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ケータイアプリのアドベンチャーシリーズ名鑑

テーマ:AVG特集! 2010-03-26 22:00:00
【概要】
名鑑と謳っているものの、
00年代中盤くらいから急激にアプリ市場へ投入されるADVの数が増加したことや、
使用キャリアの都合であまり新しいアプリに詳しくないのでその辺は留意のこと。

大昔はWebブラウザを使ったゲームもあったが、本格的に立ち上がったのは01~02年頃。
つまりまだ市場が出来て10年もしていな「新しい市場」なわけなのだが…
これが意外とアプリのアドベンチャーゲームシリーズって多いのよ。ホント。
恐らく操作性の低いケータイの仕様や、消え物というアプリの商業モデルが受けたんだろう。

ついでに筆者のキャリアはJ-phone→Vodaphone→Softbank…つまり言えば昔からそれ系の人。

※趣旨は「額面通り」に受け止めてください。

【ケータイアプリのアドベンチャーシリーズ名鑑】

- 元気モバイル系 -

探偵・癸生川凌介事件譚 仮面幻影殺人事件 Genki the Best
『探偵 癸生川凌介事件譚』
配信・開発 元気モバイル

 アプリ市場の最初期、50KB時代から配信されている古参アドベンチャーシリーズ。プレイした方には言うまでもないが、世界観や設定の一部を御手洗潔シリーズや京極堂シリーズなど新本格小説から(豪快に)拝借している、如何にも文化的に立ち上がったばかりなノリを感じさせる作品でもある。とは言っても、ゲーム的にはケータイアプリの初期作とは思えないほど音楽や演出の完成度が高く『対交錯殺人事件』辺りまでは掛け値なしで面白かった(過去形)。
 しかしアプリ第9弾となった『永劫会事件』配信後より、音楽畑出身ながらシナリオから製作総指揮まで手がけた石山貴也(1)が元気を退社。以降、シリーズこそ不定期に新作が配信されるものの、ボリュームや演出性に慢性的な問題点を抱え、ファンからは不興を買うというケースが散見される。
 ついでに最近になってアプリシリーズが再開され、4月にも新作が配信予定。なのだが、昨年配信された『黄昏は瑠璃の追憶』は6話構成(総額1995円)にして、全部プレイして3~4時間程度というなかなか壮絶な物だったりしており、このシリーズの今後は色んな意味で危ぶまれる。

 余談。一般的にはDSで発売された『仮面幻影殺人事件』では家庭用市場で高評価を獲得したことも知られているのだが、元ネタのお約束ある「島田荘司の日本人論」「京極夏彦の説法」よろしく所々で挿入される“啓蒙ごっこ”に辟易とした身としては、実はこの作品あまり好きではない。

ブラッド オブ バハムート
※(1)石山貴也 現在はスクウェアエニックスに所属しており、(スーパー値崩れした)『ブラッド・オブ・バハムート』で家庭用では初のディレクターを務めた。シナリオライターとして評価が高いが、(特に元気後期より)話に“常識語り”が挿入され始めてからはどうも受け付けず、個人的には音の部分を評価したい御方。

※プレイしたいなと思った人へ。 このシリーズをプレイする場合は、中期作品から手を出すのがお奨め。初期作はある意味ヤバイものが存在する(名指しで言えば『死者の楽園』と『仮面幻想殺人事件』のことだが、まあここでする話でもないので割愛)し、かといって後期は元々あったお説教癖が全面に出ていてつまらないから。シリーズ内で一番デキが良いのは『白鷺に紅の羽』だが、前後の流れを知らないと理解できないので、個人的には『対交錯殺人事件』か『海楼館殺人事件』辺りで。って嫌いと言いつつ結局プレイしているな。

『サイコミステリーシリーズ』
配信・開発 元気モバイル

 上の癸生川凌介より後発だが、やはり50KB時代からの古参に位置するアドベンチャーシリーズ。元は「3つのことまでしか覚えられない」システム(つまり『メメント』路線)の『THREE』という作品から始まったのだが、次回作の『Angel Cry』以降は行動派の三島遥と、頭脳派の相田衛が登場しラブコメSFミステリーとしてシリーズが定着。未来視という能力を駆使してベストエンディングを見つけるのがゲーム性だが、「未来を視る」という特徴上イマイチ推理しにくい嫌いがあるため、正直に言うとゲームとしての完成度は『探偵 癸生川凌介事件譚』の方が上。ただそれでも遊べる方ではある。シリーズ通して雪月K'が製作総指揮を担当。オリジナルアプリの長寿シリーズでは珍しく2007年末に配信された『相田衛の殺人』で完結しており、続編は配信されていない。

シルバー事件
『シルバー事件 25区』
配信 元気モバイル/アドベンチャーポータル 開発 グラスホッパーマニファクチュア

 その強烈で“サブカル”としか表現不能な世界観から、一部の層から熱狂的な支持を得た『シルバー事件』の続編。元ネタは捜索系のゲームだったが、本作はアプリのフォーマットに対応しコマンド選択型に変更されている。まあ、個人的にはやたら捜索に時間のかかった前作よりゲーム的にはこちらの方を支持したい。やっぱりどうしてシナリオ展開はかなり“アレ”で、「コマンドでCONTINUEを選択すると、サブカル系ゲーム雑誌のこととコメントする」だとか「ゲーム内でリアルな戦闘描写のRPGを始める」だとか色々変なことをしていた記憶が。ついでにDSへの移植もその昔グラスホッパー代表取締役の須田剛一から宣言されていたのだが、次世代DSまで発表されちゃった現在では登場は絶望的。

- G-mode系 -

大人のDSミステリー いづみ事件ファイル
『いづみ事件ファイル』
配信 G-mode 開発 スクリプトアーツ

 オリジナルアプリ配信では国内最大手であるG-modeでは唯一の長寿アドベンチャーシリーズ。とは言っても、その内容は定番の旅情サスペンスを絵に描いたようなシナリオや全く新鮮味のないシステムなど毒にも薬にもならない。50KB時代からの古参だが、本格的にシリーズ化したのは256KBアプリへ移行し市場にアドベンチャーが普及し始めた頃なので元気の2シリーズより存在感は希薄。しかし人気は意外と高く、シリーズ累計100万DLを達成していたり家庭用に移植+α版が発売されていたり…げに恐ろしきアプリ市場。ついでに開発元のスクリプトアーツは『神宮寺三郎』のアプリ初期移植も手がけており、特に本シリーズの初期作は『神宮寺三郎』とインターフェースがかなり似ている。

- KONAMI系 -

探偵 神宮寺三郎DS きえないこころ
『探偵 神宮寺三郎シリーズ』
配信 KONAMIモバイル 開発 ワークジャム

 言わずもがなのDECOが生み出したヘンテコ和製ハードボイルドシリーズ。アプリでも04年頃から過去作のリメイクの配信を開始し、5作目からオリジナルへ移行。現在ではナンバリングが24を数え、恐らくアプリ市場では最長レベルに成長。はっきり言うが配信初期作はかなり出来が悪く、パッケージ化された『いにしえの記憶』の悪評を招く原因となった。ナンバリングが10を超えた辺りから品質的には安定しており、どれも額面並みには確実に楽しめるのだが、家庭用ではパッケージが売れなくなったおかげでデキが良い作品ほど日の目を見ないという不思議現象が発生している。ついでにSoftBankでの配信が停止されたのでNo.20以降はプレイできず。ファンとしてはiPhone(に移行したの)が憎い。

theresia -テレジア- Dear Emile
『theresia』
配信 KONAMIモバイル 開発 ワークジャム

 モバイルではキャラクターゲームが殆どのワークジャムでは数少ないオリジナル脱出アドベンチャーシリーズ。明るい作品の多いワークジャムには珍しく、隠遁とした雰囲気でグロテスク(2)な表現も多いアンダーグラウンドな作風が特徴的なコマンド選択型の脱出ゲーム。粗も多くかなり地味な作品だが『神宮寺三郎』がスマッシュヒットした際に、DSでオリジナル続編+移植がなされていたりする。

※(2) 北米で発売した際は、DS全体では1%程度しかないMレーティング(18歳以上対象)を頂戴している。ついでに国内ではCレーティング。

- althi系 -

刑事J.B.ハロルドの事件簿 ~殺人倶楽部~
『刑事J.B.ハロルドの事件簿』
配信・開発 althi

 リバーヒルソフトが開発販売した現役のADVシリーズでは恐らく最長寿になるであろう『J.B.ハロルド』シリーズも、なんと実写ADVだった『ブルー・シカゴ・ブルース』を含める既存の全作がアプリ向けにリメイクされていたりする。その後は『神宮寺三郎』と同じくオリジナル作品へ移行し、デジタルノベルを省けば3作ほど配信された。コマンド選択型ではかなり古風なゲームデザインにしてこの人気は、althi自身が攻略記事やレビュー載せるなどユーザーに近い運営方針が生んだ結果なのは間違いないのだが、それがあったとは言えあのお遍路みたいなゲームデザインがアプリで根付いたというのは少し意外ではある。ついでにDSで三作ぶんリメイクされたが、あまり売れてなかった。

藤堂龍之介探偵日記 琥珀色の遺言 ~西洋骨牌連続殺人事件~
『藤堂龍之介探偵日記』
配信・開発 althi

 88~90年に展開されたPCアドベンチャーシリーズ…と言っても『琥珀色の遺言』と『黄金の羅針盤』の2作こっきりなので、シリーズと言って良い物なんだろうか。『J.B.ハロルド』の流れでこの2作がリメイクされ、『J.B.ハロルド』も打ち止めになった後にオリジナル作品として15年ぶりの新作『瑠璃色の睡蓮』が配信された…と記憶している。これが意外と好調だったらしく、PCの元ネタを超える5作が同一システムで製作され現在でもノベル形式で新作が、スピンオフで明らかに世界観が違う『プリたん』が、外伝のデジタルノベルが発表されている。…この経緯は復活と言えば復活なのだが、もはやアプリの方がキャリアも認知度も高いという状況なので少し違和感を感じるのは私だけではあるまい。ついでにこれも2作ほどDSでリメイクされたが、どっちも転ける。今度はPSPで(『アドベンチャープレイヤー』の話はしないでください。)新作をDL専用で配信する予定らしい。

『未解決犯罪調査班ACOLYTES』
配信・開発 althi

 althiのケータイアプリシリーズは上の二つのほかに、オリジナルとして『うたかたのそら』『朱津川國彦の奇譚ルポ』そして本作が存在する。今回は取りあげなかった2シリーズはサウンドノベル型式なのだが、この『ACOLYTES』は『ハロルド』『藤堂』のゲームシステムと世界観(舞台は『J.B.ハロルド』の勤務地リバティーシティ)を受け継いでおり、ようやくalthiオリジナルの捜査系アドベンチャーシリーズが産まれたわけである…と、語ってみた物のまだ2作しか配信されていない上に、実は『雨に佇む女』の中盤で飽きたプレイしていないので何とも言えない。確か写真を投稿して新作のキャラクターのモデルにする、という感じのキャンペーンをしていたような、してなかったような。

- その他 -

$アドベンチャーゲーム研究処-YAKATA
『ナイトメアプロジェクト』
配信・開発 サン電子

 綾辻行人監修のRPG『ナイトメアプロジェクトYAKATA』のこと…なわけはなく、FC版『水戸黄門』『いっき』で有名なサン電子が展開するホラーもの専用のシリーズ(というかサイト)のこと。これまで2作しか配信されていないのだが、かなりの高評価を得ており、特にデビュー作だった『歪みの国のアリス』は独特な台詞回しや腐女子的なキャラクター性が受けて公開から数年経過した今でも定期的にイベントが計画されている。ついでに3作目として『seventh blood vampire』というアプリの配信を予告しながら数年放置中。昨年に原因はスタッフの入院という説明がなされた。

『探偵プレイ』
配信・開発 CAVE

 初代は確かアプリケーション型式ではなく、Webブラウザで配信されていた探偵ゲーム…なのか?私も一部をプレイ(『探偵プレイ』自体が、サービスの総称なので内部でシリーズが分岐している)したことがあるのだが、探偵物かと思ったら伝記物だったり学園ものだったり、そもそも「探偵」である必要があるのか非常に怪しいシリーズではある。

『幽霊の在る風景』
配信 サクセス 開発 team YURA(現hane)

 『トワイライトシンドローム』『夕闇通り探検隊』の制作で知られるteam YURAが初めてプロデュースした学園ホラーアドベンチャーシリーズ。シリーズ構想だったはずなのだが、内部抗争により未完…だったっけ。

『探偵パンチ!!』
配信 ドワンゴ 開発 CHUNSOFT

 現状では唯一のCHUNSOFT開発のケータイアプリADVシリーズ…のはずなのだが、2話目が配信されて早2年。そろそろ完結しても良いんじゃないでしょうか。Docomo専用なので私はプレイしたくてもできず。いっそのことDSiWare辺りで復活させてくれい。

【コメント】
画像に困るんじゃなかろーか。と思ったものの、どうにかなるものだな。うん。

コメント

[コメントをする]

1 ■無題

神宮寺はiphone/ipod touchでも2作出して以降は放置ですよ。

っても携帯版をそのままiphoneに移植してるせいで画面がかなり小さい(解像度は携帯と同じ240×240)という超絶手抜き移植ですが。ちなみにiphoneの解像度が480×320なのでどれだけ小さいかは想像できるかと。

これはDS版をベタ移植した逆転裁判も同じですが。

アルティのうたかたの空はまだ320×320でまともな移植です。

2 ■>>雅詩吟さんへ

Yahooケータイ派で実感がないんで、移行してるもんだと思ったらそんな状況だったんですか^^;
イメージと記憶だけで語るのはちょっと不味かったか…

移植の質については、手抜きもどーかと思うんですけども、
神宮寺のインターフェースはもう6年前くらいの頃から停止してますから、
そろそろいー加減、変え時なんじゃないかなぁと思うんですけど、変わんないんですよねぇw

『うたかたのそら』は、iPhoneで好調みたいですからねー

3 ■無題

>ユキさん

おそらく神宮寺はソフトバンクで出るよりDSiで出るのが早いかと。



そういやカオスヘッドノアがPSPに移植みたいですね。11eyesみたいに規制でCG削られそうですが。特に箱でZのきっかけになった梢ルートはソニーじゃ出せないかと

4 ■>>雅詩吟さんへ

神宮寺については、そうなっちゃうでしょうね^^;
とりあえず3DSがDSiWareに対応するでしょうから、そうしたらプレイしよう…NO.20以降を。

レーティングZの「カオスヘッド」が移植ですかw
これなら恐らく「シュタインズゲート」もそのうち…な気もしますね。科学シリーズだし。
今はPSPとXBOX360が美少女系の拠点ですから、今後はこのマルチ路線が定石なんでしょう。

5 ■無題

>ユキさん

カオヘPSPはレーティングDらしいです。これは確実にエロとあるキャラルートは削除フラグですね。



シュタゲはどうだろう。PC版出さなかった理由がコンシュマーユーザーにプレイしてもらえて、規制が入らないハードで360を選んだと以前インタビューで答えてましたし。

ソニーはエロ、グロともに規制が厳しいメーカーですし、へんにシナリオ削除されてまで移植はしてほしくない。ま、シュタゲは移植されたら買うんでしょうがねw

6 ■>>雅詩吟さんへ

Dなら『CHAOS;HEAD』は削除かカットでしょうな…
『DESIRE』みたいな催眠術を使った離れ業が見れたら少しだけ感動するかもw

『Steins;Gate』はその理由でPCへ移植しなかったからこそ、他機種に移植する理由はあるんですよね。
規制も、レーティングを変えてまで『CHAOS;HEAD』を移植した今では理由にはならないかと。
まあ、そこ(移植)は承知の上で僕は買ったんですけど…
プレイした今では新作が先に出来ればそれでいーかなと思ってたりしますw

7 ■ビーチクつんつん。

『the silver case 25区』は移植して欲しいなあ。やってみたいなあ。
『シルバー事件』も覚えてないけど。PS3買うと、600円でゲットできるらしい。

みんな、ケータイアプリとか遊ぶのかな?
僕、ゲーム機以外でゲームやるのイヤなんです。なんでかなー。
パソコンもイヤだもんな。ゲームはゲーム機でやりたい。

グリーとかモバゲーとかキライ。無料ゲームなんて。
あの儲けの仕組みがイヤだわ。美学を感じないよねー。

8 ■>>むじゅさんへ

『25区』については、もうDSiWareあたりに移植するぐらいしか可能性はないんじゃないですかね。
3DSが出れば、解析度的に益々出しにくくなるでしょうし、プレイしたいならばアプリしかないかと。
『シルバー事件』は今やると結構厳しいですよ。テンポが本当に遅い。

アプリ市場はパイが小さい分、プレイしてる人が多いみたいですね。
配信というメディアは中古が出ないので、その点がケータイアプリとマッチしてるとは思います。
ボクも基本的にはゲーム機派ですし、PCのゲームは(今じゃ出てないし)してないですけど、
アプリは一応商用ですし、いくつか面白いソフトもあるんで一応は定期チェックしてます。
操作体系も決定と方向キーでことたりますし、PCの様に雑音もないんでね。

グリーもモバゲーもプレイしたことないですねー。ああいうのは基本的にADVでないですし。

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