アドベンチャーゲーム(AVG・ADV)の旧作から新作まで、レビュー+紹介を主として取り上げるブログ。(更新は不定期)
取り上げる範囲は家庭用のみです。


テーマ:
【概要】
年に一度の海外ネタの時期がやって参りました。
今年はみんな大好きMetaScoreのアドベンチャーをチェックする記事だ。
海外産のものを取りあげるときりがないので、国内で知名度のある作品のみピックアップ。
例に漏れず意訳や誤訳が多い(なんせ著者は英語が大苦手)ので、参考程度で読むのが正解。

【メタスコアで見る、アドベンチャーゲームの海外評価。】

- 100 -

 90点以上の平均点をたたき出す日本で知名度のあるアドベンチャーゲームは、今のところはなし。玄人筋には『マニアックマンション』で知られるルーカスアーツの海外では伝説的な人気を誇る『Grim Fandango』(解説はここが詳しい)や、欧州で大ヒットを記録した『The Longest Journey』の続編である『Dreamfall』(こっちは知識が全くない。4Gamerに詳しい記事がある。)などがあるが、どちらも日本向けのローカライズは行われておらず、恐らくかなりハードコアな海外ゲーム好きぐらいしか認知していないと思われる。


ルーカスアーツの解説は何度もしてきたので割愛。『Grim Fandango』は1998年に発売された、ルーカスアーツでは初の3Dアドベンチャー(らしい)で、メタスコアでは94点という歴代アドベンチャーでは最も高いアベレージを誇っている。分かり易く言えば日本の『街』的な存在。

- 90 -

Professor Layton And Pandora's Box (NDS) (輸入版)
DS『Professor Layton and the Unwound Future』(邦題『レイトン教授と最後の時間旅行』)
Metascore 88 Point Userscore 9.2/10
DS『Professor Layton and the Curious Village』(邦題『レイトン教授と不思議な町』)
Metascore 85 Point Userscore 8.9/10
DS『Professor Layton and the Diabolical Box』(邦題『レイトン教授と悪魔の箱』)
Metascore 84 Point Userscore 9.5/10

 シリーズ4作目『魔神の笛』(海外では未発売)のCMで“あの”VGChartzをソースに世界№1アドベンチャーゲームという煽りをしちゃっていた、累計949万本を出荷した超ヒット作でありレベルファイブの出世作『レイトン教授』シリーズは、むしろ海外では日本以上の高評価を得ておりメタスコアは勿論のことUserScoreも安定して高めを維持しており、セールスもその評判からか実は異常なまでの粘りを見せた超ロングセラー。特徴的なのはセールスが伴った作品にしてUserScoreの投稿数が極端に少なく、Metascoreをチェックするほどコアなユーザーが居ないソフトだと想像される。そのためライトユーザーのキラーソフトとして、気づけばDSiの値下げが『レイトン教授』の新作に合わせる(海外では任天堂が販売)ほどの出世ぶりを見せており、累計1000万本以上と発表されている『Myst』シリーズを超えて、本当にセールス的な意味で「世界№1アドベンチャーゲーム」となる日も近い。というより秒読み段階だろう。

Heavy Rain(輸入版:北米)
PS3『HEAVY RAIN』(邦題『HEAVY RAIN 心が軋むとき』
Metascore 87 Point Userscore 6.4/10

 2006年のE3にてオーディション風のデモが発表され、そのグラフィックスのリアルさやミステリアスさから注目を集めたもののそれから3年近く沈黙し、詳細発表後も大人の事情で延期しつづけ今年の初めにようやく国内海外ともに発売された『HEAVY RAIN』(初期は「Origami Killer」というサブタイトルがついていたよなぁ。)は、評価は高く平均は87点。元々の販売見積もりは20~30万本の中堅タイトルだったが、新しいゲーム性や絶賛に近い評価から注目を集め、発売当初こそフリーズバグ問題などもあったものの気づけばワールドセールスでは100万本を突破。固定化して久しい海外アドベンチャーゲームに新たな風を吹かせた…のは記憶に新しいところ。
 業界内の評価も異常に高く、海外の賞は勿論のことピーター・モリニューやクリフ・Bなど著名クリエイターが絶賛し、国内でもつい最近、日本ゲーム大賞(前身はCESA大賞。受賞傾向や不透明な審査基準から、お手盛り賞との批判も良く聞く。)のゲームデザイナーズ大賞を獲得しており、文化を超えてべた褒めされている。つまり(意地悪な表現ではあるが)業界的に売りたいゲームのビジョンと言っても問題はないだろう。肝心のUserscoreは極端に評価が別れており、6点以上が728件に対して3点以下は396件というとんでもない状況。批判の殆どは「ムービー見るだけで、これではゲームじゃない」といった趣旨となっており、フリーズバグに非難が集中した日本とはユーザーの受け止め方にも差がある様だ。

■海外レビューハイスコア 『Heavy Rain』(Game*Spark)

宝島Z バルバロスの秘宝
Wii『Zack & Wiki: Quest for Barbaros' Treasure』(邦題『宝島Z バルバロスの秘宝』
Metascore 87 Point Userscore 8.9/10

 『逆転裁判』で有名なカプコンがWii向けに発売し、初期ソフトながらWiiリモコンを限界まで活用した謎解きやゲームバランスの秀逸さから絶賛され、国内ではその完成度の高さから任天堂のバックアップまで勝ち取っていた(売れなかったけど)『宝島Z』は、海外でも『Monkey Island』風な世界観やゲーム性で国内のアドベンチャーではかなり高い得点(なんせ最低点がAdventure Gamersの60/100だもの)を獲得し、UserScoreも全体の80%が6点以上という安定感。まあこのソフトに関しては、詳しいことは下のリンク先を見た方が手っ取り早いか。

■海外レビューハイスコア 『Zack & Wiki: Quest for Barbaros' Treasure』(Game*Spark)

Fahrenheit ファーレンハイト
PS2『Indigo Prophecy』(邦題『FAHRENHEIT』)
Metascore 83 Point Userscore 8.5/10

 その昔、セガがMEGA-CD向けに発売した実写のアドベンチャーゲーム。…ではもちろんなく、『HEAVY RAIN』の制作元Quantic DreamがPS2・XBOX・XBOX360・PCで発売し、日本にもひっそりとPS2版のみローカライズされたため少数の物好きには記憶に残っている方の『FAHRENHEIT』。ゲームデザインを始め『HEAVY RAIN』と共通点が多く、実質的に姉妹作とも言うべき作品で、国内でも『HEAVY RAIN』がヒット後は少しだけ再評価の動きがあったため認知度は一昔前より高いのではないだろうか。
 海外でのレビューは、概ね『HEAVY RAIN』の5点ダウンぐらいという印象だが、注目度は低かったためこっちはそれほど賛否両論にはなっておらず、QTEが「ミニゲーム集」扱いされているものが1つあったものの70~85点くらいの高い得点で集中しているのが特徴。UserScoreはやっぱり極端に別れているが、『HEAVY RAIN』が嫌いなプレイヤーがこちらにまで点数を入れるわけもないので高得点で安定している。ついでに本作もフリーズが発生しやすい。PC版は性描写があるため18禁だったりもする。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Gaming Age 100/100
 『ファーレンハイト』はユニークで、芸術的で、はまれて、美しいです。自尊心を持ったゲーマーも、彼らのコレクションの中でこのゲームを入れては成らない理由が世界にはありません。

Sydney Morning Herald 60/100
 『ファーレンハイト』は、中盤くらいからぐらつき始めます。 ゲームは複雑な殺人事件推理小説で始まりますが純粋なファンタジーの分野に変貌し、最終章まで我慢するのは大変です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

$アドベンチャーゲーム研究処-Phoenix Wright
DS『Phoenix Wright: Ace Attorney』(邦題『逆転裁判 蘇る逆転』
Metascore 81 Point Userscore 9.3/10
DS『Phoenix Wright: Ace Attorney Trials and Tribulations』(邦題『逆転裁判3』
Metascore 81 Point Userscore 9.1/10

 国内ではGBAのシリーズという感が強い『逆転裁判』シリーズだが、海外では(ローカライズのために『蘇る逆転』が追加されたのは有名な話だが)DSからキャリアがスタート。そもそも日本のアドベンチャーゲームは言語を重視するジャンルであり海外への輸出例はかなり少なかったため発売当初はさして注目もされていなかったのだが、そのロジカルなゲーム性や強烈なキャラクターなどが話題を呼びAmazonでは一時品切れを起こし零細ソフトにして100件近いレビューを集め、ユーザーを中心に評判となった。海外のレビューサイトもこれを受けて非常に高いレビュー点数を与えているのだが、本作の日本テイスト溢れるアドベンチャーのゲーム性は理解されきれていない印象もあり、酷いものでは「マンガ雑誌」呼ばわりのレビューさえあり、日本のほどに絶賛に近い評価を得るには至らなかった。その意味では、最も日米間のカルチャーギャップが出たタイトルとも言えるかもしれない。
 こういった経緯で熱心なユーザーを獲得することができたらしい(コスプレでも人気あるよなぁ。)のだが、セールス面では詳細が発表されておらず、つい最近には『逆転裁判』の巧舟氏が手がけ、よりグローバルな世界観となった『GHOST TRICK』のイベントにて「海外で『逆転裁判』はそんなにメジャーではない」といった趣旨の発言も出ていたりするほどで、恐らく数字を見ないほうが良いタイプの売上げなんだろう、と想像される。まあなんだかんだでシリーズは完走しており、これでも注目されていた方じゃないだろうか。

■海外におけるADVの評価の話とか(過去ログ)

- 80 -

$アドベンチャーゲーム研究処-Room 215
DS『Hotel Dusk: Room 215』(邦題『ウィッシュルーム 天使の記憶』
Metascore 78 Point Userscore 8.6/10

 『J.B.ハロルド』などの仕事で玄人筋にその名を知られる鈴木理香氏がシナリオを手がけ、国内ではその丁重なバランスと悠長なゲームプレイに評価が割れていた『ウィッシュルーム 天使の記憶』は、海外ではオールドスクール(あるいは石器時代呼ばわり)のゲームプレイに批判が集中しながらも、日本のゲームでは数少ないオーソドックスでハードボイルドな設定と、実写を取り込みイラストにトレースするという超2度手間で作られたリアルなアニメーションによる雰囲気作りが評価され意外と高得点を獲得したソフト。特徴的なのはユーザーからの評判がかなり良い点で、Amazonでの投稿数は『逆転裁判』よりも上。ただしこっちはユーザーの評判がかなり明確に割れている。

■海外レビューハイスコア『Hotel Dusk: Room 215』(Game*Spark)

逆転裁判2 NEW Best Price!2000
DS『Ace Attorney Investigations: Miles Edgeworth』(邦題『逆転検事』
Metascore 78 Point Userscore 9.4/10
DS『Apollo Justice: Ace Attorney』(邦題『逆転裁判4』
Metascore 78 Point Userscore 8.0/10
DS『Phoenix Wright: Justice For All』(邦題『逆転裁判2』
Metascore 76 Point Userscore 8.6/10

 『逆転裁判2』『4』『逆転検事』の3作は70点台。とはいえ上の方で解説したため、コメントすべき点があまりない。シリーズ内では『2』が最も評価が低い(ただし、UserScoreは『4』が最も低い。Amazonでのレビューも然りで、この点は日本と同じ傾向。)のだが、これは眼に見える進化が無い点が評価として“減点された”ためで、海外レビューの欠点がもろで出ている結果になっている。まあ他にも『逆転裁判』は『2』から国内専売を意識したため(例えば『2』の2話で使われた壷の「子供」ネタの様に日本でしか解らない矛盾が登場し、霊媒の要素が強くなっているのもこのため。)海外からみて、そこにギャップを感じてしまった部分もあるかと思われる。

■海外レビューハイスコア 『Phoenix Wright: Justice For All』(Game*Spark)

シャドウ オブ メモリーズ
PS2『Shadow of Destiny』(邦題『Shadow of Memories』)
Metascore 78 Point Userscore 8.0/10

 コナミが初期PS2に投入し、パッケージ裏には小説家の宮部みゆき氏が絶賛のコメントを送っていたことで有名なSFアドベンチャーゲーム。正直国内ではあまり知られていないタイトルだが、海外での評判はこの通りすこぶる良くセールスも伴ったためXBOXやPCでも発売されたのはアドベンチャーファンにはそこそこ有名な話。PS2版は当時の目線で世界観の良さや、ストーリーの秀逸性について評価されているものの、ゲームプレイが「お使い」であることに批判的なものも多いのがレビューの特徴。ついでについ最近になってPSPへ移植されたのは記憶に新しいところではあるが、海外での評価はMetascoreで54点と非常に低いものになっており、評価も「今更」であるという趣旨のものが殆どだった。彼らにとって『Monkey Island』(海外ではかなり有名なルーカスアーツのアドベンチャーシリーズ。つい最近にリメイクしたり新作が配信され、各レビューサイトで絶賛された。)は「今更」じゃないのかちょっと気になる。

$アドベンチャーゲーム研究処-Jake Hunter
DS『Jake Hunter Detective Story: Memories of the Past』
(邦題『探偵神宮寺三郎DS いにしえの記憶』)
Metascore 72 Point Userscore なし

 「変なゲームならまかせとけ!」と自社広告に載せて広報と制作が衝突したり、しいたけで滅びたことでも有名(冗談だ)なデータイーストが発祥の、「タバコを吸う」など特徴的なコマンドと世界観で長い支持を得るハードボイルドアドベンチャーシリーズの『探偵神宮寺三郎』は、長年「タバコを吸う」ことがネックとなり海外展開はしてこなかったのだが、シリーズ21年目でようやく海外展開がなされた(DS2作目の『きえないこころ』スタッフメッセージ内でこのことが紹介されている)。のだが、第一作目の『いにしえの記憶』のローカライズ版『Detective Chronicles』は収録された話数が3話のみ(日本では6話+ミニゲーム)で、しかも翻訳は不完全という販売担当のAksysの仕事ぶりから悪評(Metascore平均が47点。Amazonは3つ☆。)を呼び込んでしまっていた。本作はその評判を受けて日本版の『いにしえの記憶』と同一の内容をローカライズした実質的な『Detective Chronicles』の完全版で、その完成度のギャップもあって評価は非常に高いものになっている。が、信用も知名度も低くセールスは伴わなかったため海外でのシリーズ化は果たせなかった。Aksysのアドベンチャー路線は『極限脱出 9時間9人9の扉』の海外販売に移行したことから察するに、有力作品のローカライズに鞍替えとなったと思われる。

■【海外レビュー】探偵 神宮寺三郎DS ~いにしえの記憶~(過去ログ。1作目の方。)
■【海外レビュー】DS『Jake Hunter Detective Story : Memories of the Past』(過去ログ。本作。)

- 70 -

アナザーコード:R 記憶の扉
DS『Trace Memory』(邦題『アナザーコード 2つの記憶』)
Metascore 70 Point Userscore 8.9/10
Wii『Another Code R: A Journey into Lost Memories』(邦題『アナザーコード:R 記憶の扉』
Metascore 66 Point Userscore なし

 もうそろそろ解説のネタも切れてきた感が色濃い70点以下台。この『アナザーコード』シリーズは実質的な『ウィッシュルーム』の前作ではあるものの、DS本体に対する実験的な要素が多いため日本では評価が低く、海外ではストーリーこそ評価されるものの謎解き(パズル)の評判がすこぶる悪く批判が集中している傾向にあり、『ウィッシュルーム』では本作との比較(『アナザーコード:R』も然り)も見られたことから現在では布石として捉えられている感がある。また、シリーズを通して「会話が遅い」という点が指摘されているのも特徴となっていた。余談:海外でも本作はそこそこの人気があったらしく、海外から「ショッピングモールで見かけそうな女の子の描写が素晴らしいわ!ジョン!」といった趣旨のファンレターが海外から来て鈴木女史が喜んでいた。どうだ、制作元のCiNGが潰れたいまではかなり悲しい気分になったろう?

■【海外レビュー】Wii『Another Code R: A Journey into Lost Memories』(過去ログ)

おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2 ~里奈は見た!いや、見てない~ ぐっどぷらいす
DS『Touch Detective 2 1/2』(邦題『おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2』
Metascore 67 Point Userscore なし
DS『Touch Detecthive』(邦題『おさわり探偵 小沢里奈』
Metascore 60 Point Userscore 7.8/10

 パッケージに記載された「なめこ」のおかげで、海外では卑猥なパッケージ№1に選ばれたこともある『おさわり探偵 小沢里奈』は、レビュー点数としてはその妙な雰囲気作りと反してかなり平凡。日本と同じくキャラクター性が評価される反面、日本と同じくボリューム不足とゲームプレイのつまらなさが非難の槍玉として挙げられている。ついでに『2』の方が若干点数が上がっているが、これについてはレビュー件数が減った(初代発売当時は『逆転裁判』が話題を集め、次の『2』が出る間だったためちょっと注目されたらしい。)ため。も一つついでに北米ではアトラスが販売。

ディスガイア インフィニット
PSP『Disgaea Infinite』(邦題『ディスガイアインフィニット』)
Metascore 66 Point Userscore なし

 日本一ソフトウェアの看板シリーズであり海外でもそれなりの知名度を誇る『魔界戦記ディスガイア』シリーズを、08年に発売した『インフィニットループ 古城の見せた夢』のシステムを流用して作ったスピンオフアドベンチャーゲーム。確か、日本一ソフトウェア唯一のローカライズされたアドベンチャーゲームで、元ネタは未発売。国内でもファンアイテムという評価なので、当然ながら海外でもファンサービスが加点対象となっているのが最大の特徴。PSPの国産ADVでは最も評価の高かった作品…と言っても誰も信じてくれそうも無い。

タイムホロウ 奪われた過去を求めて
DS『Time Hollow』(邦題『TIME HOLLOW 奪われた過去を求めて』)
Metascore 64 Point Userscore 9.0/10

 コナミがDSのADVブーム時に発売し、新規作としてはスマッシュヒットとなった『タイムホロウ 奪われた過去を求めて』。あまり知られていないが、上で紹介した『シャドウオブメモリーズ』のプロデューサーである河野純子氏がディレクターを勤めた作品だが、テキストアドベンチャー化に伴ってなのか『シャドウオブメモリーズ』ほど評価を得るには至っていない。まあ詳しいことは過去レビュー翻訳があるので、そっちで確認してください。

■【海外レビュー】タイム・ホロウ~奪われた過去を求めて~(過去ログ)

$アドベンチャーゲーム研究処
DS『theresia』(邦題『theresia -Dear E-mail-』
Metascore 61 Point Userscore なし

 海外に輸出したらなぜか17歳以上向けになったミステリーホラー脱出ゲーム『theresia』(国内ではCERO[C]なので暴力描写ではなく、恐らく文化の差と考えられる。海外で『Munhunt2』『Grand Theft Auto: Chinatown Wars』と同じ棚で売られてると想像すると、なんか壮絶。)。開発元は神宮寺三郎と同じくワークジャムが担当した、ケータイアプリ向けオリジナル作品の移植+家庭用オリジナルの一編で、切られたり焼かれたりするが具体的な描写は北米のゴア表現ありありな作品よりは当然少ない。こう言うと、かつて性器が透けて見えたため有害図書指定を受け、逆に注目度が上がった『お姉チャンバラ』的な話題づくりと思われてしまいそうな気もするが、なんだかんだでやはり売れていない。こっちも解説やレビュー翻訳は過去ログでしているのでそっちを参照のこと。

■【海外レビュー】DS『theresia』(過去ログ)

- 60 -

$アドベンチャーゲーム研究処-MIAMI LAW
DS『Miami Law』(邦題『マイアミクライシス』)
Metascore 56 Point Userscore なし

 国内ではアドベンチャーブームも過ぎ、ゲーム市場も『ドラゴンクエストⅨ』『モンスターハンター3』の投入で逆に中小タイトルにはあまりにも厳しすぎた2009年夏にひっそりと発売し、海外ドラマ風であることを推すためにに当時はちょっとだけ人気だったお笑い芸人の「どきどきキャンプ」(覚えてない人も多そうなのであえて解説すれば、ジャックバウアーの物まねをしてたあいつら)を起用してみたりと色々としてみたものの、大して注目もされずひっそりと発売にも気付かれずに消えていった『マイアミクライシス』。海外では『Miami Law』にタイトルを変えコナミが販売しているが、やっぱりひっそり発売、ひっそり不評という例のパターン。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Adventure Gamers 40/100
 『Detective Chronicles』のすべてに類似性があるにもかかわらず、『マイアミクライシス』は※『神宮寺三郎』より良いゲームであると判明しました。 『マイアミクライシス』には、より高い生産値と、より野心満々の範囲がありますが、全体的に見て、どちらのゲームも驚異的な数の落とし穴を共有します。

※本作発売当時、『神宮寺三郎』は評判が極悪だった1作目の『Detective Chronicles』しかローカライズされておらず、またAdventureGamerは『Detective Chronicles』本当にけちょんけちょんに批判しまくっていたためゲームシステムとしてそっくりな本作の引き合いに出されたかと思われる。ついでに神宮寺の2作目『 Memories of the Past』に最も高い評価を与えたのもAdventureGamerである。

Play Magazine 75/100
 デジタルコミックのように、私は『マイアミクライシス』を多く楽しみました。 時には、少し荒削りであり、より長かったらしいかもしれませんが、一旦物語がギアがかかれば、それは有利な点が多くなりプレイしきってしまいます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

花と太陽と雨と 終わらない楽園
DS『Flower, Sun, and Rain』(邦題『花と太陽と雨と』)
Metascore 54 Point Userscore 6.3/10

 そのグローバルな設定と海外テイストな作風から、国内よりもむしろ海外で評価を集めているイメージのある須田剛一作品だが、実は本格的にローカライズされ始めたのはCAPCOMの『Killer7』からで、『NO MORE HEROES』こそ高評価を得たものの意外と評価されない作品もあり、その筆頭が実は『シルバー事件』(未ローカライズだったはず)の続編である『花と太陽と雨と』。日本でも「紛れも無く須田作品だけど、移動時間がいつも以上に長いしパズルもつまらない。」という意見で固定されている作品かと思われるが、北米でもほぼ同じ状態で「パズル部分がゲームとして古臭い」という枕詞に「須田51の世界観はファンキーだ(意訳)」的な褒め言葉が結ばれている状況。全体的に50~60点代が非常に多く、日米ともにほぼ同じ評価を得たとても珍しいソフトになっている。これぞ51マジックか。

- 50 -

$アドベンチャーゲーム研究処-LUX-PAIN
DS『Lux-Pain』(邦題『LUX-PAIN』
Metascore 48 Point Userscore 6.1/10

 日本国内では『TIME HOLLOW』とほぼ同時期、DS向けアドベンチャーブームがピークだった頃に発売され、一部の層から強い期待が集まっていたものの、見事なまでにコケてその後の沈静化を予見させた『LUX-PAIN』は、コアなユーザーからやたら評価が高かったことでアドベンチャーファンに知られる存在だが、海外での評価ははっきり言って散々たるもの。その批判の多くはアニメスタイルのヴィジュアルノベル(とは厳密には違うけど)なうえに話が異常に長い点と、ローカライズの不備が集中的に指摘されており、一部でそのストーリー性を評価するサイトがあったもののIGNなど大手サイトを筆頭に全体的にまんべんなく点数が低く、正直見れたものではない。ある意味で、文字中心にゲームを作り上げるアドベンチャーというジャンルのローカライズがいかに難しいかを露呈させたタイトルとも言える。

【コメント】
翻訳がメインじゃないので前回よりは楽。
なはずが、思った以上に時間がかかった難産記事。
本当はもっと大量に取り上げる予定だったんだけど。
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